人々の人生をよりよく
輝かせるために―。
「働く主婦」を
多方面から支援する

株式会社ビースタイル  代表取締役会長/代表取締役社長 三原 邦彦/増村 一郎

株式会社ビースタイル

三原 邦彦/増村 一郎Kunihiko Mihara/Ichiro Masumura

代表取締役会長/代表取締役社長

2017.08.25

家庭を優先しながらも、
キャリアを活かして
働ける社会へ
主婦に特化した人材サービスを軸に、
家庭生活も豊かにする
新規事業を展開

主婦の仕事、働き方の選択肢を拡大

「働くことをあきらめなくていいんだ!」

 株式会社ビースタイルのサービスに出合った主婦たちからは、そんな喜びの声が上がる。

 少し前まで、主婦の多くは「家事・育児と両立できる仕事」を求めても、希望条件に合う仕事が見つからず、断念せざるを得ないという現実にさらされていた。結婚・出産を機に退職すると、再就職の道は閉ざされる。それを「仕方ない」とあきらめてきた。

そんな雇用環境の変革に取り組み、実現させたのが、現・代表取締役会長の三原邦彦と現・代表取締役社長の増村一郎が立ち上げたビースタイルだ。

三原は起業当時をこう振り返る。

「出産を機に退職した女性にばったり会って『今、何しているの?』とたずねたら、『スーパーでレジ打ちのパートをしている』という答えが返ってきたんです。TOEIC900点レベルの英語力と高度な事務スキルを持つ女性ですが『経験を活かせるパートってないから』と。結婚・出産によって人生の選択肢を狭められるなんておかしい、と思いました。そして、この課題を解決しなければならない、という使命感が湧き上がったんです」

 ビースタイルは2002年、パートタイム型の人材派遣事業からスタートした。現在のサービス名は『しゅふJOBスタッフィング』。家庭と仕事の両立を図りたい主婦のために「週3日」「16時まで」「残業なし」といった条件のオフィスワークを紹介するサービスだ。

また、主婦人材が活躍しやすい業務やポジションを分析する手法を確立し、企業に対して主婦人材をどう活用するかを提案。結果、多くの企業がこれまでにない雇用形態や条件、ポジションで主婦人材を迎え入れるようになった。

「主婦が働きやすい条件や環境、マネジメント手法を、企業と一緒につくってきました。

現在では、主婦の方が育児をしながら週3~4日出勤し、時給2500円以上を得るという働き方も可能になっています」と、増村は自信を見せる。

 パートタイム型のほか、フルタイム型、在宅型、スポット型など、主婦の働き方の多様化を推進。主婦に特化した全国求人媒体『しゅふJOBパート』、高度なキャリアを持つ主婦が専門性を活かして働ける『時短エグゼ』など、サービスの幅を広げてきた。退職以降のブランクが長く、再就職に不安を持つ主婦に対しては、研修やセミナーも開催。今では年間約1万人の雇用を創出している。

 創業から主婦の就業支援に取り組み10年が過ぎた頃、追い風が吹き始めた。政府が経済成長戦略の中核として「女性の活躍」を打ち出したのだ。

日本の労働力人口は減少に向かっている。国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、日本の生産年齢人口(15~64歳)はこれから50年で4割減るという。経済の維持・成長のため、労働力として期待されるのが「女性」であり、2016年には「女性活躍推進法」が施行された。女性が活躍できるステージとノウハウをいち早く築き上げていたビースタイルは、この機運に乗って急拡大を遂げている。

 ビースタイルを通じて採用を行うのは人手不足が深刻な中小企業が中心だが、このところ大手企業からのニーズも高まっている。従来、派遣社員といえばフルタイム勤務が当たり前だった大手メーカーでも、パートタイム派遣を数十名単位で活用するなど、以前には考えられなかった動きが出てきているという。

 そして、ビースタイルの事業は、「就業支援」の枠を越えて新たなステージに進んでいる。ワーキングマザーを生活面でもサポートする取り組みだ。2017年、食品事業として、グループ会社「ネオべジ」を設立。健康補助食品「ONDISH(オンディッシュ)」の販売からスタートし、ワーキングマザーとその家族の健康的な食生活を支援していく。

「今後も『働く女性を応援する』を軸に、新サービスの開発を進めます。仕事においてハッピーな状態をつくるのと同時に、家庭生活でもハッピーな状態をつくることにチャレンジしたい。『いかに人生を輝かせるか』が、この先のテーマです」(三原)

株式会社ビースタイル

このビジネスを、社会のインフラに育て上げたい

 三原と増村は小学校からの同級生だ。性格タイプは異なるが不思議と気が合い、いつも一緒だった。遊び方は子どもながらダイナミック。魚釣りに行くと、ただ釣るだけでは飽き足らず、川を堰き止めて新しい流れや池をつくった。地元で祭りが開催されると、友人たちから「商品」を集め、店を開いて売りさばき、親に叱られた。

「『いいねいいね、やっちゃおうぜ!』というノリは、昔も起業後も変わっていないかもしれない。でも、1人が何かのテーマに対して『やるぞ、おー!』となったとき、もう一方が客観視して、やるべきこと・やるべきでないことを冷静に分析している。凸凹がうまく噛み合っている感じですね。とはいえ、これまでには2人一緒に突っ走って失敗したこともあり、学習もしました(笑)。今はアクセルとブレーキのバランスが取れていて、最大の相乗効果を生み出せているかな、と思います」(三原・増村)

 2人は大学時代も同じアルバイトをした。人材派遣会社の営業だ。大学卒業後、三原はアルバイト先の人材派遣会社にそのまま就職。増村は銀行に入行したが、アルバイト時代の面白さが忘れられず、3年後に転職して人材派遣業界に戻った。

 三原は、企業から求人を依頼されたとき、どんな人がその仕事に合うのか、その仕事を楽しめるのかをイメージできるようになってから、営業の仕事が楽しくなったという。

「人材ビジネスは面白い。世の中にはいろいろな人がいて、それぞれの人が光る場所を見つけたりつくったりする仕事ですから。仕事とは、1日8時間勤務としたら人生の3分の1を費やすもの。それに初対面の人に会ったとき、名前の次に聞かれるのはまず『お仕事は?』ですよね。つまり、アイデンティティとして上位にあるものです。だからこそ、本当に自分に合う仕事を見つけるお手伝いをすることに価値を感じたんです」(三原)

 増村もまた、「最適な仕事に就けた」と感謝されることに喜びを感じた。しかし、経営者となって事業を拡大するにつれ、やりがいを感じるポイントが変わってきていると言う。

「今すごく楽しいと思うのは、このビジネスを社会インフラにするというチャレンジ。労働人口が減っていく今後、自分たちが労働力供給のインフラになれる可能性がある。そこにロマンや社会的意義を感じます。社会に貢献するのと並行して、この会社をどんどん大きくしていきます」(増村)

株式会社ビースタイル

Profile

三原邦彦(トップ写真右)

1970年生まれ。芝浦工業大学卒業。1996年、株式会社インテリジェンス入社。2000年、同社子会社ECサーブテクノロジー(当時)代表取締役就任。2002年、株式会社ビースタイルを設立し、代表取締役に就任。2017年、同社、会長に就任。

増村一郎(トップ写真左)

1971年生まれ。東海大学卒業。1994年、株式会社東日本銀行入行。1997年、テンプスタッフ株式会社入社。2002年、株式会社ビースタイルを設立し、取締役副社長に就任。2014年、代表取締役就任。2016年、一般社団法人日本人材派遣協会理事就任。

Contact

株式会社ビースタイル

東京都新宿区新宿4-3-17 FORECAST新宿SOUTH 5F・7F

https://www.bstylegroup.co.jp/

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