すべての仕事は「人」で決まる。会社以前に〝あなたと取引したい〞と言われる人材になろう

国際産業技術株式会社  代表取締役社長 立花 和昭

立花 和昭Kazuaki Tachibana

国際産業技術株式会社

代表取締役社長

2016.04.07

複数メーカーを組み合わせるマルチベンダーに強み

当社KSG(国際産業技術)は最先端のIT製品やシステムを駆使したソリューションをもって、企業の課題を解決し、“国内企業を活性化するIT専門商社”です。特にサーバに関しては日本で唯一、実店舗でのサーバ専門店を運営しています。日本ではパソコンを導入する時にはSIer(エスアイアー)と呼ばれるコーディネーターが提案するのが一般的で、サーバを買いに行くという習慣があまりありません。SIerはメーカーの関連会社に所属するケースが多く、基本的には自社グループ製品でコーディネートするので、A社のサーバにB社のメモリーを入れるなど、複数のメーカーの機器を組み合わせて使用するマルチベンダーは、ほとんど普及していません。

世界に比べて10年遅れていると言われる、日本のIT市場。その理由のひとつはこうした業界の閉鎖性にあります。マルチベンダーには安価で優れた製品をセレクトできるという、コスト的なメリットも大きいのですが、複数メーカーの機器を組み合わせて不具合が起きた時に、誰が責任を取るのか、という部分がネックとなり、日本では広がりませんでした。

当社の強みはその慣習にとらわれず、国内外問わず世界中の優れた製品を選び抜き、オーダーメイドでクライアントに最適なIT環境の実現を追求していることです。しかも、SIerは提案だけで30万〜40万円くらいの費用がかかりますが、当社の実店舗では無料でご相談を受け付けています。

当社はソフトウェアからハードウェア、ネットワーク・サーバにいたるまで、多岐にわたる商品を取り扱い、国内の大手法人、ベンチャー企業、教育・公的機関など、幅広いクライアントに貢献し、急成長を遂げています。面接などで学生から「今はクラウドが主流でハードウェアを使わない時代になっていますが、御社のビジネスモデルはどうなのですか?」と質問を受けることがありますが、当社の年間サーバ販売数は8500台です。純正なメーカー品に他メーカーのパーツを組み入れるマルチベンダーで、リーズナブルな価格を実現。保守も当社で受けるので、メーカーの保守がなくても安心という、新しいビジネスモデルでニッチなマーケットを開拓しています。日本全体の販売数は50万台なので、その2%弱をこの規模のベンチャー企業が担っているのはすごいことだと、お客様からも言っていただいています。

国際産業技術株式会社 代表取締役社長 立花 和昭

凡人だった私が、漠然と抱いた経営者への思い

私自身は子供の頃からラジオを作るなど、電気工作が好きで、将来は機械を扱う仕事がしたいと専門学校に進み就職。一方、経営者になりたいという漠然とした思いから「社長の姿を見てみたい」とKSGの前身である小さなシステム設計・開発会社に転職しました。私は中学高校とサッカーをやっていましたがレギュラーにはなれず、自分が目標をセットして、それに打ち込むといったこともなく、取り柄としては「学校を休まない」程度の平凡な学生でしたので、本当に漫然とした思いでした。

最初の転機は24歳の頃、温調システムのプログラム設計から導入、ドキュメントまでという仕事を任せられたことでした。半分趣味のような領域のプログラムでしたが、直接お客さんに仕様を伺いながら進めていかなければならず、しかも納期は3ヵ月と短期間でした。金額は150万円だったと思います。使命感や責任感を感じて、休みも返上して真剣に取り組みました。何回も作り直して、最終的に納品できた時は本当に充実感がありました。しかし社長には、さほど喜んでもらえませんでした。今考えたら150万円という金額は少なすぎたのでしょう。しかも1回限りのスポットの仕事でしたので、社長にとっては次の仕事を取ってくることに必死だったのです。

バブル景気に乗って会社は順調に拡大しましたが、入社10年目にバブル経済が崩壊して仕事が激減。事業を縮小して再スタートすることになり、当然私もクビだろうと思っていたら、なぜか私だけが残留。当時、結婚を決めた時だったので「ここで食いっぱぐれるわけにはいかない。やったことはないけど営業を頑張ろう」と決意しました。

ゼロからのスタートで最初に目をつけたのはIT機器の販売です。きっかけは、社内に多く残っていたパソコンを転売して経営のつなぎ資金にしたこと。「安く仕入れたパソコンを高く売れば利益を出せる」と思いつき、質屋などを通して現金で買い取ったパソコンを、最初は卸で、お金が貯まってきたら店舗を構えて、より利益率の高い直販を始めました。パソコンブームの波に乗って事業は急成長。毎年倍々ゲームで売り上げを伸ばし、全8店舗、従業員120人までになりました。

パソコンのブームも落ち着き、秋葉原もパソコンの街からエンターテインメントの街に変貌していった頃、パソコンの価格もどんどん安くなっていきました。当社も仕入れを現金買い取りからメーカー仕入れや輸入にシフトする中、今の主力商品であるサーバに注力。今までの資産を取り崩さないよう経営の舵取りをしています。


Profile

専門学校卒業後、防災機器メーカーに就職。同社に3年間勤務の後、経営者を志して、創業期の当社へ入社。プログラマーや営業などを歴任した末、2013年に創業者からバトンを受け継ぎ、代表取締役に就任。パソコンやサーバ機器を販売するコンピュータショップ「otto」のブランドを築き、サーバ販売台数8000台の国内有数ブランドへと成長させる。また、新卒採用制度を導入するなど、会社の成長に向けた改革を次々と断行。現在は年商50億円の目標達成に向け、日々奮闘している。

Contact

国際産業技術株式会社

東京都千代田区神田錦町1-1 神田橋安田ビル
http://www.ksgnet.com

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