爽やかな秋風が吹き抜ける季節になりました。毎年恒例の「読書週間」が10月27日より開催されます。「第1回 読書週間」が開催されたのは、終戦からまもない1947年。戦火の傷痕が残る社会で「読書の力によって、平和な文化国家を作ろう」というコンセプトのもと、出版社やマスコミが力を合わせて開催し、今日に受け継がれています。
好きなジャンル、本との付き合い方は人それぞれで、個性が現れるもの。ビジネスの最前線で活躍する経営者は、どんな本を読み、本から得た情報や学びをどのように生かしてるのでしょうか。インタビューを通して見えてきたのは、一冊の本を通して広がる人生のドラマでした。
今回は「読書の秋」にちなんで、経営者は読書をどう活かしているのかをご紹介します。
作家・塩野七生氏の歴史小説シリーズは、今井社長のグローバル事業に多大なる影響をもたらしました。この塩野氏はイタリアを中心に、古代から近世に至るまでのイタリア、その周辺国の歴史をベースとした物語を多数執筆しています。
「各国の歴史・文化・イデオロギーを理解し、自分の言葉と感性で、日本人を惹きつける物語に変換して発信する。読み手にとって有益で役立つ情報・言葉に置き換える。この彼女の姿勢や視点から得た学びは、私のビジネスや情報発信のベースとなっています」。
会社を経営することと、国を統治することには近い要素がある、と語る今井社長。「歴史小説には経営のヒントがたくさん詰まってます。歴史的な出来事を俯瞰して捉えることで得られるインスピレーションがあるので、ぜひおすすめです」。
「保管に困るくらい、たくさんの本を読んでいます」と語る若森社長。愛読書の一冊、『ザ・ドリーム・マネジャー モチベーションがみるみる上がる「夢」のマネジメント 』は、従業員満足度を高めるヒントをもたらしました。
この本を読んで「社員の個人的な夢・目標達成のために、伴走する会社を目指そう」と考えた若森社長は、社員の夢・目標を社内共有することにしました。するといつしか、シフト表に「旅行に行く」、「子どもの運動会」といった個人の予定が書き込まれるように。
この結果、社員同士が互いにプライベートの予定を考慮し、協力してシフトを調整する空気ができたといいます。「社員の幸せ向上につながっていたら嬉しいですね。従業員満足度で高得点を得ることができた一因になったと思います」。
『金持ち父さん 貧乏父さん』は、西社長を独立へ導いた一冊。学生時代にこの本に出会い、「会社員という働き方が全てではない」、「金持ちはお金を回す側のひと」という経営者マインドを得たといいます。
本を読むときは、本の要素を自身の仕事に置き換え、「ビジネスモデルを応用する意識」を大切にしています。シェアハウス関連の本から着想を得て、実際に経営を始めたのが「テレビ制作スタッフ用のシェアハウス」です。
一冊の本から、「各局へのアクセス抜群、同業者仲間ができる」など多忙な制作現場の舞台裏にぴったりのシェアハウスが誕生しました。放送作家がいかに情報からアイディアを生み出し、新しい価値をクリエイトするのかを垣間見る、貴重な取材でした。
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