不動産活用を軸に
顧客のキャッシュフロー
を最大化する

スタイルアクト株式会社 代表取締役 沖 有人

スタイルアクト株式会社

沖 有人Eugene Oki

代表取締役

2017.06.09

ベストセラー『マンションは10年で買い替えなさい』
の著者が率いる不動産コンサルティング会社
「タワーマンション節税」をはじめ、
さまざまな手法で資産家の悩みを解決

「タワーマンション節税」などの手法で資産家たちの課題を解決

「タワーマンション節税」という言葉を聞いたことはあるだろうか。

都心のタワーマンションを購入することで相続税評価額を下げ、相続税を節約するというもの。2015年1月から相続税が増税されたことを受け、主に富裕層の間で話題になっている。一般的な不動産よりも取引量が多いため、賃貸や売買がスムーズである点も魅力とされている。

この「タワーマンション節税」の第一人者が、ベストセラー『マンションは10年で買い替えなさい』の著者である沖有人。沖が代表取締役を務めるスタイルアクト株式会社は、不動産ビッグデータをもとにした法人・個人向け不動産コンサルティングを手がけている。

個人向けには、タワーマンション節税をはじめとする「相続税対策」や「所得税対策」、法人向けには「事業承継」「法人税対策」についてのソリューションサービスを提供。

ミッションとして掲げるのは「顧客のキャッシュフローを最大化すること」だ。スタイルアクトは、顧客へのアドバイスにあたり、3つのルールを自らに課している。

「ストップイット」=やらないという選択肢をお勧めすることもある、「ベストチョイス」=最上位の稀少物件だけを推奨する、「セイムボート」=購入から運用、売却までを責任を持ってお手伝いする。それが沖の顧客への約束だ。

一般的な不動産販売・仲介業者であれば、どんな相手に対しても「不動産購入」を勧めるだろう。他の資産運用手段を提案しても、自社の手数料は稼げないのだから当然のことだ。一方、スタイルアクトの場合、理念に掲げるとおり「顧客のキャッシュフローの最大化」が目的。その手段として最適なのが不動産購入であればふさわしい物件を紹介するが、そうでなければ別の手段をアドバイスするという。

「タワーマンション節税は有効な手段ですが、やらないほうがいい方もいらっしゃいます。無理をしてタワーマンションを購入しても、リスクだけを負い、コストパフォーマンスが悪い。そうした場合は、その他の手段――例えば、暦年贈与(毎年一定額までの贈与であれば非課税になる『暦年課税』を活用し相続財産を減らす方法)などをご提案しています。30分~1時間もお話しすれば判断できることですので、コンサルティングフィーはいただいていません。お客様の悩みや不安に寄り添い、それを解消するアドバイスを行う。極めて当たり前でシンプルなことをやっているだけです」

スタイルアクト株式会社 沖 有人

トライ&エラーを繰り返し、ユーザーのニーズに近づいていく

今では「不動産のプロ」としてメディアからも注目を浴びる沖だが、社会人としてのキャリアは大手監査法人系列のシステムコンサルティング会社からスタートした。就職先としてコンサルティング業界を選んだのは、大学時代の成功体験からだった。

19歳のときに、高校のサッカー部の監督を引き受けた沖は、チーム運営で抜群の手腕を発揮。並み居る強豪をどんどん打ち破り、「沖マジック」と言われるまでになった。

「『勝つための法則』を発見するのが得意で、それをもとにチームマネジメントを行いました。私が『こうやれば、こう展開して、こういう結果になる』と言えば、必ずその通りのシナリオで勝てるので、『これが自分の強み、能力なんだ』と気付いたのです。適性検査でも『コンサルタント』『経営者』が突出して高かったので、私にはこの道なんだな、と」

コンサルティング会社には6年間勤務。その間、ITスキルを習得し、プロジェクトマネジメントを経験する中で、ロジカルシンキングやプレゼンテーション力、人事スキルを身に付けた。さらに上を目指すためには、自分には「営業力」と「財務スキル」が足りないと分析。規模の小さい会社であらゆる業務を手がけられるようになろうと、従業員数30人ほどの不動産コンサルティング会社に転職した。

その会社はオフィスコンサルティング事業を主力としていたが、沖は自分で新しい分野を開拓したいと考え、住宅のコンサルティング事業を立ち上げた。そして3年後、その事業を譲渡される形で独立起業を果たす。

大手不動産会社をクライアントとしてコンサル事業を行い4年が経った頃、世の中にITの隆盛期が訪れた。前職でITスキルを身に付けていた沖は、かねてから自分が「欲しい」と考えていたサービスを開発した。マンションの適正価格判断や資産価値判断ができるサイト『住まいサーフィン』だ。2003年に立ち上げ、現在の会員数は20万人以上に達する。マンションの新築価格と中古価格を、膨大なデータをもとに「沖式時価」として取引価格を査定。割高か割安かを判断できるとあって、購入を検討しているユーザーに好評を得ている。

「不動産は高額な商品。購入を考えている人にさまざまな角度から情報を開示すべきなのに、不動産業界側の自己都合で情報公開が制限されてしまっていました。そんな閉塞的な業界体質にずっと疑問を抱いていたんです。情報公開に踏み切れば業界から反発を受けることを覚悟していましたが、オープンすると意外にも好意的に受け入れられ、多くの方に喜んでいただけました」

ユーザーが増えていく中で、サイトを訪れる人の動きをつぶさに観察・分析した。そこからニーズを察し、今後トレンドがどの方向に流れていくのかを予測。新しい情報を配信し、その反応を探った。それは「マーケットと会話しているようなもの」だという。

そんなトライ&エラーの高速ループを続け、業界でのポジションを確立。『住まいサーフィン』には膨大な不動産データが集まり、「不動産のビッグデータをもとにコンサルティングを行う」というスタイルアクトの土台が築かれた。

その後、ビジネスは順調に拡大したが、2008年、リーマンショックに直面する。クライアントの多くは不動産デベロッパー。不況の波を受けて、クライアントの3分の1が倒産に追い込まれた。逆風の中、1年半の間もがき続けた沖だったが、新たなマーケットを探り当て、V字回復を遂げる。地主に対して土地活用の提案を行うハウスメーカーと手を組み、自分たちの持つノウハウを「地主対象」に振り向けたのだ。その後、相続税法の改正が発表されると、相続税対策の必要にかられた個人資産家に向け、サービスを開始した。

「私はトライし続ける人間なんです。新しいことに失敗はつきものなので、トライ&エラーのループをひたすら回す。それを何回やったかが、その人の価値を決めると思っています。これからもそうやって、世の中のニーズを探っては解決法を見つけて提供していきます。今つくろうとしているのは、物件の住所を入力するとメーターが振れて『高い』『安い』を表示するサービス。アメリカにはすでにあり、その日本版を立ち上げたいと考えています。これがあれば、ユーザーさんが家を買うとき、売るとき、借りるとき、適正な価格が自分で判断できる。そんな社会インフラを変えるような取り組みにもトライしていきます」

 

スタイルアクト株式会社 沖 有人

Profile

1988年、慶應義塾大学経済学部卒業。

監査法人トーマツ系列のコンサルティング会社、不動産コンサルティング会社を

経て、1998年にアトラクターズ・ラボ株式会社(現在のスタイルアクト株式会社)設立。住宅分野において、マーケティング・統計・ITの3分野を統合し、日本最大級の不動産ビッグデータを駆使した調査・コンサルティングを行っている。また講演依頼も多く、年間で約60回の講演を行っている。

Contact

スタイルアクト株式会社

東京都中央区銀座6-2-1 Daiwa銀座ビル7階

http://www.styleact.co.jp/

週間アクセスランキング