主役は社長ではなく社員。
常に新規事業の可能性を
追い求める

株式会社ハロネット 代表取締役 住田 悦郎

株式会社ハロネット

住田 悦郎Etsuro Sumita

代表取締役

2017.05.18

「Webでヒトと企業をつなげる」
幅広い事業展開で、
9年連続増収増益。
さらなる拡大を目指す

途上国を旅して決意した、「選択して生きる」

「Webでヒトと企業をつなげる」を理念に掲げ、Webコンサルティング、Webマーケティング、ホームページ制作、システム企画、アプリ開発など、幅広く手がける株式会社ハロネット。代表取締役の住田悦郎は、「常に新しい挑戦を続ける企業」と自負する。

新たな可能性を模索しては、「いける」と判断した事業に一気に資金と人材を投入することで成長してきた。現在は約4000社のクライアントを抱え、全国に4拠点を展開。毎年のように新しい事業部とサービスを生み出し、9年連続増収増益を果たしている。

今ではグループ全体で300人規模の組織を率いる住田だが、子どもの頃は目立たない存在で、「何にも夢中にならない子だった」という。幼少期も学生時代も、どう過ごしていたか記憶がない。何にもハマらないし得意なこともない、かといって不器用というわけでもない。通知表で言うと「オール3」の子どもだった。集合写真でもあまり目立つポジションにはいなかった。

将来の目標が特にないまま何となく大学の建築学科に進み、「家から近い」という理由だけで建設会社に入社した。

そんな住田に転機が訪れたのは、入社して1年半が経った頃にフィリピンを訪れたとき。現在でこそ経済成長著しいフィリピンだが、当時は国全体が貧しく、大勢のストリートチルドレンたちが「将来を選択しようにも選択できない世界」で生きていた。住田はその光景にカルチャーショックを受け、帰国後、会社を辞める決断を下す

「自分は選択して生きてないな、と思ったんです。せっかく将来を選択できる日本にいるのに、無難に生きている自分が嫌になった。そこで、どうせだったら、自分のやりたいことを全部やろう、と」

会社を辞めた後は、山にこもってスノーボードに明け暮れ、雪が解けるとタイを旅行した。思う存分遊び、貯金が底をついた1年後、再就職活動を開始。「結果主義の会社」で働きたいと考え、大手通信会社に入社した。営業未経験からのスタートだったが、結果を出すことにこだわり、猛勉強を開始。「本を読まなかった日はない」というほどビジネス書を読みあさり、セールスノウハウやマーケティングの知識を付け、それらを実践した。トップセールスの階段を駆け上り、1年半後には営業マネジャーへ昇格、さらに1年半後には200人の部下を抱える営業部長の地位に就いた。

「子どもの頃には何にもハマらず、評価もされなかった僕が、唯一『仕事』にハマった。仕事に打ち込み、高評価も得て、これまでの人生の中で初めて自分が主役になった時期でした。集合写真を撮るときも、堂々と真ん中にいました」

営業部長を務めていた29歳のとき、住田は新規事業企画部門への異動を命じられ、名古屋から東京へ転勤。パートナー開拓や交渉といった場面で勢いのあるベンチャー企業と出会った。多くの刺激を受けて起業へ、2009年、ハロネットを設立する。

株式会社ハロネット 代表取締役 住田 悦郎

主役は社長ではなく社員

ハロネットは当初、「若手を優秀な営業パーソンに育て、企業に紹介する」という人材紹介業からスタートした。しかし、リーマンショックの煽りをうけて雇用状況が悪化。そこで、ホームページ作成を中心とするWebサービス事業にシフトした。ここで、住田が大手通信会社で培った営業力が活きることとなる。

「僕の営業スタイルとして、『まずは相手を喜ばせること・楽しませること』に重きを置いていました。前職でも、企業を訪問した際、最初から会社案内や商品カタログは見せなかった。どのようなキャラが気に入られるか、どのような話をしたら『楽しい』『居心地が良い』と思ってもらえるか、初めの5分で相手の心を惹きつける手法、話し方、動作を身に付け、最優先で心地よい時間を作り上げることに徹した。相手の信頼感を得た上で、『ちょっとだけつまんない話をしますね』とコピー機の案内をすると、しっかりと聞いてくれて、スムーズに成約につながりました」

また、独自のマーケティング手法もあみ出した。さまざまな企業を、業種・業歴・地域などさまざまな観点から分析。受注に至る可能性が高い企業に独自の営業手法でピンポイントに営業をかけ、業績を挙げてきた。

これらの手法を応用し、未経験のIT分野でも着々と顧客を獲得。こうした住田の営業スタイルや顧客分析ノウハウは、現在の営業メンバーにも受け継がれている。

また、人材確保に惜しみなく資金を投じたことで、優秀なエンジニアも多数集まった。優秀な人材がそのスキルを活かせる道を開拓してきた結果、事業の多角化が進み、現在に至る。

前職時代には苦い経験もした。そこで得た教訓も、現在の経営に反映させている。

当時、営業部長を務めていた住田は、すべての戦略を自らが決め、それをチームに実行させるという典型的な「トップダウン型」のマネジメントを行っていた。そのやり方で高い業績を挙げていたが、東京への異動辞令を受けて自分がそのチームを去ったとたん、業績が落ち込んだという。

「僕は、後継者となる『No.2』の人材をつくれていなかったんです。自分が主役になり、自分を中心に世界が回っていると勘違いしていた。でも、それでは人は育たないことに気付きました。だから、今の会社ではメンバーに裁量権を持たせ、自分たちで考え、自分たちで遂行できるような風土を築いています」

「会社の主役は社長ではなく、社員」。住田は再び、集合写真の目立たない場所に写るようになった。

株式会社ハロネット 代表取締役 住田 悦郎

Profile

1977年、愛知県生まれ。愛知工業大学卒業後、建設会社に就職。2001年に株式会社光通信に転職し、トップセールス、マネジャー、新規事業企画などとして活躍。2009年株式会社ハロネットを設立。趣味は映画、旅行、読書など。

Contact

株式会社ハロネット

東京都渋谷区1-11-8 渋谷パークプラザ4F

http://www.he-llo.net/

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