多様で柔軟な
働き方を自ら実践し
次代の組織デザインを
世の中に広めていく

株式会社パソナ

湯田 健一郎Kenichiro Yuda

営業統括本部/リンクワークスタイル推進統括

支点を多く持つことで、バランスを保つことができる

就職活動時、掲げていた自らのキャッチフレーズは「自分の人生25歳まで」。「人生100歳まで生きるとすると、周りの人々の4倍のスピード感で行動して、吸収したいからいろいろな経験をさせてほしい」と面接で語っていた。パソナもそんな湯田の考えを受け入れ、新人の登竜門である営業職を経て、2年目からは企画職やグループの枠を越えた提案を任されるようになった。3年目ではプロジェクトの立ち上げに携わり、公言していた通り25歳までの3年間で数多くの経験を積んだ。

その後一度パソナを離れ、組織文化を学ぶためにカナダやアメリカへ居住し、帰国後、パソナにて新規事業やBPR、Webブランディングを担当。ホールティングス上場に際して、パソナの取締役会の事務局としても奔走し、役員やグループ会社の社長との関わりが増えていった。そんな活動の広がりのなか「湯田に声をかけるとカタチになって返ってくる」という認識が広まっていき、他部署からのプロジェクトインのオファーや社内兼業が増えていった。

「期待値を意識して取り組んでいました。例えば、期日が設定されている業務ではフィードバックをできるだけ早くする。完成度や質はもちろん大事ですが、品質、コスト、スピードの3つの観点で期待値を考えるとすると、初動の反応の速さを意識し、まずはアウトプットを提示することで、依頼される方々の総体期待に応えられるように動いてきたように思います」

社内だけでなく、社外とのアライアンス協議などにも呼ばれるようになり、次第に自分からも興味のある組織に声をかけるようになっていった湯田。パラレルワークというポジションをとる中で心がけているのは、「相手のエネルギー量を感じ取ること」だ。

「僕が話している時に、相手が相槌を打ってくれる。相手が話していることに、僕がリアクションをする。つまりエネルギーの交換が、コミュニケーションを構築していくんですよね。ただ聞いているだけでは、何も生まれません。『あの人に聞いたら、面白い返事が返ってくる』『またこの人と一緒に仕事がしたい』と思ってもらえるようにするには、些細な業務だとしても、相手が投げてきたボールには必ず投げ返す。その心がけが、企業の枠を越えて仕事をいただけていることにつながっているのかなと思っています」

多数の業務を並行して進めている今の状況を、湯田は「とてもバランスのいい状態」と言う。物体で例えると、支点が1つだと傾きやすくなってしまい、2点だと引っ張り合ってしまう。3点、4点、5点と多角形で支えていくと重心が取りやすくなるように、湯田自身もさまざまなジャンルの人たちと接点を増やしていって、バランスのとれたパラレルワークを展開している。
「社会の在り方を変えたい」と入社したパソナの舞台で今、まさに新たな働き方を発信している湯田。20代、30代と走り抜け、40代では「オリジナリティ」を追求して仕事に臨みたいと話す。

「頼まれたことには何でもチャレンジして『バラエティ』に働いていたのが20代。30代はワークスタイルやICT技術のことなど、仕事に専門性をもたせて『スペシャリティ』を意識していました。次の40代では自分だから発想できるという『オリジナリティ』を加え、より価値を与えられるようになりたいです。パソナは多様な立場、多様な考えを持っている人が、夢に向かって行動できる環境がある場所。僕も入社の時に思い描いていた以上に、自分のやりたいことに携われていると感じています」

インタビュアーの目線

ご本人が取り上げられている数々のメディアを拝見し、いかにもエネルギッシュなパワーエリートの登場を予想していたのですが、実際にお目にかかった湯田さんは穏やかな笑みをたたえた、どこまでも腰の低い紳士でした。温かなハートがあればこそ、これだけ多くの人から必要とされ、それに応え続けておられるんですね。ずっと話を聴いていたくなる居心地の良さも不思議な魅力です。

インタビュー・編集/垣畑光哉、堤真友子
撮影/新見和美

Profile

鹿児島県霧島市生まれ。宮崎県立五ヶ瀬中等教育学校を卒業後、立命館大学経営学部へ進学。2001年、株式会社パソナ入社。パソナでICTを活用し、場所を問わず多様な人材の能力を活かす「LINK WORK STYLE」の推進を統括。株式会社パソナグループの投資政策委員会事務局シニアマネージャー、株式会社パソナテックの事業戦略本部マネージャー、一般社団法人クラウドソーシング協会事務局長、家業の支援など、テレワーク&パラレルワーク&二地域居住を実践中。国家戦略特区としてテレワーク推進を展開している東京テレワーク推進センターの責任者や政府の働き方改革推進に関連する検討会委員等も務め、執筆・講演活動など「テレワーク×フリーランス×副業・兼業の推進」に広く従事している。

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株式会社パソナ

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