リスン通信

会社説明会で就活生を前のめりにさせるスピーチ例(テクニック編)

更新日:2019年05月09日

 
新卒採用が成功するか失敗するかの9割は、『会社説明会のスピーチで決まる』と言っても過言ではありません。
 
なぜなら、就活生が最初に見定めるのは『会社説明会に出てくる会社の代表社員』だからです。
 
「いやいや、別に会社説明会の社員がすべてじゃないから…」
 
と考えるのは、自社社員の視点では正論ですが、就活生の視点では間違っています。なぜなら、就活生にとっては、彼らの目に見える情報がすべてだからです。
 
自分の人生を大きく左右する就職活動で、興味を持ってやってきた会社が、新卒採用に対して「本気で取り組んでいるのか」「手抜きで取り組んでいるのか」を、就活生は真剣な眼差しで見極めています。
 
つまり、就活生が会社説明会でスピーチをするあなたを見て、
 
「この会社は良いな!」
「この会社はダメだな…」
 
と判断します。
 
ただ、就活生は本音を教えてくれません。どんな下手なスピーチをしても、アンケートには「良かった」と回答をしてもらえます。
 
でも、それは「とりあえずの内定」が欲しくて書いているだけです。
 
他にもっとよいスピーチをする社員のいる会社があれば、「選考辞退」や「内定辞退」という結果に出ます。
 
残酷ですが、これが現実です。
 
しかしながら、おそらくこの記事を訪れた方は、会社説明会のスピーチに自信満々ではなく、
 
「どうすればうまくスピーチできるのかな?」
 
と不安に駆られていると思います。
 
そんなあなたに対して、いきなりプレッシャーを与え、さらには不安を与えてしまい、誠に申し訳ございません。
 
しかし、まぎれもない事実なので、キッパリと申し上げます。大事なので、繰り返します。
 
「あなたの会社の採用の成功と失敗は会社説明会のスピーチで決まります」
 
また、会社説明会は、就活生の”志望度”を大きく変えることのできる、唯一のビッグチャンスです。
 
これ以外のビッグチャンスは、もう二度とありません。
 
もちろん、人気な企業や知名度のある企業なら、少し下手なスピーチをしても就活生からは許されます(上司からは怒られるでしょうが…)。
 
しかし、大多数の中小ベンチャー企業が、人気な企業や知名度のある企業に勝てるチャンスは、会社説明会しかないのです。
 
 
 
 
 
……さて、ここまでの文章を読んだ方は、いつの間にか「前のめり」になっていませんか?
 
そう。これが「スピーチ」にも使えるテクニックの一つです。
 
私は、「読者の不安をあおること」を意図的にやりました。
 
人は大原則として、「話を聞く」のも「文章を読む」のも、”自分事の情報しか受け取ることができない”からです。
 
なので、なんとなくこの記事辿り着いた状態の人の不安心を煽り、
 
「この文章を読まないと、”自分のスピーチが悪いこと”で、会社の採用をダメにしてしまう…!」
 
と”自分事”に変えてしまいました。
 
本当に心臓がドキドキした方は、誠に申し訳ございません。
 
しかし、これは実際に体験してもらった方が理解が早いと思ったので、あえてテクニックを使って書きました。
 
そしてご安心ください。この記事を発見したからには、もう大丈夫です。
 
今回の記事では、冒頭でも実践したような、あなたの「会社説明会のスピーチを劇的に変えてしまうテクニック」をご用意しております。
 
スピーチ例も含めわかりやすく解説しておりますので、ぜひご参考ください。
 

1.聞き手にとっての『スピーチを聞く必要性』を冒頭に示す

 
このスピーチのテクニックは冒頭でも披露しましたね。
 
冒頭では、聞き手の不安をあおることで「これは自分事だから読まなきゃ!」と状態を変えました。
 
実は、もう一つ、聞き手の状態を変える方法があります。
 
それは「このスピーチを聞けば自分にとって得になると思わせること」です。
 
たとえば、この記事の冒頭を、次のように書いてもよかったのです。

「会社を辞めたい…」

私は新卒採用の担当に着任した当初、会社説明会が苦手で苦手で。いつも会社説明会の前日は憂鬱な気分でした。

しかし、ある会社説明会でゲスト社員として出てもらった自社のトップセールスマンに、スピーチのテクニックについて教えてもらいました。

すると、これまで説明会後の選考への参加率が「40%」しかなかったのが、何と「80%」にまで上昇しました。

今回の記事では、トップセールスマンに教えてもらったスピーチのテクニックをご紹介します。

 
いかがでしょうか?
 
あくまで架空のエピソードですが、またしても「前のめり」になった人も多いはずです。
 
つまり、スピーチでは、聞き手にとっての「得か損」を先に示すことが有効なのです。
 
たとえば、会社説明会の冒頭で次のように話すと、聞き手である就活生の態度が劇的に変わります。

今回の会社説明会では、インターネットや配布資料には書いていないことしか喋りません。

そしてこれから私がお話する内容をもとに、エントリーシートや選考でのご質問を用意しておりますので、ぜひとも紙とペンの準備をお願いします。

 
たった短いこの言葉によって、
 
「この会社説明会の情報を憶えておかないと今後の選考に影響するから聞かなきゃ…!」
 
と就活生の緊張感を高めています。
 
就活生の緊張感を高めることは、決して悪いことではありません。
 
なぜなら、「就活生の記憶に残りやすいのは緊張感の高い状態のとき」だからです。
 
就活生はあなたの会社について知りたくて説明会の場に来ているのですから、緊張感を高めてあげるのは就活生にとっても有益なはずですよね?
 
また、同時に、あなたのスピーチも就活生の記憶に深く刻まれます。
 
就活生の記憶に残れば、内定後に他社と比較されたときに、自社を選んでもらえる可能性は高くなるでしょうか?それとも低くなるでしょうか?
 
当然、高くなりますよね。
 
ぜひ就活生に選んでもらえるようになるためにも、このテクニックは有効に使ってみてください。
 

2.『聞き手がわかる言葉を使う』がスピーチの大原則

 
人は、自分が知らない言葉を聞くと疑問を抱きます。
 
「ん?どんな意味なんだろう?」
 
もちろん、スピーチの中で数回の知らない言葉が出てきても、話の流れによって『補完』することができるため、大した問題にはなりません。
 
しかし、たくさん知らない言葉が出てきた場合はどうでしょうか。
 
これも実際に体験してみるとわかりやすいので、Wikipediaから例文を用意しました。
 

有機金属化学(ゆうききんぞくかがく、英語:organometallic chemistry)とは金属と炭素との化学結合を含む化合物である有機金属化合物を研究する学問であり、有機金属化学は無機化学と有機化学とが融合した領域である。なお、類似の語である合成有機金属 (organic metal) の場合は、ポリアセチレンなど金属を含まないが電荷移動錯体を形成することで導電性を示す純粋な有機化合物を示し、有機金属化学の範疇外である。
 
■引用元:有機金属化学-Wikipedia

 
いかがでしょうか?
 
少なくとも私は科学的な知識に乏しいので、読んでいてとても苦痛になりました。
 
これが「会社説明会の現場」で起きていることが多々あります。
 
特に、現場経験が長い人が採用担当になり、会社説明会のスピーチを任せられると、
 
「これくらいは知ってるだろう」
 
のレベルが就活生の知識レベルと合わず、就活生が苦痛を感じています。
 
いくら良い話をしていても、理解してもらえなければ、ただただ苦痛なだけです。
 
あなたの会社説明会のスピーチはいかがでしょうか?
 
ぜひ一度、スピーチの原稿やスピーチの録画を見返してみてください。
 

3.『説明』<『物語』がスピーチの極意

 
結論から言うと、会社説明会では「説明」をなるべく禁止してください。
 
「えっ…会社説明会なのに、何を言っているの…?」
 
と思われるかもしれませんが、本気です。
 
もちろん、説明が必要な個所もあるので、絶対に禁止するわけではありません。
 
たとえば「選考のスケジュール」などの事務的な話は、説明じゃないと喋ることができないので、自然に説明せざるを得ません。
 
しかし、説明に終始している時間は、「退屈でつまらないもの」です。
 
残念ながら、説明を面白く喋れる人は、この世には存在しません。
 
かの有名な「池上彰さん」でも、わかりやすくすることはできても、面白くするのは、さすがに無理でしょう。
 
仮に「会社説明会」の60分~90分の時間の8割が「説明」で「退屈でつまらないもの」だとしたら、就活生はどんな気持ちになりますか?
 
ええ…あまり想像したくないですよね。
 
では、就活生を退屈させず、それでいて、会社のことを記憶に残すためには、どうすればよいのでしょうか?
 
結論から言うと、「物語」を使ってください。
 
なぜか?
 
具体的な事例で比較しながら、解説していきます。
 

「説明」と「物語」の違い

 
私は小さい頃、あまり勉強をしない子どもだったので、両親から次のような説教を受けていました。
 
「アンタ、今から勉強をサボると、後になってついていけなくなって困るよ」
「大人になってから苦労をするよ」
「私も小さい頃にもっと勉強をしておけばよかった」
 
他にも、手を変え品を変え、たくさんの説教を耳に穴が空くほど聞きましたが、私はそれらの内容を細かく覚えていません。
 
その一方、母親から幼少期に読み聞かせしてもらった「アリとキリギリス」の物語は、いまだに内容をよく覚えています。
 
「キリギリスのようには絶対になりたくない…」
 
と心に強く誓ったことも覚えています(実践はできませんでしたが…)。
 
物語には、他人の体験をまるで自分が体験したかのように、疑似体験をさせる効果があります。
 
そのため、まったく同じ内容を伝えても、「説明」は『他人事』に感じてなかなか記憶に残りませんが、「物語」は『自分事』に感じるため長く記憶するのです。
 
また、物語を見聞きしている時間は、あっという間に過ぎていきませんか?
 
たとえば「ドラマ」や「漫画」だと時間を忘れて没頭できるものが、「学校の授業」や「教科書」になると、時計の針を何回も見た経験をしたことは誰でもあると思います。
 
物語を多用している会社説明会のスピーチとして最も参考になるのは、ソフトバンクの創業者「孫正義」氏の会社説明会(Youtubeへのリンク)です。
 
実際にスピーチを聞いてみるとわかりますが、ただの「説明」ではなく、「物語」や「エピソード」が多く語られています。
 
ぜひ、動画をもとに、真似をしてみるところから始めてみることをオススメします。
 

まとめ

 
いかがでしたでしょうか?
 
最後の「物語」以外のスピーチのテクニックは、誰でも簡単に使えると思います。
 
しかし、「物語」のテクニックは、理解しただけではすぐに使えるようなテクニックではありません。
 
そこで、今回は、特別に「リスナーズの一般社員が、実際に喋っている『スピーチの原稿』と『裏側のテクニック』」を資料化しました。
 
リスナーズ流|会社説明会のスピーチの極意
 
期間限定で無料で配布しておりますので、気になる方はぜひご覧ください。
 
 
<文・編集:リスナーズ/吉田