お客様の夢や憧れを
実現できる場所で
あり続けたい

株式会社貸衣裳のマルイチ 代表取締役 / 専務取締役 大脇 久嗣 / 大脇 のり子

株式会社貸衣裳のマルイチ

大脇 久嗣 / 大脇 のり子Hisatsugu Owaki / Noriko Owaki

代表取締役 / 専務取締役

2016.12.12

快適に衣裳を選べる「夢の空間」を演出

ウエディングドレス400点、カラードレス300点、和装の色打掛400点、白無垢100点。名古屋・今池で創業して65年、市内でも有数の品揃えを誇る貸衣裳店がある。

「ドレスショップ マルイチ」の瀟洒なビルに足を踏み入れると、フロアごとに異なる華やかさが次々とあらわれてくる。

1階はメンズフォーマルをはじめ、新作のオリジナルブランドを展示。2階のドレスフロアは壁一面がミラーとなっていて、ロングトレーンや歩く姿などを確認することができる。3階の和装フロアも圧巻だ。人気の新和装から白無垢、色打掛の逸品が並べられ、その美しさに目を奪われる。

4階の企画フロアは、オーダードレスやセミオーダーなどの注文を受ける打ち合わせフロアだが、結婚式の成功を祝うお礼の品を片手に訪れたお客様が、担当スタッフと共に笑顔で写真に見入る光景がここではよく見られる。

代表取締役の大脇久嗣は、この店に込めた思いを語る。

「結婚式はお客様にとって夢の舞台。子どものころからの憧れを実現したいと来店される方がほとんどです。ですから、打ち合わせが2~3時間の長時間に及ぶことも珍しくありませんが、1度の打ち合わせで衣裳決まらなくても、それでもいい。むしろ納得のいくまで選んでお客様に満足していただきたいというのが私たちの正直な気持ちです。そのためにもこの場所は、夢の舞台で着る衣裳を選ぶにふさわしい、快適な空間になるように気を配っています」

内装デザインは建築デザイナーにお任せで発注したものではなく、フロアごとに衣裳が映えるよう、彼自らのアイデアによる演出が施されている。エアコンの温度一つに関しても、暑さや寒さを感じさせないよう、細かく調整されている。

打ち合わせでは担当スタッフがメインとサブの2名で担当するのも、マルイチならではの特徴だ。

「メインスタッフがお客様の要望を伺いますが、衣裳を取りに行くときなどに席を外すことがあります。その間、お客様の相手をするサブスタッフが『実はこんな衣裳もいいなと思っている』といった、これまで言葉に出なかったホンネを耳にすることがあるんです。お客様の思いをしっかりとくみ取るために、このチーム体制は有効だと考えています」

株式会社貸衣裳のマルイチ

アイデアマンの夫と実務家の妻の絶妙なコンビネーション

アイデアマンの久嗣は、ブライダル業界やファッション業界に限らず、日常の買い物の場面で気持ちのいい接客を受けたりしたとき、それを自社の店舗に取り入れられないかと思案することがよくあるという。

「そういうとき、話し相手になるのは妻ののり子です。『商品数が多いのに、整理整頓されていて見やすいディスプレイだったね』とか、『あの接客係、キビキビと小走りに店舗を走り回っていて、お客様を待たせないという気持ちが伝わってくるよね』とか、休日のショッピングの場なのに会社の企画会議になってしまうこともあります(笑)」

もちろん、のり子は単なる聞き役ではなく、久嗣のアイデアを自社の店舗にアレンジするための具体的なオペレーションを考え、スタッフに伝える重要な役目を果たしている。マルイチの創業家の長女として生まれ、その哲学を幼少期から叩き込まれた本人であるのり子でしかできない役目である。

久嗣の「だから、私たち夫婦は二人で一人。どちらか一方だけでは、ここまでやって来られなかったと思いますよ」という言葉に、のり子は強くうなずく。

この大脇夫妻のコンビネーションは、周囲の人々が想像する以上の年季が入っている。というのも、二人は昔から日常的に顔を合わせていた幼なじみなのだ。

のり子によれば、マルイチのルーツは祖父が営んでいた染色工場にさかのぼるという。2代目である父が、時代のニーズに応じ、昭和25年に貸衣裳業を立ち上げた。

「当時は店舗と自宅を兼ねていましたので、衣裳の展示会は近所のホールを借りて行っていました。私も家業を手伝っていたのですが、リヤカーを後押しして会場までお衣裳を運んで汗をかいた後は、いつもの銭湯でその日の疲れを癒やしたものです。夫の久嗣は、その銭湯の三男坊でした。彼と夫婦になったのは、同じ商売家に生まれた者として、気の合うものを感じたからかもしれません」

とはいえ、二人の意見が対立することもある。かつて、現在の店舗地から移転を提案した彼女は、夫からこんな反論を受けたという。

「『お店のすぐ向かいにはキリスト教の教会があって、目の前の通りを東に200メートルも離れていないところに大脇家の氏神様である高牟神社がある。しかも、通りの途中にはお寺もある。こんなパワースポットはないよ』と。その言葉に思わず納得させられました。これから結婚して新たな縁を築いていこうとしているお客様にとっても、これ以上にふさわしい場所はないよね、この土地は私たちだけでなく、お客様も守ってくれているんだよ、と言われれば、『なるほど』とうなずくしかありません(笑)」

株式会社貸衣裳のマルイチ 代表取締役 大脇久嗣 / 専務取締役 大脇のり子

Profile

株式会社貸衣裳のマルイチ

代表取締役 大脇久嗣 Hisatsugu Owaki
専務取締役 大脇のり子 Noriko Owaki

久嗣は1959年、のり子は1962年、ともに名古屋市千種区今池に生まれる。
久嗣の実家は銭湯、のり子の実家は貸衣裳店を営んでおり、2人とも子どもの頃から家業を手伝っていた。
久嗣は大手文具メーカーで営業を務めていたが、もともと「自分で商売したい」と考えており、のり子との結婚後、貸衣裳店の経営に携わる。
のり子は卒業後から家業を支え、現在に至る。
オフィシャルブログ「素敵な花嫁さんのためのウェディングブログ♪」にて、衣裳の着こなしについての情報を発信している。

Contact

株式会社貸衣裳のマルイチ

名古屋市千種区今池1-17-3

http://maruichi.net/

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