生まれながらのネット世代〝デジタルネイティブ〞が日本企業のブランドを強くする
トライベック・ストラテジー株式会社 代表取締役社長 後藤 洋

トライベック・ストラテジー株式会社

後藤 洋Hiroshi Goto

代表取締役社長

2016.04.07

デジタル時代だからこそ企業コミュニケーションの見直しが不可欠

当社の主力事業は企業と生活者をデジタルの力でつなぎ、コミュニケーションを生み出すデジタルマーケティングコンサルティングです。デジタルマーケティングにはオウンドメディア、ペイドメディア、アーンドメディアと3つのメディアがありますが、特に注力しているのはオウンドメディアを軸にしたデジタルコミュニケーションになります。

オウンドメディアとは、企業自体が持っているホームページ(HP)などの自社メディアであり、ペイドメディアはマスメディアなどの広告、アーンドメディアはフェイスブック、ツイッターなどのソーシャルメディア(SNS)を指します。

中でも企業にとって唯一の公式メディアであるオウンドメディアは、生活者にとって最も信用できる媒体です。企業にとってはいわば、ネット上にある24時間365日、絶えず生活者とコミュニケーションのできる店舗といえるでしょう。

一方、テレビCMや新聞広告、雑誌広告などのペイドメディアは、そのリーチの広さが強みです。より多くの人に印象づけるには有効ですが、その膨大な費用のため、超大手企業でなければ手が出ません。また、フェイスブックなどのアーンドメディアは、企業側ではコントロールできず、生活者自身が情報源という点で他のメディアにないリアリティがありますが、その反面、信頼性に欠けるデメリットもあります。

このように、さまざまな情報があふれ返っている近年においては、何を正しい情報として信用するかが重要であり、結果的に企業の公式メディアが信用に足る情報として注目されているのです。

これまで、それほどオウンドメディアが注目されなかったのには、テレビや雑誌といった、マス広告が主流だった時代背景があります。それからネット主流の時代となり、マス広告の凋落傾向(特に新聞、雑誌)は、スマホの普及により一層顕著になっています。気になることは何でも、スマホで検索するのが当たり前の時代。消費者が企業に関する情報を得るために最初に触れるのは、テレビや雑誌ではなく、スマホ上のオウンドメディアなのです。

今や、企業の思いがオウンドメディアで伝わらなければ、ユーザーとのコミュニケーションは成り立ちません。例えば、大切な会食をするレストランを探そうとスマホ検索したとします。どちらのお店も実際には料理や接客、雰囲気ともに同等です。けれども、1つ目のお店はメニューと場所、連絡先だけの簡素なホームページ、2つ目は、見るからに美味しそうな料理や店内の写真、お客様の感想などが載ったオウンドメディアだとしたら…。どちらのレストランを選ぶかは明白ですね。これは極端な例え話としても、実のところ、多くの企業において同じような状況が見られます。

私たちは、企業の分身ともいえるオウンドメディアを魅力的に見せるお手伝いをすることで、企業の思いがユーザーに伝わるコミュニケーションを実現したいのです。企業コミュニケーションの成否は、伝えたいことを表現できるかどうかに掛かっています。オウンドメディアの在り方を考えることは、企業が「自分たちらしさとは何だろうか?」というブランド再考のきっかけとなり、大変有意義な活動となります。

デジタルマーケティング支援の他には、最新のマーケティングテクノロジーを駆使したソフトウェア「HIRAMEKI management®」の開発も行っています。訪れるユーザーの行動を可視化して、実際の効果を数値化する国産のマーケティング・プラットフォームで、ユーザーは製品やサービスのことを知りたいのか、採用情報に興味があるのかなど、ユーザーが期待している情報・コンテンツがすべて解析できるのがポイントです。さらに、カートに入れたまま商品購入まで至らないユーザーに、「カートに商品が残っています」とフォローメールを自動送信するなど、コンサルティングというソフト面に加えて、テクノロジー面でも企業のビジネス機会の損失を最小化することができます。

おかげさまで、これまで三井不動産レジデンシャルや中外製薬、KDDI、三菱商事、オムロンヘルスケア、厚生労働省や日本赤十字社など、日本を代表する大企業や官公庁、自治体のプロジェクトをお手伝いしてまいりましたが、「本当によいものになった!」「成果が出て嬉しい!」というお声を頂くことに仕事のやりがいを感じますね。

トライベック・ストラテジー株式会社 代表取締役社長 後藤 洋

 「インターネットは世界を変える」尊敬する孫社長の言葉に衝撃

大学時代はマーケティングやコミュニケーション系に興味があり、マスコミ志望でした。就職活動早々に、大手広告代理店や民放テレビ局の内定を頂き、社会人生活を思い描きなた『孫正義大いに語る!!。』(PHP研究所)という本に衝撃を受けました。「これからはインターネットの時代だ」。当時の私にはインターネットが今のような状況になるとは知る由もありませんでしたが、その未来を自信満々に語る孫社長の言葉は私の胸に突き刺さりました。

「この人と仕事がしたい!」そう思った私はこれまでの内定をすべて辞退し、両親の大反対を押し切って、ソフトバンクに入社しました。ソフトバンクでは、営業やマーケティング、新規事業開発など、実にさまざまな業務を経験しました。その中でも、新規事業として立ち上げたコミュニケーション事業が成功を収め、大きな可能性を感じました。

しかし、その頃のソフトバンクは既に大企業となり、新しいことにチャレンジをしていく土壌はありませんでした。当時衝撃を受けた「インターネットは世界を変える」という孫社長の言葉を思い出し、改めてデジタルでコミュニケーションを変えたい気持ちが大きくなりました。「マーケティングとテクノロジーで新しいコミュニケーションを生み出す」という企業理念を掲げたトライベックに参加したのはその頃です。

総合広告代理店博報堂出身、国内最大のポータルサイトYahoo!出身、会計コンサ
ルティングトーマツ出身、3人のまったく畑違いのプロフェッショナルがそれぞれの強みを持ち寄って、コミュニケーションの新しい波を作るというコンセプトで生まれた会社は、誰もが自己主張も強く、同時に高いプロフェッショナリズムを感じました。

私はといえば、ソフトバンクに入社2年目の若造。「この人たちに勝てるものが何もない」と挫折したのを覚えています。そこから私は自分自身と向き合い、「デジタルの力でコ ミュニケーションを変える」という信念のもと、寝る間も惜しんで、まさに一から勉強しました。

コ ンサルティング、マーケティング、メディア、テクノロジー等について、あらゆるプロ フェッショナルから日々学ぶことで、この業界に必要なスキルを磨いていきました。それから十数年、多くのクライアントにも恵まれ、さまざまなプロジェクトを経験し、会社は毎年黒字成長を続けました。そして2014年11月、私は代表取締役社長を拝命し、第2創業期として新しいトライベックをスタートさせたところです。

今後はオウンドメディアだけでなく、ペイドメディアやアーンドメディア企業などのM&Aも積極的に進めていき、コミュニケーション全体を統合支援できるデジタルマーケティング領域のコングロマリットグループを作っていきたいと思っています。


Profile

慶應義塾大学法学部卒業後、ソフトバンクに入社。幅広いクライアントの広告営業に従事。また新規事業立ち上げのマーケティング全般を担当し、新たなビジネスモデルによる収益を追求した。2002年、トライベック・ストラテジーに参画。同社のデジタルマーケティングコンサルティング事業を一手に担い、幅広い業界のデジタルマーケティング戦略、ブランド戦略、ロイヤリティ戦略プロジェクトなどに多数従事。デジタルマーケティング関連の執筆活動から、企業向けフォーラムでの講演などにおいて、オウンドメディアの重要性やコミュニケーションの在り方についての啓蒙活動を積極的に行っている。

Contact

トライベック・ストラテジー株式会社

東京都港区赤坂7-1-1 青山安田ビル3F
http://www.tribeck.jp/

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