“オーダーメイド”の提案で
長く働き続けられるマッチングを実現

株式会社D&I

畠山 千夏Chinatsu Hatakeyama

HRソリューション事業部                  リクルーティンググループ サブリーダ―

クライアントのニーズを的確につかみ、ムダな提案はしない

「もっと障害者が社会の一員として期待される仕組みがあるといい。その促進をしていきたい」―。そんな想いから障害者に携われる道を選んだのが、株式会社D&I、HRソリューション事業部に所属する畠山千夏だ。営業として企業に対し、障害者雇用の企画から採用、そして採用された社員が定着するまでをサポートしている。

畠山は3歳差のいとこが自閉症スペクトラム障害だったことから、子どもの頃から障害者を取り巻く環境について関心を持っていたという。自分は行きたい高校や大学を選び、部活動に熱中する学生時代を過ごしているのに、いとこには選択肢がない。特別支援学校に入り、そのまま地域の作業所に入所するという一律のルートしかないことに疑問を持ったという。

就職活動では障害者雇用に特化した人材系企業に的を絞り、最終的に選んだのがD&Iだった。人材紹介だけでなく、障害者の雇用を促進するための特例子会社の設立や、教育事業など幅広くサービス展開している点に魅力を感じたからだ。

多様な業種のクライアントを受け持っている畠山。営業で特に心がけているのは、「お客様に対して誠実であり、仕事を楽しむ」こと。

「お客様が何でも気軽に話をしてくださるような雰囲気づくりを意識しています。もっとも適したサービスをご提案するために重要なのは、お客様の情報を引き出し、課題を的確に把握すること。お客様にとって必要のない、ムダな提案はしたくないですから」

求職者の志向に応じてマッチングすることも重視している。安定志向が強い求職者に対しては大手企業を紹介するが、障害があってもキャリアを築き、自分の価値を上げたいと考えている人には、外資系企業や成長中のベンチャー企業での就業を提案する。一方、知名度が低い中小企業に対しては、経営陣も採用活動に参加して会社の魅力や理念、社風を伝えてもらうことで相性を判断できるようにする。企業と応募者双方のニーズがうまくマッチするように取り計らうのだ。

自分が携わることで、クライアントがより客観的な視点で雇用計画を練ることに貢献できていると、畠山は自負している。

「一般的に障害者の短期離職率は高いんです。だから、私が紹介して入社した方が、その後もずっとその会社で頑張ってくれている、という報告を聞くととてもうれしいですね」

障害者雇用といえばオフィスワークが中心だが、D&Iでは飲食店やドラッグストア、農業など、障害者の活躍の場を広げている。人材を紹介して終わりではない。職場に定着するための仕組みづくりや研修まで、きめ細かにフォローする。障害者の雇用戦略から実際の採用、従業員の定着まですべて携わり、クライアントに合わせたオーダーメイドの対応ができる。そんなところに、畠山はこの仕事の面白みを感じている。

入社を決めるポイントとなったのは、もう一つある。面接で「会う人会う人が生き生きしていて、チャレンジできる土台と可能性の拡がりを感じた」ということだ。誰とでも気さくに話ができるフラットな雰囲気。主体的な行動を求められるプレッシャーもあるものの、目的意識を持っている人に囲まれているのが心地いいという。

「何のために生きているの?と思うような人が一人もいない。それぞれにちゃんと志や目標を持った人が集まっているのが、この会社の魅力の一つだと思います」


インタビュー・編集/青木典子三本夕子 撮影/平山諭