不動産シェア時の「鍵」問題を解決 ハードとソフトの両面サポートで空室問題解消を支援

株式会社ライナフ 代表取締役社長 滝沢 潔

滝沢 潔Kiyoshi Takizawa

株式会社ライナフ

代表取締役社長

2016.04.13

スマートフォンで鍵を開け閉めできる 「ニンジャロック」

当社は、空室問題を解消するため、各種デバイスやアプリなどを組み合わせた総合的なシステムを提供したいと考えています。その第一段であり、現在の主力商品となっているのが「ニンジャロック」です。

「ニンジャロック」を簡単に説明すると、スマートフォンと連動して、施錠や開錠ができる鍵のこと。こうしたタイプの鍵は〝スマートロック〞と呼ばれ、現在、大きな注目を集めています。

使い方は簡単です。「ニンジャロック」にサムターン(室内で解錠/施錠を行う部品)をはめ込むようにしてドアに貼り付け、スマートフォンの設定をするだけ。あとは、アプリで施錠・解錠の操作をすることにより、鍵を開け閉めすることができます。ニンジャロックは他社の商品とは異なり、Wi–Fiモジュールを搭載しています。そのため、インターネット経由での施錠・解錠が可能なほか、音声通話による鍵の操作も可能。いわゆるガラケーでも利用できるのが強みです。また、「ニンジャロック」がサムターンを回転させる仕組みになっていて、大がかりな工事は不要で、従来のキーもそのまま利用することができるのです。

「ニンジャロック」を利用する最大のメリットは、鍵の受け渡しをしなくても鍵の開け閉めができること。たとえば、共働きの家庭では、子どもに鍵を持たせなくても、スマートフォンさえあれば鍵が開けられますから、紛失のリスクを軽減できます。また、開け閉めの記録が残りますので、安全面の管理もしやすくなるでしょう。

単三電池4本で約1年間利用でき、新たに電源を確保する手間も不要です。また、ドアに両面テープで貼り付けるようにして利用するので工事の手間はなく、誰にでもすぐに使い始めることが可能です。

ひと口にサムターンといっても、さまざまな形状があり、製品のパッケージ段階から、すべてのサムターンに合うように部品を整えるのは不可能です。そこで当社では、3Dプリンターを導入。標準パッケージのサムターンに合わないタイプの鍵を利用中の方から注文を受け、自社で製造して郵送する体制も整えています。これにより、コストの削減と、お客さまの導入費用の低減が可能となりました。

民泊やシェアオフィス、不動産業者の鍵管理の問題を解消

「ニンジャロック」を利用すれば、実際に顔を合わせなくても、解錠する権利を付与できます。携帯電話の番号さえわかれば、開錠する権利を送信し、その有効期限を管理することも可能です。

家庭でも利用できる「ニンジャロック」ですが、最も力を発揮するのは、特定多数の人が利用する物件の施錠管理でしょう。たとえば、シェアハウス、Airbnbなどのような民泊形式の宿、複数の人でワーキングスペースを共有するシェアオフィスなどに打ってつけです。わざわざ面会する手間を省けますし、合い鍵を渡す必要がないのでセキュリティも担保できます。自分の物件で民泊に興味はあるけれど、安全面の不安を抱えている不動産オーナーにとって、安心材料の一つになるのではないでしょうか。

また、現在当社では、不動産業者向けのスマートロックも開発中です。不動産業者がお客さまを案内するときには鍵の受け渡しが問題となりますが、解錠や施錠をリモートで行えるようになりますし、エントランスのオートロックにも対応すれば、さらに便利になるはずです。私たちは、「ニンジャロック」をはじめとするさまざまな商品の開発を通じて、不動産活用に関するお手伝いをしたいと考えているのです。


書籍「空室が日本を救う!イノベーティブ企業22社からの提言 」から掲載】


Profile

2014年11月に創業。2015年2月に、鍵を持っていなくても、スマートフォンを利用して解錠ができるスマートロック「ニンジャロック」をリリースしました。この商品が話題を呼び、新聞や雑誌、WEBなど、さまざまなメディアで取り上げられるように。2015年8月には、会員制のルームシェアサービス「シェアルーミング」を発表するなど、空室の新たな利用方法を提案しています。目指すのは、不動産の有効活用。今後、ハードとシステムの双方を開発する総合メーカーとして、空室問題を解消するために有用な手段の提供を予定しています。

関連書籍のご案内

書籍
「空室が日本を救う!イノベーティブ企業22社からの提言」

日本社会が抱える課題の一つに空き家、空きビルなどがある。この課題解決に必要なのが発想の転換、アイデアである。人口が減少し、若者たちのワーキングスタイルが変わりつつある今、スペースの用途を単に住まいやオフィスに限定する従来型の発想では、本当の意味での課題解決には結びつかない。外国人や企業、シングルマザーなど入居困難者や介護、保育、クラウドソーシングなどといった用途で空きスペースを必要とする人が増えている現状を鑑み、自由な発想でスペースを活用していく事こそが解決の糸口となる。そして、こうした取り組みは空室問題の解決だけではなく、女性就労や子育て支援、医療、介護、インバウンドなど、一見空室とは関連性がないようにも思える様々な日本の課題を一括して解決する可能性を秘めている。そこで、本書では画期的な発想で空室問題の解決にあたる20社の実例や知見、ビジネスモデルを紹介する。

ご購入はこちら

週間アクセスランキング