自分に合う場所で生きるって大事

Infopot.Inc

佐藤 ひろこHiroko Sato

セブポット代表

女性が活躍できる環境

海外で起業して子育てして、すごいですねとよく言われますが、先述したとおり、女性の社会進出が世界一とも言われるフィリピンでは、女性が働きやすい環境が整っているので、「無理に頑張る」ことはしていません。

まずワークシェアが基本で、女性が家事をすべてやるという概念がなく、ベビーシッターさんやお手伝いさんの手を借りるのは当たり前。決して富裕層だけがそういう暮らしをしているわけではありません。日本の女性たちが、仕事も子育ても家事もすべてこなしている姿を見ると、日本の方がどれほど大変かと思います。最初の頃は私もベビーシッターさんやお手伝いさんを雇うことを躊躇っていました。すると「なぜ雇わないの?」とよく
言われました。ビジネスをして稼げる人は男性女性問わず外に出て働き、どんどん周りに仕事をシェアしていくことは良いことという社会がここにはあります。

また、フィリピンで子育てする大きなメリットのひとつに、英語環境があります。世界で3番目に英語を話す人口が多いフィリピンでは、公立の学校ですら、授業はすべて英語で行われます。私は自分の子どもたちには英単語ひとつ教えたことがないのに、きれいな英語を話しています。むしろ、日本語教育のほうが重要です。海外で生まれ、育って行く中で、日本語をどのレベルまでキープするのかの目標設定と努力が必要だと思います。

今、多方面で注目されているセブは、ビジネス面だけでなく、語学留学も注目され、留学生は毎年倍増しています。それに伴い、子どもに自然に英語を学ばせたいと、親子移住者も急増しています。日本からも近く、英語を話し、治安も良く住みやすい。特に女性にとっては、子育てしながら自己実現するのにこれほど良い環境はないと思います。

もっと多くの日本の女性たちに、いろんな選択肢があることを知ってほしい。ビジネスチャンスだけでなく、自分らしい生き方を見つけるきっかけが、今のセブにはあるような気がします。

インタビュアーの目線

取材を進めるうちに、〝おっとりした美人〞という第一印象に〝しなやかな強さ〞が加わり、実に魅力的な女性起業家であることが分かりました。取材直前まで、日本人女性数名がセブの仕事や生活について相談に来ていたそうで、外見上の人当たりの良さと、内面にある芯の強さが、性別を問わず、多くの人に頼られるのだと思います。

書籍「世界を動かすアブローダーズ ~ 日本を飛び出し、海外で活躍するビジネスパーソンたち 」から掲載】

Profile

1978年、大阪府生まれ。
2004年、セブ島日系リゾートでスパマネージャーとして働く。2007年、ウェブとマガジンを使った、セブ島唯一の総合情報媒体「セブポット」Pinaka Pot Distribution, Inc.を創業。2014年、セブポットを運営するメディア事業「Infopot.Inc」、ビジネスコンサル、会社設立、賃貸・管理不動産、ビザサポートなどの直接サービスを行う「TheHatena Solutions Inc.」、インベストメント・ホールディング会社「Cou.A Investment Holding Inc.」の3社に分社化。情報業で培った人脈と最新の情報をもって、多くの日本人の起業進出をサポート。起業家としてだけではなく、2児の母親として、海外移住・親子移住などの相談サポートも行っている。

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