「利他の心」と
「自主独立」を理念に
「粋なものづくり」
にこだわり抜く

日経印刷株式会社 代表取締役社長 吉村 和敏

吉村 和敏Kazutoshi Yoshimura

日経印刷株式会社

代表取締役社長

2017.01.05

「印刷物ならではの価値」の
さらなる向上へ
ゼネコンで現場監督を務めた
経験をベースに、人と人、
技術と技術をつないでいく

「紙ならではの価値」を営業力と技術力で提供

情報伝達や表現の手段は、紙からWebへ、アナログからデジタルへと大きく変化し、印刷業界を取り巻く環境も劇的に変化した。その時代にあってなお、日経印刷株式会社は「紙への印刷」をコア事業として順調な業績を挙げている。

50年以上の歴史を持つ同社は、出版社、企業、学校、官公庁などを顧客とする総合印刷会社。扱う印刷物は書籍、写真集、カタログ、白書、試験問題と多岐にわたる。

「紙でしか表現できないものがある。紙の方が信頼感を持ってもらえることもある。『紙だからこそ』の価値が存在する限り、この先もニーズがなくなることはない」

代表取締役社長・吉村和敏はそんな確信を抱いている。

2008年には旗艦工場である「グラフィックガーデン」が竣工した。企画制作から印刷製本、そして発送までの一連の流れをワンストップで行える体制の新たな生産拠点だ。広々とした空間には最新鋭の印刷設備が揃う。スタッフ間の連携を取りやすい良好な作業環境の構築により、コンセプトである「人の想いをカタチにする」が実現しやすくなった。

人の想いをカタチにするのは技術力だけではない。「想い」を汲み取り、技術につなげるのが営業社員の役割だ。日経印刷では「Face to Face」の営業スタイルにこだわっている。担当を細分化することもしない。営業担当者が提案から制作の進行管理、品質管理、納品までを一貫して行う。

「“お客様のその先のお客様”のことまで考える。つまり、お客様が発行する印刷物を見たり読んだりする人たちのことまでイメージし、理解することを重視しています。お客様と同じ目線、立ち位置で、課題解決につなげる提案をする力を備えてこそ、未来につながると思っています」

お客様の想いをカタチにして課題解決をサポートするパートナーであるために、提案力を磨き、発揮することを重視する。そんな同社は、「ものづくり」にこだわりたい人がやりがいを感じながら働き、成長できるステージといえそうだ。

日経印刷株式会社 代表取締役社長 吉村 和敏

ゼネコン時代に学んだ、「ものづくり」に大切な姿勢

子どもの頃からものづくりが好きだったという吉村は、大学で建築を学び、大手ゼネコンに就職した。入社直後から「現場監督」として建築現場に入り、さまざまな職種のベテラン作業員が働く中で鍛えられた。その現場での「人と人とのかかわりでものをつくり上げていく」という経験が、吉村の社会人としての原点となった。

現場で鳶の親方に言われた言葉が今も耳に残る。「現場では、それぞれが心意気を持って、お互いに連携して建物をつくっている。それを理解して行動しろ」と。

2003年、10年間勤めたゼネコンを退社し、義父が経営する日経印刷に入社した。人の想いをつないでものづくりをするという点では建設業も印刷業も同じ。活躍できるフィールドであると考えた。

入社後は営業に配属。初めての受注は美術大学の英文の大学案内だった。「美大だから面白いものを作りたい」という担当者の想いを最大汲み取ろうと、クリエイティブ室の担当者と相談し、凝ったデザインの見本を作った。が、周囲からは「こんなもの印刷屋のデザインじゃない、絶対失敗する」と言われてしまう。無性に腹が立った。

「どんなデザインを依頼されても作るのがプロだろう、と。ゼネコンでも『いいものをつくる』という信念を貫いてきた自負があったし、絶対にやってやると思いました」

反対を押し切り、「印刷屋のデザインじゃない」ままの方向性で進めた。結果、コストがかさみ、価格を当初の見積もり額より上げざるを得なくなった。それにもかかわらず、美大の担当者はとても喜んでくれた。今でも忘れられない仕事だ。

「『いいものをつくる』という気持ちこそが原動力。『やればできる』という感覚で皆が協力して知恵を出し合えば、必ず実現できるし、お客様に喜んでいただけると思います。『粋なものづくり』をしようと、常日頃から社員たちに伝えています」

約2年間営業を経験した後、経営効率化のため「トヨタ生産方式」の導入に取り組んだ。反発も受けたが、やり通して成果を挙げ、生産本部長に昇進。さらに管理本部長などを兼務した後、2013年に代表取締役社長となった。

日経印刷株式会社 代表取締役社長 吉村 和敏

Profile

1969年11月生 47歳・出身地:福井県福井市

横浜国立大学 工学部 建設学科 建築学コース 卒業

1993年4月 清水建設株式会社 入社 建築施工担当 / 7つの建築現場にて現場監督 最後は「汐留 日テレタワー」

2003年5月 日経印刷株式会社 へ 営業部配属 / 前職時代にお世話になった方々へのお願い営業。 / 環境報告書パッケージ展開>CSRレポート事業へ展開

2005年1月 日経印刷株式会社 NPS担当課長 トヨタ生産方式を印刷現場に導入 / 前職の現場監督としての経験が活きる。

2006年1月 日経印刷株式会社 生産本部本部長―人・品質・生産性の追求

2009年1月 日経印刷株式会社 管理本部本部長 兼務―人事と財務への関わり

2013年1月 日経印刷株式会社代表取締役社長 就任―現在に至る

2014年 日経印刷株式会社50周年(10月10日)、売上高が初の100億円を突破

2016年1月 2020年Vision 発令

Contact

日経印刷株式会社

東京都千代田区飯田橋2-15-5

http://www.nik-prt.co.jp/

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