会社も個人も、個性が大切。「自分らしさ」を信じて夢をつかみ取ろう
アイウェイズコンサルティング株式会社 代表取締役社長 遠山 功

アイウェイズコンサルティング株式会社

遠山 功Isao Tooyama

代表取締役社長

2016.04.07

技術だけでなく、個性や人間力を引き出したい

当社は社員の7割以上がエンジニアという技術者集団です。エンジニアは職人気質の人が多く、自分の技術力を生かせるものづくりが好き。黙々と仕事に取り組んで成果を出すのが得意である一方、集団の中で自分の色を出すのが苦手な傾向にあります。

日本人はどうしても他者と違うことをすることに抵抗があり、標準化に走りがちですが、自分自身の強みを生かしていくためには「個」の力が欠かせません。エンジニアといえば技術力、という昔ながらの伝統とも言える部分を変わらず大切にしながらも、一人ひとりの個性や人間力を伸ばせる環境づくりをしていくことが、現在の当社には必要であると考えています。 こうした考えの源には、プログラマ出身という私自身の経歴があります。高校で情報学科に進み、プログラミング漬けの毎日を過ごしました。高校を卒業する頃には10種類ほどのコンピュータ言語を使えるようになり、パソコンゲームを作るのに熱中。大学は数理学科に進んで、得意だった数学とプログラミングの理解を深めていきました。

このころは、「自分の会社を作りたい」という目標が明確になった時期でもあります。小さいときはみんな、「パイロットになりたい」とか「サッカー選手になりたい」という夢を持っていますよね。私は幼いころに見たドラマの影響で、漠然と「社長になりたい」と思い続けていました。

一方で、教師であり税理士でもあった父のあとを継ぐべきではないかと心のどこかで思ってもいたんです。特に兄が教師の道に進んでからは、自分には税理士が残されたと感じて、簿記の勉強もしていました。

しかし、やはり私の個性や適性とは違っていたのでしょう。畑違いという感覚が抜けず、原点である「社長」という夢に立ち戻ることになりました。経営者としては異色である「プログラマ出身」という経歴も、私の個性のひとつ。「自分らしさ」を信じて夢をつかみ取った自分の経験に照らして、社員たちには自分の弱みを潰すことより強みにフォーカスすることに力を入れてほしいと思っています。「個」を伸ばすための具体的な施策として、社内にはフリーアドレス制を取り入れています。エンジニアはつながりを求める習性があり、ひとつの環境に慣れ親しんでしまうと、変化があったときに柔軟な対応ができなくなってしまいます。席を定めず、あえて「個」を意識させることで、どのチームでも同じパフォーマンスを発揮してもらえるようにしました。

さらに、「ETP=エンジニアタレントプログラム」という制度を導入。エンジニアは一人ひとりがタレントであるとして、上下関係をなくすという取り組みです。役割によって与えられる名称は「リーダー」と「メンバー」「トレーナー」のみで、階層は存在しません。一見すると自由で楽なようですが、エンジニアのアイデンティティの確立、人間力の伸長を目的とした自由なので、自立性や自発性のある「個として成長したい人」でなければ残っていけないという厳しさもあります。

アイウェイズコンサルティング株式会社 代表取締役社長 遠山 功

“ワクワク”と“ふむふむ”でお客様に貢献する

さて、「プログラマ出身の社長」と聞いて、どのように会社を経営していくか想像がつくという人がどれだけいるでしょうか。どちらかと言えば、技術の専門職として、会社を支えていく裏方的な役割のほうが働く姿をイメージしやすいと思います。

実際、経験談を聞こうと高校時代、大学時代の仲間や先輩を当たっても、経営者になった人はいませんでした。もちろん、私も経営の知識など一切なく、起業を志してはみたもののまさに五里霧中。そこで、まずは就職をして経験を積んでからフリーランスになり、ひとりで事業をスタートさせました。

法人化してから5年ほどは、後輩や友人・知人数名と地道にやっていましたね。技術力には自信がある人間の集まりなので、お客様からご要望があればたいていのことは実現できます。私が2社目でビッグデータを扱っていたので、世間で話題になるかなり前からビジネスとして展開できていたのも他社にない特徴でした。

反面、営業が不得手な仲間ばかりですから、基本的なスタイルは「待ち」。依頼があればお客様の想定以上の技術で応えられるものの、お客様への働きかけは一切できていませんでした。業績をさらに向上させていくためには営業力の強化が欠かせないと、営業手腕に定評がある人物を取締役に迎えたのは最近のことです。「自分たちで仕事を取りに行く」という会社としてあるべき形が確立され、「頼まれたものをどう作るか」から「自分たちの強みをどうアピールしていくか」へと考え方も変わってきました。

私たちの強みは、企業が保有するデータを事業にどう生かすかというビジネスインテリ ジェンス(BI)分野に早くから着眼してビジネスを展開してきたこと。そして、分析したデータから新たな仕掛けを作り出せる技術力と、企業のニーズに合わせて適切な対策やシステム構築を提案できる力です。

そこで、「世の中にあるデータを使って何ができるかという可能性をシステムの力で可視化し、お客様の挑戦に貢献する」というソリューションのゴールを定め、迅速な意思決定のための情報分析システムを構築する「BIサイエンス」、分析したデータを顧客ごとに最適化したシステムとして提供する「Webシステム開発」、開発力に限定せず問題解決を図る「ITコンサルティング」という3つの領域でビジネスを展開することにしました。

企業が持つ情報を適切に分析・加工・発信してお客様の多様なニーズに応えていくという信念は、どの事業にも共通しています。

当社ではプロジェクトへの参加も社員の意思に委ねています。手を挙げた社員に責任ある仕事を任せ、プロジェクトごとにチームを作っていく。プロ意識が高くハイレベルな技術を持った社員ばかりですし、自らの意思でプロジェクトに参加するわけですから、当社のものづくりの現場は「ワクワク」に満ちています。大切なのは、「ワクワクの理由」を自分に問い、納得できる理由を見つけること。当社の企業文化である“ワクワク”し“ふむふむ”するという好循環の繰り返しこそ、お客様の挑戦に貢献するというゴールへの近道なのです。


Profile

1977年生まれ、東京都出身。高校時代から多数のプログラミング言語を修得。さまざまなプログラム開発も手掛ける。2000年に東京電機大学を卒業後、システム開発会社に入社。その後、CRM・データベースマーケティングを支援する会社でマネジメントを経験。2005年にアイウェイズ株式会社(現アイウェイズコンサルティング株式会社)を設立し、代表取締役社長に就任。ITコーディネータ(経済産業省推進資格)、PMP(米国プロジェクトマネジメント協会認定)、ITIL(英国政府機関認定)などの資格を持つ。2013年度より東京電機大学非常勤講師を務める。

Contact

アイウェイズコンサルティング株式会社

東京都新宿区西新宿1-26-2 新宿野村ビル23F
http://www.i-ways.co.jp/

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