会社は、自己実現のプラットフォームすべての人に「自分だけの花」を咲かせる機会を
株式会社SPinno 代表取締役CEO 松原 秀樹

株式会社SPinno

松原 秀樹Hideki Matsubara

代表取締役CEO

2016.04.07

販促クラウド「SPinno」で販促業務にイノベーションを起こす

2015年の7月に販促クラウドサービス「SPinno(スピーノ)」をリリースし、同時に社名を「アルテックジャパン」から「株式会社SPinno」へと変更しました。創業当初の商号であった「アルテック」は業界内でも名前が通っていましたし、個人的な思い入れも深い社名でしたが、「私たちは変わる」ということを社内外に強く示すために変更へ踏み切りました。現在は第2創業期として、株式上場に向けて準備を進めているところです。

長くSP商材のメーカーとして商品開発などを行ってきた私たちが新たなスタートを切るきっかけになったのは、今から5年ほど前、あるクライアント様のご要望を受けて、「SPinno」の前身ともいうべき販促業務管理システムの開発を手掛けたことでした。完成したシステムは十分に手応えを感じるものであり、実際にクライアント様の高い評価を受けたことから、システムに汎用性を持たせるようカスタマイズして他の企業へも営業を開始したのです。

大手企業数社に導入が決まり、ナレッジも貯まってきた2015年初頭、よりユーザビリティの高いシステムに作り変えるとともに、販促領域におけるITクラウドプラットフォーマーとしての事業に会社全体をシフトさせていく決意に至りました。核となるサービスの名称と社名を同じくする企業は近年増えつつありますが、認知度アップやブランディング効果というメリットがある一方、万が一にもサービスが頓挫した場合には会社そのもののイメージにも累が及ぶというリスクが伴いす。それでも「SPinno」でいこうと決めたのは、提供するサービスへの絶対的な自信があるからにほかなりません。

「SPinno」のサービス概要は、私たちの造語である“販促クラウド”という言葉で表しています。一言でいうと、販促のプラットフォームですね。従来の販促業務は、企画、見積もり、デザインといった流れをファクシミリやメールのやりとりでつないでいました。企業のマーケティング戦略にITが導入されるようになってからも、販促管理はアナログなままの状態が続いていたわけです。「SPinno」は、ここに風穴を開けました。本部の販促担当者、営業マン、デザイナー、店舗、物流会社、印刷会社などがひとつのプラットフォームで進捗を確認できるようにし、オーダーから納品まで完全ペーパーレスでの一元管理を可能にしたのです。

また、これまでは優秀で年収も高いデザイナーが些末な修正に追われて残業を重ね、結果として人件費が嵩んでしまうという現実がありました。これも、オフショア海外拠点を活用することによって、コストと品質を両立させる体制を確立して解決しています。労働集約型である販促企画を資本集約型へと移行させていけば、この仕事に関わる人たちの労働環境改善を図ることも可能になるでしょう。実際、当社のデザイナーは毎日規定の就労時間で帰っており、「日本一早く帰れるデザイナー」だと言っても過言ではありません。

マーケティング手法が日々変化していく中、より効果的なプロモーションをスピーディーに行う必要があることは自明の理であり、その過程ではITの活用が不可欠です。「SPinno」を販促インフラとして普及させ、販促のイノベーションを起こしたい。そして、デザインや製作といったリアルな部分を含めて、より多くのクライアント様の販促・集客支援を実現したい。それがこれからの私たちの願いであり、使命です。

株式会社SPinno 代表取締役CEO 松原 秀樹

会社の規模より、重要なのは「どんな人たちと働くか」

SPツールのメーカーとして「アルテック」を個人創業したのは1998年のこと。4畳ほどの、まるで納戸のような自宅マンションの一室を事務所にしてのスタートでした。お金はなくても、なぜか「きっと成功する」という根拠のない自信だけはありましたね。勢いに乗って順調に組織を拡大していきましたが、実は数年前に手痛い失敗も経験しています。本業以外のことに手を出した結果、しだいに会社の業績を圧迫するようになり、キャッシュフローが悪化していったのです。折しも、リーマンショックの影響が世界経済を直撃。迫りくる不況の波に押し切られる形で、不採算事業と、そこに配置していた人員の整理を余儀なくされました。当時の私は、社員とのコミュニケーションは二の次でした。褒められたものではない経営者だったと思います。そんな中で直面した会社の危機は私の意識を大きく変え、今につながる転機となりました。

何とかしてこの苦境を乗り越えなければならないと考えた私は、経営を抜本的に見直し、事業を販促に一本化。5ヵ年計画を立案するとともに経営理念を作り替え、「お客様の感動」と「社員の幸せ」の実現に絆をもってチャレンジし続けることを宣言して、社員一人ひとりと真摯に向き合ってコミュニケーションを取るようにしました。二度と同じ轍は踏むまいという決意のもと、つまずきの原因と思われるところはすべて改善し、業績を回復させていったのです。変化の中で50歳という節目の年を迎えてこれまでの経営者人生を振り返り、自責の念に駆られたことも大きかったですね。優秀な若手経営者、同世代でしっかり結果を残している経営者仲間と自分を引き比べて、このままではだめだと強く思いました。60歳になったときに後悔のない生き方をしようと決めて、心機一転を図ったのです。

当時のことを思うと、何よりも社員に感謝の一言です。会社の規模より、重要なのはどんな人たちと一緒に働くかだということを自らの身をもって知った出来事でした。これから会社を選ぶ人たちにも、「何をやっている会社か」「どれくらいの規模か」ということと同じくらい、どういう人たちが働いているのか、社内はどんな雰囲気なのかというところに着目してもらいたいと思っています。

会社って、本来はエネルギー充填の場所であるべきだと思うんですよ。会社で過ごす時間は人生の三分の一とも言われていて、ひょっとしたら家庭で過ごす時間よりも長いかもしれません。だからこそ、安心してそこにいられる場所でなければならないと思うんです。しかし現実には、一度の失敗さえ許されなかったり、成果を残せなければ用なしと言われたりするような過酷な環境で、追い詰められながら働いているケースが非常に多い。目標をクリアできなかった社員を公の場で叱責するというのもよくある光景ですが、そうしたやり方で奮起を促したとしても、すぐに息切れを起こしてしまうでしょう。短期的な成果だけを求めてエネルギーを消耗する毎日が続けば、長く働き続けることは難しい。

それよりは、「この仲間たちと、この仕事がしたい」という思いのほうが、人と会社を強く結びつけるのではないかと思います。当社には、営業成績を発表した後、達成したか否かにかかわらず必ず全員が拍手を送るという決まりがあります。短期的な成果だけを求めて社員を責めても、良い影響は生まれないと思うからです。大手企業から当社に転職してきて、「今のほうがずっと幸せ」だと言ってくれる社員がいるのは、こうした社内の雰囲気づくりが奏功している証拠かもしれません。


Profile

1964年、大阪府生まれ。商社へ入社し、当時、経済開放以前であった中国ビジネスに従事。その後、SP・ディスプレイ会社へ入社し、SPツールに関するノウハウを学んだ末に独立起業。起業後は前職の経験を活かし、『継続収益事業』『経営指数全面開示』『チーム全員経営』を念頭に置いた経営に専念。2015年に第2創業期と位置づけ、株式会社SPinnoへ社名変更。販促クラウドサービスSPinnoを通じたクライアントのSPイノベーション支援を推進中。今後はSP領域におけるイノベーターとして、販促クラウドサービスの普及を通じて販促インフラを構築し、世界需要を満たしていく。

Contact

株式会社SPinno

東京都台東区松が谷1-3-5 JPR 上野イーストビルG1F
http://www.spinno.co.jp/

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