自らの挫折や経験から
企業の組織作りを支える
「人の相談窓口」

社会保険労務士事務所プロセスコア

山下 謙治Kenji Yamashita

所長

病をきっかけに得た「価値観」

熊本で生まれた山下は、31歳のときに独立した。社労士をめざすきっかけになったのは、19歳のときに発症したある病だ。病名はクローン病。原因不明の難病で、大腸や小腸の粘膜に慢性の炎症ができてびらんや潰瘍を引き起こし、腹痛や下痢、血便、発熱といった症状の寛解と再発を繰り返す病気だ。山下は、大学1年生のとき、急に下血して緊急入院。検査の結果、クローン病と判明し、1日1食、脂っこいものや刺激物、消化に悪いものは控える等、食事の回数や内容に厳しい制限をかけられる。家族や友だちと一緒に食事を楽しむことができなくなり、孤独な思いもした。青春を謳歌したい盛りの大学生を襲った厳しい現実。山下は、「普通にできていたことができなくなるというのは、大きなショックだった」とこの時期を振り返る。貧血気味で顔が青白くなったことや、痩せたことが気になり、人目を避ける日々が続いた。

「我慢できずに食べたり飲んだりしてしまって、20代前半は1年に1回は入院していました。今のようにSNSで簡単に友だちと連絡が取れる環境でもなかったので、入院しているときは周囲との関係性が絶たれたような気がしていましたね。誰とも関われない、誰の役にも立っていない自分が虚しくて、『何のために生まれてきたのかな』と考えたりもしていました」

山下は、この時期を「今では強みといえる、新しい価値観を芽生えさせてくれた」と振り返る。退院して外に出たときに目にした日常風景…信号が変わる。風が吹いて、木々の葉が揺れている。これまで、何気なく見過ごしてきた一つひとつが嬉しくて感動して、「人や社会と関わること、人の役に立つことは何より自分自身の幸せの為」という思いを強く持つようになった。

将来には漠然とした不安しかなかったが、「今のままの自分じゃいやだ、なんとかしなければいけない」という一心で悪あがきを始めた山下の前に、ひとつの出会いが訪れる。

「鹿児島で社会保険労務士・行政書士事務所を営んでいた叔父がお見舞いに来て、元気になったら遊びに来なさいと言ってくれたんです。退院後に行ってみたら、ちょうど社会保険労務士の無料相談会を開催していて…。20代くらいの社労士の女性が年配の社長さんに専門性の高いアドバイスをしているのを見て、この仕事なら肉体的なハンデがある自分でも人の役に立てるかもしれない、と思ったんです」

もともと、人と接するのは好きな性分で、営業や接客の仕事には興味があった。しかし、持病のことを考えると、一般企業や接客業で働くのは難しい。自分のペースで、知識を活かしてできる個人事業が向いているのではないか、という将来の方向性を見出した山下は、大学4年生のときに行政書士試験を受験。残念ながら不合格だったが、一般企業への就活はせず、資格試験のための予備校でアルバイトをしながら受験勉強に励んだ。

努力の甲斐あって、大学を卒業した翌年、2度目の受験で行政書士試験を突破。社会保険労務士試験は3回目に合格を勝ち取り、叔父の紹介で熊本の社会保険労務士事務所に入った。周囲に遅れを取っているという自覚と、万が一にも入院して仕事に穴をあけてはならないというプレッシャーのなかでも、「仕事ができる」「勉強したことを実務の中で活かせる」というやりがいと面白さに満ちていたという。仕事量は多く、サービスの質との狭間で苦しむこともあったが、体力面で劣るにもかかわらず人の2倍、3倍の業務をこなせるまでになった。

Profile

1976年、熊本県生まれ。大学生の頃、社会保険労務士事務所と行政書士事務所を営む叔父の紹介で、中小企業の経営者を支える社会保険労務士の仕事を知る。人を笑顔にする仕事で、企業を通じて多くの方に貢献できると思い、社会保険労務士になる決意をする。従来の社会保険労務士の業務(労働社会保険手続代行業務や給与計算、助成金申請)だけではなく、コーチング技術を取り入れた人材教育を行い、企業組織の活性化や成長を支援。得意とする業務は創業支援や起業から5年目以降の発展期における組織強化・拡大時の仕組みづくり(求人募集から採用選考・就業規則等の社内ルール作成、職務権限規程、職務分掌規程、人事制度導入支援)。日本に古来伝わったインド・ギリシャ哲学や氣學といった東洋思想を取り入れた日本が誇る実践経営哲学を経営者や管理職とったリーダー層に伝える真學経営塾を主催している。

所有資格:社会保険労務士/行政書士/社会保険労務士・行政書士・マイケルボルダック認定コーチ・DiSC認定コンサルタント/日産鮎川義塾 師範代

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