自分の根っことなるものを見極める
株式会社パーク・コーポレーション 代表取締役 井上 英明

株式会社パーク・コーポレーション

井上 英明Hideaki Inoue

代表取締役

2015.04.01

大切な人生を過去のチェックに使うのはもったいない

大学を卒業して最初に就職したのは、外資系の大手会計事務所でした。知人の紹介でニューヨーク勤務の誘いを受け、大学を卒業した年の9月からアメリカでの生活が始まりました。

海外生活はとても楽しかったのですが、その仕事自体、私の性分に合わなかったようでストレスの溜たまる日々でした。会計監査の仕事で若手が任されるのは、前年度の会計処理が正しいかどうかを精査すること。私は自分の人生を過去のチェックに使うことが、もったいなくて仕方なかったのです。過去を振り返るのではなく、未来に向かった何かをしたい。そんな思いから会計事務所は1年余りで辞め、日本に戻ることにしました。

帰国してすぐ、友人と2人でパーク・コーポレーションを興しました。2
5歳のときです。その頃、就職したての友人たちはみんな忙しく、テニスに誘っても「誰がコートを予約するんだよ」と面倒なことを引き受ける人間がなかなかいない。ならばと思いついたのが「プライベート・セクレタリー」というコンセプトの会員制クラブでした。私が遊びやイベントの段取りをして、みんなのプライベートタイムを楽しくしてやろうと思ったのです。

はじまりは直感とひらめき、そして行動から

プライベート・セクレタリーの有料会員も徐々に増え、会社が軌道に乗り始めて1年ほど経った頃、ある本の「企画会社は日銭部門を持っておくべき」というくだりに目が留まりました。要はキャッシュフロー経営の重要性が説かれていたのですが、当時の仕事といえば【準備期間→イベント開催→入金】というサイクルで、何かのアクシデントでイベン
トが中止になれば当然キャッシュは止まるわけで、とても安定した経営とはいえません。そんな経営リスクに気付いた私は、ストック収入を生む商材を探し始めました。

それからしばらくして、情報収集のためにスクラップしていた新聞記事の「これからは花の時代」という見出しが目に飛び込んできました。当時、大阪で開かれた花博(国際花と緑の博覧会)について書かれていたのですが「これはいいかもしれない」と直感しました。

早速、花屋を営んでいた知人に頼み込んで、生花市場へ見学に行ったところ、店頭で1本700〜800円で売られているバラが、市場では100~150円で手に入るではありませんか。衝撃を受けると同時に、売り値を仕入値の2倍くらいに抑えれば、お客様は日常使いにも花を買ってくれるのでは……とひらめきました。

試しにバラを50本くらいまとめ買いし、お世話になっていた代議士事務所へ「お気に召したら1本300円で買ってください」と言って置いてきました。しばらくすると先方から「また持ってきてほしい」と注文が入り、以来定期的に花を納めるようになりました。

そのうち紹介や口コミで他の代議士や企業からも注文が入り始め、現在のフラワービジネスが立ち上がっていったのです。


Profile

1963年佐賀県生まれ。
大学卒業後渡米し、ニューヨークの大手会計事務所に入所。帰国後、1988年12月に株式会社パーク・コーポレーションを設立。1989年よりフラワービジネスに参入し、「Aoyama Flower Market」をオープン。その後、2003年にフラワースクール「hana-kichi」、2011年にカフェ「Aoyama Flower Market TEA HOUSE」をオープン。全国に91店舗を展開している(2013年12月現在)。2008年代官山にトライアスロンの普及を目指し株式会社アスロニアを設立。2009年「2009年ポーター賞」受賞。

Contact

株式会社パーク・コーポレーション

本社
〒107-0062
東京都港区南青山5-1-2-5F
TEL:0120-418-716
URL:http://www.park-corp.jp/

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