関わり合うすべての人に喜びを―利他の精神で、空室に人を呼び込む

ココチ不動産株式会社

原 和彦Kazuhiko Hara

代表取締役

 目次

経営の信条は「正確な情報をオープンに提供すること」

私が不動産業を志したのは、快適な住まいや、訪れた人がリラックスできる店舗など、心地よい空間づくりのお手伝いをしたいという思いからです。

高校を卒業し、電気工事の会社に勤務した後に、全国で店舗を展開する大手不動産会社に入社した私は、初年度から、配属された大阪府内の店舗でトップの成績をおさめました。将来も期待され、いずれは東京の主要店舗に転勤となるルートでしたが、家を建てたいという強い希望があったので、転勤のない地元の不動産屋へ転職。その後、店舗の代替わりのタイミングで、2008年にココチ不動産を立ち上げて独立しました。

大阪市の東淀川区に構えたオフィスは、一般的な古い事務所をリノベーションしたものです。駅から5分ぐらい離れていて、不動産屋としては少し不利な立地なのですが、そこを見た瞬間、「お客さまがカフェのように落ち着いて部屋探しができるオフィスをつくれる」というイメージがわいてきたのです。余分な壁を取り払い、天井のコンクリートはあえてむき出しにするなどして開放感を演出しました。立地が不利な分、広さは十分。ねらい通り、部屋探しに訪れた方からは、心地よく時を過ごせる空間として好評です。

起業当初の主な業務内容は、賃貸物件の仲介と管理でした。営業方針は、常にお客さまに正直であろうとすること。不動産広告にありがちな誇大広告を打たず、正確な情報をオープンに提供して、納得して物件を決めてもらえるまで、じっくりとお付き合いすることを心がけています。

物件のオーナーに対しても、同じスタンスです。当社では、東淀川区でおよそ50棟の賃貸物件を管理しています。物件の管理を請け負うにあたって、強引な営業をかけたことはありません。ご相談を受けたら改善点をアドバイスし、私たちのプランを説明して、納得していただいた上で管理を任せていただくことがほとんどです。実績を評価され、オーナー同士や、銀行からの紹介で管理を依頼されることもよくあります。

また、お預かりした物件は、必ず「レインズ」(不動産物件の情報を、業者が共有できるシステム)に登録しています。じつは、不動産業者の中には、自社で囲い込んで差別化するため、レインズに登録しない人も少なくありません。しかし、レインズに登録したほうが、集客しやすいことは明らかです。当社では、物件の情報ではなく、サービスで差別化することを目指しているので、レインズへの登録を行っています。

Profile

大阪市東淀川区に店舗を構える「ココチ不動産」は、2008年設立。不動産物件の仲介をはじめ、管理、リフォーム、飲食事業など、幅広く業務を展開し、オーナーと借り主を結びつけることによる空室問題の解消を目指しています。ホームページは、子どもの頃からデザインすることが好きだったという代表の手によるもの。“夜景を楽しむ”、“高層階に住みたい” など、テーマごとに部屋を紹介するなど、ユーザー目線に立った物件の見せ方にこだわっています。そこからも読み取れるように、同社の姿勢は顧客とオーナーが第一。賃貸、売買、リフォームを問わず、同社の取引に関わったすべての人から喜ばれるよう、真摯な姿勢で業務にあたっています。