映像とモノ作りを
主軸に、コンテンツ
プロモーションの
No.1企業を目指す

株式会社イクリエ

濵島 広平Kohei Hamajima

代表取締役

コンテンツプロモーションなら「イクリエ」と認知される会社へ

2015年、濵島に再びピンチが訪れた。それまで「仕事さえあれば何とかなる」と考えていたが、「ゲームの仕事をやりたい」と入社してきた社員から反発の声が上がったのだ。目標もビジョンもないことに、デザイナーたちの不満が爆発。中堅社員の大半が退職した。

「私の考えやビジョンが全社員に伝わっていない、と気付き、初めて組織づくりの大切さを実感しました。当時は裁量労働制で、社員でもフリーランスのようでした。個々の強みは発揮してほしいけれど、チームとして実績を作れる組織にしたい。そこで、裁量労働制を廃止し、社員との接点を増やして自分で組織づくりをしていこうと決めたのです」

2016年、遊技機業界への規制が始まり、仕事は激減。創業以来、初の赤字を経験した濵島は、会社のブランディングを明確に打ち出していくことを決めた。2015年より本格的にフィギュア原型の仕事を始めたこともあり、「得意の映像とモノ作りを組み合わせた事業をやりたい」と考えるようになった。それまで別々で進めてきた映像制作とモノづくりのチームの強みを掛け合わせ、クライアントへ提案する体制にシフトさせていった。そして現在の「ゲームのプロモーション支援事業」が誕生。ゲームメーカーを中心に営業したところ、瞬く間に依頼が増え、会社はV字回復を遂げた。

こうして、コンテンツプロモーション企業として再始動したイクリエ。濵島は、「今後もメジャータイトルの仕事を増やし、社員が携わる作品を多くの人の目に触れるものにしたい」と語る。その背景には、濵島が前職時代の経験から抱いていた想いがある。

デザイナーとして駆け出しの頃、たまたま有名ゲームのオープニング映像制作に携わった。そこで濵島が制作した“セミ”の3Dモデルが、有名業界誌に掲載された。小さなカットだったが、両親はとてもよろこび、今でも切り抜きを大切にしているという。それまで有名タイトルの仕事をしたことがなく、親や友人に話すことができなかった濵島にとって、親のよろこぶ姿を見られたことが、何よりもうれしかった。だからこそ、社員には、親や友人に“自慢できる”仕事をたくさんしてほしいと考えている。

「メンバーには、自分たちが頑張って身に付けたスキルが、どれくらい価値があるものなのかを理解し、大切にしてほしいですね。価格競争をせずとも、クオリティで勝負できる企業でありたい。そのためにも、数字に強いクリエイターになってほしい。皆で“コンテンツプロモーションならイクリエ”と認知される会社を作り上げていきたいですね」

インタビュアーの目線

「クリエイターは右脳派が多いけど、自分は左脳派。数字とExcelが大好きなんです」と笑う濵島社長。クオリティを追求する自社のクリエイターたちには、自分のスキルの価値を知り、大切にしてほしいそう。クリエイターとしての現場経験と20代で培った経営経験の双方を強みに、クリエイターの気持ちを理解しながら会社の経営を進める濵島社長は、社員にとっても心強いリーダーに違いありません。

インタビュー・編集/高橋奈巳 撮影/新見和美

Profile

1980年愛知県生まれ。名城大学理工学部卒業。大学と専門学校で学んだのち、3Dデザイナーとしてゲームのオープニング、プロモーションムービーの制作会社に勤務。2008年、イクリエの前身企業を設立。2010年、株式会社イクリエに商号を変更し、プロモーションムービーや遊戯機の液晶映像制作に携わる。2017年よりコンテンツプロモーションの制作体制を強化。有名なコンテンツのプロモーションムービーやフィギュア原型制作、グッズ企画・販売、イラスト事業の4事業を主軸に展開中。

Contact

株式会社イクリエ

東京都台東区台東2-26-8若林ハイム2F

https://www.icrea.co.jp/