リスン通信

オヤカク対策|内定辞退の最大理由は親の反対!?

更新日:2018年12月05日

意味:オヤカクとは


 
オヤカクとは、主に企業の採用担当者が使用する略語で、内定予定者の親に内定承諾の確認をすることを意味しています。また、内定予定者の親に対する企業側からの広報活動全般を指すこともあります。親確と表記されるケースもアリ。
 

オヤカク対策の目的

 
企業がオヤカク対策を実施する目的は、親からの反対による内定辞退を防ぐことにあります。
 
内定面談やフォロー連絡の際に、学生から
 
「親から反対を受けてまして……」
 
と相談を受けたことのある方や、イメージ的に親から反対を受けやすい業界や企業では、特に対策を必要としています。
 
超売り手市場の現在、新卒採用にかかる費用が1人あたり約100万円を超えている企業も少なくありません。
 
1人内定辞退が出ると、約100万円以上の巨額な損失と…
 
何より苦労の末にやっと内定を出した学生さんの意思ではなく、会ったこともない親御さんに否定された採用担当の精神的なダメージは計り知れません…。
 
そこで今回は、最新の『オヤカク対策』情報についてご紹介していきます。
 
また、この記事では、『対策』とまるで毛嫌いするような表現ではなく、『ご家族にもファンになってもらうこと』を目的とした内容にしていきます。
 
ぜひともご参考ください。
 

なぜ今、オヤカク対策が必要なのか?


 
結論から言うと、「内定辞退の要因として親の影響度が高い」というデータが出ているからです。
 
実は、マイナビ学生モニターの調査によると、およそ1/2の学生が親の意見を参考にすると答えております。
 

学生にとっての就職決定先のキーパーソンは?

 
また、他の調査でも、同様のデータがあります。
 
「学生にとっての就職先決定のキーパーソンは?」という趣旨のアンケート(※1)によると、
 

 
・1位「人事・採用担当者」(42.2%)
・2位「父親」(37.1%)
・3位「母親」(34.8%)

 
との結果が出ており、親の存在による影響度が高いことが伺い知れます。
 
つまり、これからの採用活動においては、学生だけでなく親への広報活動により、これまでよりも内定辞退を防ぐことが採用の成果につながります。
 

他社のオヤカク対策の事情はどうなのか?


 
では、実際に企業はオヤカク対策をしているのでしょうか。
 
ネオキャリア社(人材サービス大手)の調査データ(※2)によると、2018年卒の採用活動において、
 
・オヤカク対策の実施が必要と考える企業は58.4%
・オヤカク対策を実施したことのある企業は41.3%
 
と、およそ半数近くがオヤカク対策を実施しています。
 
そして次に、企業がどのような対策をしているのかというと、
 
・企業情報資料を親へ送付
・電話による挨拶
 
といった比較的ライトなものから、
 
・親向けの採用サイトの作成
・親向けのセミナー・懇親会の実施
 
などオヤカク対策に大きな投資する企業も一定数存在しています。
  

有効なオヤカク対策は企業によって違う?

 
オヤカク対策を実施する前に、必ず考えるべきは、
 
「なぜ反対しているのか?」
 
という点です。
 
たとえば、
 

 
・財務状況
・雇用条件
・離職率
・業界へのイメージ
・業種へのイメージ
・中小企業/ベンチャー企業へのイメージ
・労働環境や一緒に働く人たちのイメージ
・経営者へのイメージ

 
など、どのような点において「不安」や「不満」があるのか、どんな情報を適切に伝えればそれらの解消に導けるのか、という点について仮説を持っておくことが肝要です。
 

不安や不満の原因とは?

 
また、「不安」や「不満」のある人は、情報に飢えています。
 
なぜなら、人は”よくわからないこと”や”知らないこと”に不安を抱く生き物だからです。
 
つまり、「不安」や「不満」は、ほとんどの場合が”情報不足”が原因で生じるのです。
 
よって情報は多く発信するに越したことはありません(もちろん、情報の質は担保することが前提ですが)。
 

オヤカク対策として、すぐに始めるべき2つのこと


 
まだあなたの会社がオヤカク対策をしていない、あるいは、対策が不十分な場合は、すぐに効果が出る2つのことを始めることをオススメします。
 

ネットでの採用広報

 
まず最初に手がけるべきは、インターネットに露出している情報を増やすことです。
 
親御さんが容易にアクセスできる経路はインターネット。
 
ホームページやオウンドメディア、第三者からの評判や取材コンテンツ等の充実度によって、企業に対するイメージは大きく変わります。
 
実際に何を書けばいいのかと言えば、前述した「不安」と「不満」を解消するためのコンテンツです。
 
オウンドメディアとしてオススメなのはブログ型のサービスです。
 

 
はてなブログ
note

 
は無料で開始できますので、オススメです。
 

検索結果で評判がよくない企業はどうすればいいの?

 
「企業名+ブラック」「企業名+激務」
 
などのネガティブなキーワードで検索すると、根も葉もないような悪い評判が出回っているような企業は、SEOの強いはてなブログで、個々のキーワードごとに記事を書くことをオススメします。
 
たとえば、「企業名+ブラック」のキーワードで対策をする場合は、記事のタイトルに
 

 
・タイトル例:ブラック企業から抜け出すために”会社名”が取り組んでいる〇〇個の施策
・タイトル例:ブラック企業になるのを防ぐための”会社名”独自のルールとは

 
のように、「企業名+ブラック」のキーワードを入れてください(他のキーワードは詰め込みすぎないようにしてください)。
 
記事の内容は、サイボウズ社が運営するオウンドメディアの記事「サイボウズなのに早く帰れないー激務の営業チームが自分たちで働き方改革をしてみた」が参考になりますので、このように書いていくのを推奨します。
  

アナログでの採用広報

 
そして、次にやるべきは「企業情報資料の送付」です。
 
可能であれば、内定直後(パンフレットなどフォーマルなもの)と10月1日のタイミング(社内の様子がわかる社内報など)の2回に分けて、お礼の手紙も添えておくとベストです。
 
筆者が体験したケースでは、採用担当者から年賀状が実家に届き、「ちゃんとした会社ね」と母親が褒めていました。
 
受け取った側が大事にされていると感じることで、親御さんの「不安」や「不満」は払拭されることでしょう。
 
■関連記事:オヤカクには手紙が有効?内定者の親御さん向けの手紙テンプレート無料プレゼント

反則気味なオヤカク対策は〇〇!?


 
これは実際に弊社のクライアント(保険代理店)に聞いた話で、他には出回っていない情報です。
 
内定面談で、学生さんから
 
「『保険業界は営業ノルマとか厳しいんじゃないの?』と親から反対を受けてます」
 
との相談を受けると、”ある物”を渡して、
 
「これを親御さんに渡してください。そして、あなたの想いも伝えてください」
 
というと、ほぼ100%説得に成功しているとのことでした。
 
なお、かなり裏ワザ的な手法なので残念ながら、ここではヒントしかお伝え出来ないのですが、
 

 
①説明ではなく物語
②親世代への権威性

 
が有効なのだと分析していました。
 
■関連記事:【謎多き】書籍「#ストーリーで就活」をストーリーで説明してみた
 

まとめ


 
オヤカク対策は、「内定辞退を防ぐ」という短期的な成果だけでなく、未来の社員の家族にまで「良い会社ね」とファンになってくれることにもつながる大切な活動です。
 
どうかこの記事があなたの会社のファンづくりのお役に立てますと幸いです。
 

【参考記事】
※1 オヤカク|日本の人事部
※2 就職活動における「企業」と「親」に関する調査 ~2018年「オヤカク」最新動向を公開~