人事・採用担当者、
経営者としての
「当事者経験」を活かし、
企業と人の縁をつなぐ

株式会社クライス&カンパニー シニアヴァイスプレジデント 棚澤 啓介

株式会社クライス&カンパニー

棚澤 啓介Keisuke Tanasawa

シニアヴァイスプレジデント

キャリアコンサルタント

2017.07.28

企業と人の価値観(根っこ)を
つかんだマッチング
企業の課題を見すえ、
「解決できる人材」を紹介。
企業と転職希望者の可能性を最大化する

企業の成長にドライブをかける人材の採用・転職を支援

30代ビジネスパーソンのキャリア支援、エグゼクティブクラスのヘッドハンティングなどの人材紹介を手がけ、24年の歴史を持つ株式会社クライス&カンパニー。企業に対しては採用コンサルティングを行い、ふさわしい人材を紹介する一方、転職を希望するビジネスパーソンに対してはキャリアコンサルティング、求人企業紹介、転職活動の支援といったサービスを提供している。

同社のキャリアコンサルタントである棚澤啓介は、経営幹部や事業部長といったエグゼクティブポジション全般の採用および転職のサポートを専門としている。担当する企業は、数名規模のベンチャー企業から一部上場の大手企業まで幅広く、業種もさまざま。学生時代にバイオテクノロジーを専攻していたバックグラウンドから、iPS・再生医療分野にも力を注いでいる。

これまでに、上場企業の役員、新規事業のキーパーソンなど、企業の成長にドライブをかける重要な人材の採用・転職成功を実現させてきた。

一般的に、人材紹介会社の営業やコンサルタントは、採用を行おうとする企業に対して「どんな人がほしいですか」「どんな人が御社にマッチしていますか」という質問から会話を始めるケースが多い。

しかし、棚澤は「どんな人がその企業に合うのかは、最終的に私が考えればいいこと」と言う。最初に向き合うのは、その企業が何に悩み、何に困っているのかという点だ。

自社が求める人材像について、最初から明確に説明できる経営者や人事担当者は多くないという。年齢や資格など、求人票に書いてあるような一般的な条件でさえ、「なぜその条件なのか」という根拠は漠然としているものだ。

例えば、「30代がいい」としていても、採用目的をよくよく聞いてみると、40代以上の人物でも活躍できるケースは多い。また、「○○業界出身者でなければ」としていても、実際には異業界の出身者でも務まることもある。

「企業側が深く考えないままに、あるいは思い込みで提示する条件を鵜呑みにしないようにしています。そのまま受け入れることは簡単だけど、そこで私が折れてしまったら、企業の未来の可能性にフタをしてしまうことになる。転職希望者がキャリアを活かすチャンスも損なわれてしまう。だから、『この会社の課題を解決できる人材はどんな人なのか』という本質をしっかり見すえるようにしています」

棚澤は、「新規事業の立ち上げがうまくいかない」「ベテラン社員の意識を変えたい」「制度や仕組みを見直すべきか」など、根本的な課題に耳を傾ける。そして、求人企業の中にぼんやりと存在している考えを具現化したり、俯瞰的な視点からアイデアを出したりしながら必要な人材像を探っていく。

「じっくり会話を重ねていくと、その会社や経営者の価値観、大切にしている考え方といったものが見えてくるんです。それこそが『未来への鍵』なんです」

このスタンスは、求人企業に対してだけでなく候補者(転職希望者)に対しても同じだ。まずは相手の話にしっかり耳を傾け、「相手が大切にしていること」を理解する。

経営者と候補者が大切にしている価値観や考え方――その「人としての根っこの部分」が合致する出会いこそが、双方にとって最善の結果を生み出すと考えている。

「企業側と候補者側、それぞれの意思決定の根幹にありそうなことをきちんと聞き出し、縁をつなげることができたときは、思いもよらない化学反応が起きます。社長と候補者を引き合わせたとき、同席している私がまるで存在しないかのように会話が盛り上がってくれたりすると、本当にうれしいですね」

株式会社クライス&カンパニー 棚澤 啓介

「この人とあの社長は合う」。直感が化学反応を生み出す

企業に候補者を紹介する際は、クライス&カンパニーにエントリーしてチャンスを待っている人材を紹介することもあれば、求人企業の希望に合う人材を探し出し、ヘッドハンティングして紹介することもある。

また、候補者の話を聴いていて「あの社長と合いそうだ」と直感すると、その会社が求人依頼を出していなくても、候補者本人の了承を得た上で「こんな人がいるのですが、会ってみませんか」と声をかけることも多い。そうした「持ち込み型」の紹介は、手がける全案件のうち5割にも及ぶという。

こうして両者を引き合わせ、「化学反応」が起きると、社長がその人のためのポジションを新設して迎えることもある。

あるときは、一部上場メーカーで世間が注目するような新規事業を立ち上げた実績を持つ人物が相談に訪れ、「もっと自由に、新しいことをしたい」と語った。そこで、さまざまなカテゴリーでの新商品開発に意欲的なヘルスケア企業に話を持ち込み、社長との面談の場をセッティング。そのときヘルスケア企業側に採用ニーズはなかったが、社会に対する問題意識や理想とするサービス像が見事に合致したことで、新規事業開発の中核を担うポジションを新設してその人を迎えることになった。

「こんなハイレベルな人材がまさかうちの会社に」といった、企業力を超える採用を実現させるケースも少なくない。

マンションの一室で運営している小規模ベンチャー企業に、一部上場企業で取締役まで務めた人材を紹介した事例もある。「自ら経営手腕を振るうのではなく、No.2のポジションで困っている人を助けられるサービスに関わりたい」という候補者の想いと、「世の中のためになる新しいサービスを生み出したい」という経営者の想いが重なり、意気投合。サービス内容にも共感した候補者は、報酬度外視で入社を快諾し、組織とサービスメニューの改革を推進した。結果、それまでは伸び悩んでいた売上が上昇に転じ、現在は上場の準備を進めている。

「紹介した人の活躍によって、企業が成長する。それを目の当たりにできるのが何よりもうれしい。この仕事の醍醐味です」

株式会社クライス&カンパニー 棚澤 啓介

Profile

1969年生まれ。東北大学農学部(バイオテクノロジー専攻)卒業後、1992年に株式会社リクルートに入社。新卒採用に従事し、人材採用のキャリアをスタートさせる。その後、人材ベンチャーの立ち上げに誘われ、株式会社シンカに参画。コンサルタントを経て、常務取締役として企業経営に携わる。同時に親会社の上場企業の人事責任者も兼務。その後、株式会社マクロミルの人事や経営戦略室(投資M&Aチームの人事デューデリジェンス)、幹部採用担当として活動。2012年クライス&カンパニーに入社し、ベンチャー企業から一部上場の大手企業まで幅広く、エグゼクティブポジション全般の採用および転職のサポートに従事する。近年はiPS・再生医療分野にも力を注ぐ。

国家資格キャリアコンサルタント取得。

GCDF(米国CCE,Inc.認定)資格取得。

Contact

株式会社クライス&カンパニー

東京都港区東新橋2-4-1 サンマリーノ汐留2F

http://www.kandc.com/

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