主役は社長ではなく社員。
常に新規事業の可能性を
追い求める

株式会社ハロネット

住田 悦郎Etsuro Sumita

代表取締役

「自分たちで会社をつくっていく楽しさ」を味わってほしい

社員に「自分が主役だ」という自覚を持ってもらうために、ハロネットでは数々の取り組みを実施している。一つは評価の仕組みだ。結果を評価されるのは、売上を挙げた営業職だけではない。エンジニアや管理部門スタッフなど、成果が明確な数字では見えにくい職種も、独自の工夫や努力によって組織に貢献した成果に注目し、評価する。

また、事業やプロジェクトは基本的に「やりたい」と手を挙げたメンバーに任せる。過去には新卒入社3ヵ月目の社員の「このビジネスに挑戦したい」という声を受け、その事業を行う子会社の社長に抜擢したこともあった。

本人の価値観や志向に応じ、キャリアチェンジの道もある。「人事がやりたい」と申請し、人事部門に転向したエンジニアもいれば、成績がかんばしくなかった営業メンバーが別の商材の営業に移って活躍しているケースもある。

「会社って、社長が中心である必要はまったくないんです。逆に、社員が中心であるべきなんです。今のオフィスを決めたのも社員ですよ。働くのは社員自身ですから、自分たちで働きやすい環境を選んでもらった方がいいですから。僕はあくまで組織の一員。社員が主役として活躍するためのサポート役だと考えています」

また、大手企業と違い、ベンチャーではルールや仕組みが整っていない部分も多い。人事制度や評価制度も自分たちで作ることができ、新規事業を立ち上げるときのスピード感も味わうことができる。完成されていない状態の組織を自分たちで形づくっていけることに魅力を感じ、入社してくる者も多いという。

また、ハロネットではインターンの受け入れにも積極的だ。「若い人は意識的に幅広い人と接点を持ち、コミュニティを広げるべき」と住田はアドバイスを送る。

「人って、それまでとは違うコミュニティに入ることで、ものすごく成長するんです。僕自身、東京に来たことで自分が属するコミュニティが変わり、多くの経営者に会ったことで自分自身が変わった。『夢がない』『目標がない』『やりたいことがない』っていうのは、単純にコミュニティが狭くて、小さな世界でしか生きていない場合が多いんです。だからコミュニティを広げることで視野を広げるといいと思います。ハロネットには、さまざまな年齢層、価値観の人が働いています。インターンという形で、これまで会ったことのないタイプの人とコミュニケーションをとる機会として活用してもらえればうれしいですね」

「興味があるのは成長と拡大。日本のGDPに影響を与えるほどの企業になること」と話す住田は、まだまだ現状に満足していない。目標とするロールモデルを「ソフトバンクの孫正義氏」とし、将来的にソフトバンクと同等規模への拡大を目指すと宣言。AIやWeb広告など、現在も新規分野への進出を画策中だ。

「創業1年から5年目までは手探りで進んできましたが、5年目から10年目にかけては一気に加速して、速いスピードで成長してきました。ここから先はさらに加速し、急成長していくだろうと感じています。一緒に歩んでいく社員たちが『ハロネットで働くことで自信が持てる。次のステップに行ける』と実感できる会社にしていきます」

株式会社ハロネット 代表取締役 住田 悦郎

インタビュアーの目線

果敢なチャレンジで急成長を遂げてきた企業のイメージとは裏腹に、物静かで穏やかな雰囲気をたたえる住田社長。大きな目標を掲げながらも、前だけを見ながら先頭を走るのではなく、一歩下がって全体を見渡し、組織状態を正確につかむことで社員の力を引き出せているのでしょう。「社員旅行の行き先や現地での過ごし方は社員が決める」というエピソードからも、社員を主役として尊重する姿勢が伺えます。

インタビュー・編集/青木典子、宮本理司 撮影/後藤敦司

書籍「インターン・新卒採用の注目企業 」から掲載】

Profile

1977年、愛知県生まれ。愛知工業大学卒業後、建設会社に就職。2001年に株式会社光通信に転職し、トップセールス、マネジャー、新規事業企画などとして活躍。2009年株式会社ハロネットを設立。趣味は映画、旅行、読書など。

Contact

株式会社ハロネット

東京都渋谷区1-11-8 渋谷パークプラザ4F

http://www.he-llo.net/