悶々とした想いを抱えて働く現場の社員たちを
識学で救えることが、この仕事の醍醐味

株式会社識学

山部 樹里Juri Yamabe

営業部 営業1課 識学講師

MBAをもってしても答えを得られなかった課題が、識学で解決へ

「識学の講師として働きたかったというより、私自身が学びたい、学ぶ必要があるという知識欲だけで入社を決めたようなものです」

山部樹里は、株式会社識学に参画した動機をそう振り返る。

慶応義塾大学藤沢キャンパス(SFC)から大学院に進み、MBAを取得。在学中からベンチャー企業の立ち上げに携わり、登記や経理事務といった会社設立に関わる業務のサポートを行った。その後も、3000人規模に急成長した人材会社の組織の基盤づくりを手がけるなど、組織づくりのプロフェッショナルとして手腕を発揮してきた。

そうした経歴を持つ山部が識学に魅かれた背景には、会社や組織づくりを通して感じていた一つの疑問がある。社長の人柄は良く、マインドも素晴らしい。それなのに組織運営がずさんになってしまうのは一体なぜなのか――。MBAの資格を持つ仲間とも討論を重ねたが、明確な答えが見つからない。そんな時に識学と出会い、「これか!」と目から鱗が落ちる想いだった。

「学生時代に認知行動学や心理行動原則といった学問を学んでいたので、識学の原理自体はそれほど目新しいものではありませんでした。けれど、頭の中に格納されていた知識のパーツが、ようやく一本の線でつながったイメージが得られたのです。説明を受けたときに、『よくこれだけ体系立てましたね』と感心しました(笑)」

識学講師の役割は、導入する企業の経営陣や社員へのトレーニングが主体となる。その際に鍵となるのが「コミュニケーション」だ。山部はコミュニケーションこそが自分の強みの一つだと自負する。コミュニケーションスキルを鍛えられたのは、子どもの頃にイヌ、ネコ、ヘビなど多くの動物を飼育し、言語コミュニケーション以外で相手のニーズや想いを汲みとる訓練が自然とされていたから、と自己分析する。

「私は子どもとのコミュニケーションもすごく得意なんですね。子どもたちは、こちらからいろいろな質問をしながら聴いてあげれば、拙いながらも話をしてくれる。なので、こちらの言うことも聴いてくれるようになります。また、海外留学の際には、母国語がさまざまな人たちと言葉が通じなくてもコミュニケーションができるという経験もしています。こうしたバックグラウンドからコミュニケーション力が磨かれたと思います」

学生時代から多様な経験をしてきたため、引き出しも多い。相手のニーズや理解度に応じた説明の仕方ができるのも、山部の強みの一つだ。

クライアント企業でトレーニングを行っていると、回を重ねるごとに識学への理解が深まり、理論と実際に組織内で起こっている課題や問題点が結びつく経営者も多いと言う。「言っていた意味がわかった。だからこうなんですね」と、パズルのピースがはまるように経営者の腑に落ちる瞬間が、この仕事の醍醐味だという。

最初はトレーニングを受けることを拒んでいた社長が、対話を繰り返すうちに「自身が目指すことを達成するには、識学によって自分が変わらなければいけない」ということに気付いてくれたこともあった。

さらに、経営者やマネジメント陣の頭の中がクリアになり、行動が変化していくことでその部下たちにも大きなメリットがもたらされる。導入後、「部下から『最近やりやすいです』と言われた」という感想を聞くと、「会社が一つ救われた」と安堵する。

識学では、「これをやったら評価される」という明確な評価制度を構築するため、部下に不要な迷いが生じない。「これを一生懸命やっても、上司の的を外れていたらやり損でしょ」といったストレスがまったくない。だから仕事に集中し、成果を上げることができるようになるのだ。

「私も以前に所属していた組織では、トップや上司の考えに迷わされること、納得できないことがありました。現場のメンバーのストレスを実感していたからこそ、識学を導入した企業から『目標が明確になり、迷いがなくなった』というメンバーの声を聞くと、うれしく思いますね」


インタビュー・編集/青木典子三本夕子
撮影/田中振一