建築×Webで
「空間づくり」に
新たな価値を生み出す

株式会社TRUST 代表取締役 山口 一

株式会社TRUST

山口 一Hajime Yamaguchi

代表取締役

2017.07.10

店舗・オフィス・住宅で
理想の空間を実現
物件探しからデザイン、
工事、販促、Web制作まで
ワンストップサービスを提供

「空間づくり」をワンストップでサポート

株式会社TRUSTが手がける空間デザイン事業「IDEAL(イデアル)」は、顧客のさまざまなニーズを一手に集約して対応できるという点に大きな特色がある。

商業店舗を作る場合、オーナーはさまざまな分野の担当者との打ち合わせに多大な労力と時間を使う。例えば、物件探しを不動産会社に、店舗デザインを設計会社に、スタッフ採用を求人広告会社に依頼する、といったようにだ。

イデアルでは、そうした手続きを一つの窓口を通じて行うことができる。TRUSTはWeb集客やデザインの専門チームも内部に擁し、販促品や集客用のホームページ制作なども担う。さらには、メニュー開発、仕入れルートの紹介など、店舗づくりを幅広くサポートしている。

すべての業務を一括して行うため、コストダウンも容易。オーナーにとっては打ち合わせなどの労力が省けるというだけでなく、納得のいくまでイデアルの担当者と理想の店舗を追求することができるのだ。

現在、イデアルは商業店舗のほかにも、オフィス・住宅の不動産探し~内装デザインのプロデュースなども請け負っており、法人・個人を問わず多くの顧客に支持されている。

こうしたワンストップサービスは、一朝一夕にできるものではない。もともとは建築測量事業を中核に創業したTRUSTが、なぜこうした体制を築いていったのか。

代表取締役の山口一は、その理由をこう語る。

「最初のきっかけは、2008年に起きたリーマン・ショックでした。当時は独立して5年目、順調に成長していた建築測量の仕事が、ゼネコンが開発をストップしたことで激減したんです。このとき、一つの事業だけにしがみついていては社員を守ることができないと痛感し、経営の多角化を目指したのです」

以後、同社は内装の施工・設計を皮切りに新事業を次々と立ち上げ、Webデザイン、不動産、人材派遣、飲食業といった幅広い事業に挑戦してきた。もちろん、すべてがうまくいったわけではない。

「人材派遣や飲食業、アプリ開発など、黒字化に至らず撤退を余儀なくされたこともありました。それでも新たな挑戦を繰り返しては専門的な知識とノウハウを蓄積した結果、思わぬ相乗効果が生じたのです。はじめは“点”に過ぎないように見えた事業が、結びついて“線・面”になることで、TRUSTにしかできないイデアルという事業を実現できました」

TRUSTが手がけてきた新事業は、すべてが「人」から始まったのだという。

内装業を始めたのは、前職で経験のある社員がいたからだった。不動産業に乗り出したのは、宅地建物取引士の資格を持つ社員が仲間に加わったから。Web事業は、経営者の友人から頼まれて引き取ったWebデザインチームの存在なくしては立ち上がらなかった。このように、ほとんどの新事業が、得意分野を持つ社員がその経験を活かして活躍することで展開されてきたのだ。

「それぞれの個性を持った仲間同士の絆が、TRUSTのいちばんの強みです。オフィスには社長室もなければ、事業部ごとの仕切りもありません。何か問題が発生すれば、自分とは直接関係のない仕事でも自然に助け合う文化がTRUSTにはあります。この強い絆があったからこそ、実績がまったくない未経験の分野にチャレンジしてこられたのです」

TRUSTのオフィスのエントランスには、自社経営のベーグル専門店『アフィダメントベーグル』が併設されている。当初、「社員がくつろぎ、健康的な食事ができるところを」という目的でカフェスペースを設け、それを発展させた。今では、地域住民との交流の場としても活用されている。

お店を訪れた人が木材のサンプルに目を留めて住居リノベーションに興味を持つなど、ここでも相乗効果を生み出している。

株式会社TRUST 代表取締役 山口 一

TRUST(信頼)を大事にしてきたからこそ、今がある

「人が笑っているのが好き」という山口は、子どもの頃から友達を笑わせていたという。一つのことをやり始めると夢中になる「職人気質」でもあった。保育園に通っていた頃は『泥ダンゴ』作りに熱中し、誰よりもきれいで固い泥ダンゴを作り上げて友だちから注目された。高校時代は音楽にハマり、プロのDJを目指した。機材やレコードを買うためにバイト三昧の日々を送り、とうとう高校を辞めてしまうほど本気でのめり込んだ。

そんなある日、友人に「人手が足りないので手伝ってほしい」と頼まれたのが建築測量の仕事だった。建物の柱の中心線や床・壁などの内装仕上げの位置を建築図面通りに現場に記す仕事である。

当時19歳。仕事を始めるとすぐにチーフとして仕事をまかされるようになり、24歳のときには、社長から『山口はもう自分で仕事ができるから独立したほうがいい』と勧められた。背中を押されて独立を決めたが、それが自分の本業だとは思っていなかった。あくまでプロのDJになることが目標であり、融通が利く働き方ができればいい、という考えだった。

というのもその時期、山口は夢を実現するチャンスをつかみかけていた。ある大手イベント会社のプロデューサーから、「次のイベントでうちの役員を呼ぶ。そこでOKが出ればプロとして契約しよう」という話を持ちかけられていたのだ。

ところが、その「次のイベント」の日が、独立して初めて受注した現場の施工日と重なってしまった。測量の仕事をとるか、チャンスの舞台をとるか。厳しい選択を強いられた。

しかし山口は、それほど迷うこともなく、現場に行くことを選択したという。

「前の会社から僕を慕ってついてきてくれた2人の後輩がいたんです。そのうち1人は結婚して家庭を持っていました。そんな彼らを裏切るわけにはいかない、と。DJの道は、プロの一歩手前まで行けたのだから、いつでも戻ることができるという気持ちもありました。とはいえ、家庭持ちのスタッフの家に初めての子どもが産まれるという話を聞いたとき、そんな気持ちもフッ飛びましたけどね」

DJへの未練はなくなった。音楽との二足のわらじでやっていけるほど、ビジネスの世界は生やさしいものではない。山口は、経営者として本気で打ち込んでいくことを決意する。

株式会社TRUST 代表取締役 山口 一

Profile

1980年、千葉県生まれ。プロのDJを目指して高校を中退。複数のアルバイトを掛け持ちしながら、夜はDJ活動を続ける。建築測量会社に入社し、2004年、独立。DJとしての人生よりも、経営者として仲間の人生に責任を持ち、仲間と共にビジネスを創ることに面白みとやりがいを感じ、2010年、株式会社TRUSTを設立した。

Contact

株式会社TRUST

東京都多摩市 山王下1-12-12 福満ビル2F

http://trust-line.co.jp/

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