「不正検知」サービス
での蓄積を活かし、
データサイエンス事業を
幅広く展開

かっこ株式会社 代表取締役社長  岩井 裕之

かっこ株式会社

岩井 裕之Hiroyuki Iwai

代表取締役社長

2017.08.29

「ちょっとだけ未来についての
判断材料を提供する
ビッグデータカンパニー」
ECサイトへの導入実績1万件以上。
不正注文の防止から、
マーケティング・営業支援まで

導入実績1万以上に達する「不正検知」サービス

あらゆるジャンルの商品・サービスをネット上で売買できる時代。しかし、通信販売事業者には、リスクと不安がつきまとっている。いわゆる「不正注文」により、商品代金が回収できないなどの被害が年々増加傾向にあるのだ。

「不正注文」とは、クレジットカードを本来の持ち主以外が使う「なりすまし詐欺」、代引き決済での「商品受け取り拒否」、コンビニなどでの後払い決済における「代金未払い」など。最近では、コスメ商品などを大量にまとめ買いし、代金未払いのままオークションサイトで転売するという手口も目立っている。

また、近年は、アーティストのライブなどのチケット売買においてもオンライン化が進んだことから、「チケットの転売行為」もネット上で行われる時代になった。ファンが適正な価格でチケットを購入できない事態が多発しており、主催者は頭を悩ませている。こうした不正注文は物販だけでなく、デジタルコンテンツの取引にも広がっているという。

そのような「不正」を検知し、代金不払いを未然に防いでいるのがかっこ株式会社だ。

代表取締役社長の岩井裕之は、「不正注文による損失は、時代とともに形を変えながら広がっている」と語る。

「最近では、個人でもネット上で簡単に商品を売買できるサービスが増加しています。便利になった反面、悪意を持った個人が不正を行うことが容易になってしまった。悪質な行為を放置するわけにはいきません」

かっこが通信販売事業者向けに提供するのは、不正検知サービス『O-PLUX(オープラックス)』。購入者から注文が入ったとき、不正な取引をしようとしている可能性を事前に検知するシステムである。例えば後払いを希望した購入者を「あやしい」と察知すると、安全な決済方法に誘導したり、受注保留などの対応を促したりするのだ。

このサービスにおいて、国内製品で競合は存在しない。海外には類似のサービスがあり、「ブラックリスト」と照合する仕組みが中心だが、ブラックリストの照合はデータが大量に蓄積されなければ十分な効果は得られず、情報が古くなると効果は大幅に低下する傾向がある。一方、『O-PLUX』は、ブラックリストとの照合を行った上で、さらには購入者がサイト内でどんな動きをするかという「ふるまい」を独自のルールにもとづいて審査するため、早々に効果を発揮。サービス提供はクラウド上で行っており、審査基準を随時更新し、新たな手口にも迅速に対応できる。海外製品と比べればカスタマイズやメンテナンスのコストが安いというメリットもあり、すでに1万以上のサイトやサービスへの導入実績を積み上げた。

顧客からは、「被害額が10分の1に削減できた」「毎月数千万円以上の不正が発生していたが、導入後はほとんどなくなった」など、喜びの声が寄せられている。

「これまでは通信販売事業者内のスタッフが目視で不正のチェックや対応を行っていました。でも、そんな仕事、楽しくないですよね。時間と手間をかけて『悪意』と戦うのは、大きなストレスを伴います。でも、このシステムを導入することで、一番力を入れたい『お客様とのコミュニケーション』や『サービスの向上』に集中できる。その方が仕事へのモチベーションも上がる。収益面だけでなく、そうしたスタッフさんのケアという面でも、役に立てていることをうれしく思います」

かっこ株式会社 代表取締役社長 岩井 裕之

損害を防ぐだけでなく、利益アップにも貢献したい

通信販売業界向けサービスからスタートしたかっこだが、同社のシステムは幅広い業種に応用が利く。例えば、『O-PLUX』に続いて、最近リリースしたのが、なりすまし識別ソリューション『O-motion』(オーモーション)。インターネットバンキングに代表される「会員向けWebサイト」に組み込むことで、利用者がログインや送金を行う際に本人であるかどうかを識別するシステムだ。IDやパスワードを入力した際、その数字やワードが正しいものであったとしても、キータッチやマウスの動かし方などのクセから「本人ではない」を見抜く機能を持つ。

これらのシステムをさらに進化させていくにあたり、大量のデータ処理をいかに高速化するかが課題。それを極めていくのが、同社のエンジニアの腕の見せどころだ。

さらに、「不正検知」にとどまらず、統計解析技術を活かしてデータサイエンス事業にも取り組んでいる。

「これまで多くのデータ、ノウハウを蓄積してきました。それを『不正による損害防止』だけでなく、マーケティングや営業支援の領域でも活かしていきたい。お客様の業務効率アップや利益アップにつながるようなソリューションへ展開していきます。エンジニアにとっては、世の中にまだないものを考えて、プログラミングで実現していくチャレンジができる環境。面白いと思いますよ」

かっこ株式会社 代表取締役社長 岩井 裕之

Profile

1971年、東京都生まれ。大学卒業後、CD・DVDの商社勤務を経て、オンライン決済関連会社に転職。ビジネススクールで知り合った友人に背中を押され、2011年1月にかっこ株式会社を設立する。通信販売事業者の決済をはじめ、不正対策のコンサルティングからスタート。2012年6月に国内初の不正検知システム『O-PLUX』をリリース。

Contact

かっこ株式会社

東京都港区元赤坂1-5-31 新井ビル4F

http://cacco.co.jp

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