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内定辞退を防止する対策やツール|事例まとめ(新卒採用)

更新日:2019年01月22日

 
採用担当にとって、精神的にきつい連絡のひとつに、「内定者からの辞退」があります。
 
「せっかくウチに応募してくれて、いくつもの面接を通過し、内定までもらっているのに…最後に断られるなんて…」
 
と過去の業務を思い出すと、ついついため息をもらしてしまう人も多いことと思います。
 
また、内定者から突然メールや電話があると、つい「ドキッ」としてしまう職業病を抱えた担当者も多いのではないでしょうか。
 
そんな気苦労を1つでも減らし、採用チームの成果を最大化するために、今回は内定辞退を防ぐ対策とツールについてノウハウをまとめてみました。
 
新卒採用に特化して使えるノウハウを厳選して事例として紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
 

内定辞退を防ぐための内定者フォローとは

 
内定者向けに、企業が内定者フォローとして実施している施策としては、ざっくりと
 
・懇親会
・社内イベント
・インターンアルバイト
・SNS
・定期連絡
 
の5つに分類できますが、さらに細かく洗い出すと、次の通りとなります。
 

 
・内定者懇親会
・社員との懇親会
・経営陣との懇親会
・保護者向け説明会・懇親会
・社内・施設見学会
・社内行事への参加
・内定者研修・合宿
・Eラーニングツール
・インターン・アルバイト
・内定者SNS
・家庭訪問
・定期連絡(電話・メール)
・社内報送付

 
このうち、2017年度の学生へのアンケートで「入社意欲が高まった」と回答されているのは、次の順となります。
 

 
個人的に気になる点は、「社内や施設などの見学会」が好評なこと。たしかに社内の様子や施設などの「現場」が見えるとワクワクしますよね。
 
また、アナログですが、以外にも社内報にも効果がありますね。
 
一方、この中で費用対効果がイマイチだと思われるのは内定者SNSでしょうか。よくよく考えてみれば、会社に監視されていそうな場で積極的に交流しようとはあまり思えませんよね。
 

 
■参考データ:調査データで見る「内定者フォロー」2017

内定者フォローの適切な頻度とは?

 
「内定者フォローってどれくらいが最適なんだろう?」
 
と疑問に思いますよね。多すぎると嫌がられるでしょうし。少ないと不安にさせるかもしれません。
 
答えから言うと、2017年に学生に取られたアンケートでは、「毎月」がベストでした。
 

 
「毎月」は「2ヵ月に1回」や「それ以下」に比べると、最も「ちょうどよい」の割合が多く、また「少ない」との割合は最も少ないのです。
 

 
■参考データ:調査データで見る「内定者フォロー」2017

 

内定者を不安にさせないための対策

 
ふと疑問に思ったことはありませんか。
 
説明会に参加し、提供資料も数多く見て、社員にも会い、多くの情報を手に入れて安心しているはずの内定者が、内定が出た後になぜ不安になるのでしょうか?
 
それは「周囲からの意見」がきっかけであることがほとんどです。
 
特に多いのは親御さんや友人、知人など、信頼している人たちからのネガティブな意見。人はいくら自分に絶対的な自信があろうと、信頼している人たちに反対されると、不安な気持ちが芽生えるのも無理はありません。
 
もちろん親御さんたちに非はありません。内定者のことを思っての意見ですから、しょうがないことだと思います。
 
しかしながら、採用担当者にとっては、親御さんたちに誤解された状態では困りますよね。
 
なので、親御さんや友人や知人、親戚などからも安心してもらえる方法をまとめました。
 

親御さんへ安心感を与える方法

 
結論から言うと、内定者の『ご家族にもファンになってもらう』ために必要なのは、質の高い情報を提供することです。
 
人は、「知らないもの」、「よくわからないもの」には嫌悪感を抱き、「知っているもの」には安心感を抱きます。たとえ知名度の高い企業がいまだに親御さんに人気だったりするのも、それが大きな要因です。
 
つまり、対処法は『親御さんに自社を知ってもらうこと』に他なりません。
 
そのためにできるアプローチについては、詳しくは「オヤカク対策|内定辞退の最大理由は親の反対!?」にまとめておりますので、ご参照ください。
 

友人や知人、親戚へ安心感を与える方法

 
親御さんからの反対だけでなく、友人や知人から「内定先の会社で本当に大丈夫?」と不安を煽るような発言が出るケースもあります。
 
彼らがなぜこのような発言をするのか、まずは自分に置き換えて考えてみましょう。
 
たとえば、あなたの目の前に親戚の就活生がいるとします。
 
あなたが「どこから内定を貰ったの?」と聞くと、「リスナーズという会社に入社するんだよ」とあなたの知らない会社の名前を出してきて、「ベンチャーなんですけど、この会社どう思います?」と質問されたら、あなたはどうしますか?
 
まず最初に、「どんな会社なんだろう?」と思いますよね。
 
そして次に取る行動は、就活生に「どんな会社なの?」と聞いてから、「会社名=リスナーズ」で検索しますよね。
 
検索すると、上位にホームページが出てくるのでざっと、会社概要を見る。
 
「ふむふむ、出版とメディアの事業をやってるのね」
 
と思い、次に、リスナーズの概要を理解した上で、次に「会社名+評判」で調べる。これは良い評判ではなく、悪い評判がないかを調査しているはずです。
 
最後に、「会社名+社長名」で調べる。企業のトップである社長がどんな人なのか、信頼できそうなのか、を最後に見ておく。
 
あなたが実際に調べるとしたら、おおよそこのような経路じゃないでしょうか?
 
そう。そして、親戚の就活生にアドバイスをするわけです。
 
「この会社はよさそうだね」
 
もしくは、
 
「もっと他に良いところがあるんじゃないの?」
 
のどちらか。
 
そうです。これが現実でも起きています
 
まさかスマホ対応していないホームページの企業はないと思いますが、
 
「会社名+評判」
「会社名+社長(社長名)」

 
で検索したときに、悪い評判がたくさんあったり、あるいは何もコンテンツがないか、コンテンツはあっても薄っぺらい企業だと、それが原因で周囲から反対を受けているかもしれません。
 
他にも、ネットでの評判についてのチェックと対策は怠らないようにしておきたいところです。
 

内定辞退対策の役に立つ2つの事例

 
今回、内定辞退の対策の事例として、実践できる2つの事例を紹介します。
 
1つ目は、過去10年間の新卒採用において、たった1名しか辞退者を出していない会社の事例です。
 
そして2つ目は、ある”恋愛の法則”に基づき、内定承諾率を50%→80%まで高めた会社の事例です。
 
続けてご覧ください。

ジェイック社の内定辞退対策の事例

 
2002年から2012年もの間、ジェイック社はたった1名しか辞退者を出しておりません。
 
そんなジェイック社の内定辞退対策の原理原則は「たった1つだけ」と定義しています。
 
原理原則とは、「社員もしくは内定者との接触回数を増やすこと」です。
 
しかしながら、とにかく数を増やせばいいものではありません。学生の負担になりすぎず、同時に社員の負担にもなりすぎない程度にしなければなりません。
 
ジェイック社では、内定者を集めて開催するイベントは3回が限度としています。
 
イベントの他には、
 

 
・電話:イベントの翌日にフォローをする
・誕生日、クリスマス:メールを送る
・社内報:直近のバックナンバーも含め送る
・SNS:Facebookで近況報告する

 
といった細かな施策も実施しているようです。
 
また、定期的に接触回数を増やすために、次の3つのイベントを実施していると定義しています。
 

 
1.共同プロジェクト
2.内定式
3.内定者研修

 
この中で最も面白かったのが、1つ目の共同プロジェクトイベントだったので、簡単に紹介します。
 
ある年のプロジェクトのミッションは、「新卒採用で、リクナビ・マイナビ以外のルートを確立し、自分たちのプロジェクトで作ったルートから内定者を1名出す」というもの。
 
プロジェクトの前提条件は、
 

 
・彼らにとって当事者意識を持てるテーマにすること
・先輩社員が手伝いながら、プロジェクトの進行を補助すること

 
の2つを厳守することです。
 
このプロジェクトを実施することで、
 

 
・内定者同士の接触機会が増える
・先輩社員との接触機会が増える

 
との効果を狙っており、原理原則を徹底しています。

新卒採用にかけるリソースにまだ余裕がある会社は、絶対に真似したい事例だと思います。
 

 
■外部リンク:内定辞退を防ぐために内定辞退を防ぐために行うべきたった1つのこと – ジェイック

エイチーム社が内定承諾率を50%→70%にアップさせた超簡単な方法とは?

 
内定辞退率の改善に悩んでいる企業は、おそらく学生から内定承諾をもらうことにも苦労していませんか?
 
実は、名古屋に本社のあるエイチームという上場企業が、内定承諾率を高める成功法則3ヵ月以内に内定を出すと、4ヵ月以降よりも内定承諾率を20%向上させることがわかりました。
 
この法則は、ある担当者が「就活≒恋愛」との観点から「告白の成功法則」をネットで調べたところ、「出会ってから3ヵ月以内に告白すると、成就する確率が上がる」との記事を見つけたことがきっかけだそうです。

そして実際に試してみたところ、まさに内定承諾率の改善に繋がったという面白い結果が出たのです。

これはどの会社でも真似できる事例なので、ぜひとも活用してみてください。
 

 
■参考記事:新卒採用は「選考中に」回答期限を握り合う!内定承諾率を50%→80%に改善した方法

まとめ

 
以上、いかがでしたしょうか。
 
「もっと、こんな事例ないの?」という方がいらっしゃれば、弊社ホームページからお問い合わせくださいませ。
 
内定辞退者を1人でも減らすために、参考になれば幸いです。
 
■関連記事:オヤカクには手紙が有効?内定者の親御さん向けの手紙テンプレート無料プレゼント