通訳・翻訳を通じて

国と国、人と人との

架け橋になる

株式会社インジェスター 代表取締役社長 呉 希昌

株式会社インジェスター

呉 希昌Hichang Oh

代表取締役社長

2017.03.31

希少言語を強みとし、
2020年には50言語対応へ
コンテンツの海外輸出、販売支援など
日本のいいものを世界に送り出す

10言語の翻訳・通訳サービスを提供、2020年には50言語へ

ビジネスのグローバル化に訪日外国人客の急増――こうした社会の変化に伴い、ニーズが高まっているのが通訳・翻訳サービスだ。

通訳・翻訳事業を手がける株式会社インジェスターは、代表取締役社長・呉希昌(オ・ヒチャン)が「国と国、人と人との架け橋になる」という想いで立ち上げた会社だ。

同社の通訳・翻訳サービスは、英語、中国語、韓国語、スペイン語、フランス語、タイ語、インドネシア語、ベトナム語など約10言語に対応。2020年には50言語にまで広げていきたいと考えている。

インジェスターがカバーする領域は幅広い。翻訳部門では、映画・ドキュメンタリー・ドラマなどの映像作品から、企業のPR・IR、教育ビデオといったツールまで、字幕翻訳・吹き替え(音声)制作・映像編集などを行っている。このノウハウを活かし、聴覚障害者や高齢者向けのクローズドキャプションも手がける。会社案内、マニュアル、契約書、企画書、Webサイトなどのテキスト翻訳にも長けている。

通訳部門においては、スポーツイベント、国際会議・展示会、商談などでの一般通訳のほか、化粧品やジュエリーなど、ブランド商品を扱う販売現場で外国語を用いて売上アップを促進する「通訳プロモーション」のサービスも提供している。

外国語を日本語にすることと、日本語を外国語にすることは、似て非なるものがあると、呉は言う。日本語を、細かいニュアンスまで正確に表現するには、やはりネイティブの人でないと難しい。インジェスターは、ネイティブの外国人を採用して、自社でオペレーション、品質管理を行っている。受注したら海外の提携先に任せきり、という企業も多い中、ワンストップで高い品質を実現できるという意味で、国内に競合らしい競合は見当たらない。インドネシアのジャカルタと中国の大連に拠点を置き、日本の事業をサポートする体制も整えている。

株式会社インジェスター 代表取締役社長 呉 希昌

日本のコンテンツの海外輸出、訪日観光客向けの販売促進を支援

最近増えているオファーは、「日本のコンテンツを海外に発信したい」というものだ。日本のアニメやドラマ、ドキュメンタリー、バラエティ番組などを現地の言葉に翻訳し、海外に輸出するのだ。インジェスターは、日本の国民的アニメ『ドラえもん』を、カンボジアのクメール語、モンゴル語に吹き替え制作した実績を持っている。

しかも、単なる吹き替え制作だけでなく、実際に放送する現地のテレビ局の開拓まで手がける。ここまでサポートできる企業も、やはり他には見られない。

「以前は、海外コンテンツを日本語に翻訳する仕事が中心でした。4~5年前から日本のコンテンツを海外に発信するにあたっての翻訳や吹き替え制作を手がけるようになり、ここ1~2年でぐんと増えましたね。日本の文化や魅力的なコンテンツを世界に発信していけることは、この上なくうれしく、やりがいがあります」

また、「通訳プロモーション」のニーズも増えている。

日本を訪れる外国人旅行者の数は、2016年に2400万人を突破した。政府は、2020年には4000万人まで増やす目標を掲げている。

訪日外国人の旅行スタイルは変わりつつある。かつては、観光ガイドが団体旅行客を率いて観光地やお店をまわるスタイルが主流だった。中国人観光客による「爆買い」が話題になったのも記憶に新しい。しかし最近では、個人旅行客がスマホを片手に、自由に旅をするようになっている。

インジェスターは、言葉の壁に不自由を感じることのない旅をサポートするため、空港に拠点を置き、通訳を常駐させている。また、ジュエリーや化粧品など、ブランド商品を扱う店舗にスタッフを派遣し、外国語で商品説明をしてプロモーションを行うことで、売上に貢献している。今後もさまざまな商業施設・観光施設で通訳サポートを行うことで、外国人客にとって快適に旅を楽しめる、施設にとっては売上が上がるという、両者にとっての利益を高めたいと考えている。

そして、2020年に開催される東京オリンピックでも、同社のノウハウが活かされそうだ。

呉は、もともとJリーグチーム専属の通訳として活躍していた。その後もWBCの日本代表をサポートした経験を持つ。つまり、国際スポーツイベントにおけるVIP対応、審判団、コーチ陣、選手たちに対するケアについてのノウハウに明るいのだ。

今後、2019年のラグビーワールドカップ、2020年の東京オリンピックと、呉の強みを活かすチャンスが続く。これを機に、よりいっそうの成長を目指している。


Profile

1965年1月東京生まれ。1987年大学卒業後、貿易商社、語学教育関連会社勤務を経て、Jリーグ・横浜Fマリノスにてプロの通訳として活躍。2002年2月、株式会社インジェスター設立。現在に至る。

趣味は、ランニング、登山など。

Contact

株式会社インジェスター

東京都千代田区五番町5-5 KDX五番町ビル4F

http://www.injestar.co.jp/

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