人と人をつないで生み出す 価値ある「ケミストリー」
株式会社リクルート エグゼクティブエージェント エグゼクティブコンサルタント 森本 千賀子

株式会社リクルート エグゼクティブエージェント

森本 千賀子Chikako Morimoto

エグゼクティブコンサルタント

2016.09.13

「本気スイッチ」は常にON!

「朝、目が覚めた瞬間から『仕事がしたい!』と思うんです。お客さまに早く会いにいきたくてたまらない。そんな毎日にいつもワクワクしています(笑)」

森本千賀子は、リクルートグループにおいて「経営幹部層」に特化した採用支援・転職支援を手がけるリクルートエグゼクティブエージェントで活躍するコンサルタント。

入社当初はリクルートキャリア(当時はリクルート人材センター)に所属し、営業として入社1年目から成績1位、全社MVPを受賞。以来20年以上、突出した業績を挙げ続け、
MVPの常連として名を連ねる。

プライベートでは、2人の男の子の母。親兄弟は遠方に住んでいるため日常の育児サポートを受けられず、夫も週4日は出張で不在…という環境の中、シッターサービスなどを利用してフルタイムで働き続けた。時間を効率的に使うため「朝3時起き」を習慣化している。

休日もじっとしていることはない。子どものフットボールの試合や習い事、行事に付き添うほか、ママ友や地域の人々との交流にもいそしむ。

まさに1分1秒もムダにしない毎日。想像するだけでも息切れしそうな気がするが、森本はそんな日々が楽しくて仕方ないと言う。

「『なぜそんなに頑張れるの?』『なぜそんなに楽しそうに働けるの?』とよく聞かれます。

その答えを一言に集約するとすれば『常に本気で向き合っているから』。『本気になると世界が変わってくる。自分が変わってくる』 ──新人時代、成果を挙げられずに落ち込んでいたとき、そんな詩のフレーズに出会いました。以来、この言葉が私の意識に根付いています。仕事もプライベートも、本気で取り組んでこそ充実するし、どんどんおもしろく、楽しくなっていく。本気にならないなんて、人生がもったいない!と思っています」

「本気」モードを維持し続けるのは容易なことではない。森本がそれを可能にしている原動力は「人々との関わり」だ。営業活動を通じて出会った経営者、人事担当者は1000
人以上。毎年送る年賀状は、ビジネス関連の相手だけで3000枚超。求人企業と転職希望者の橋渡しを務め、転職を成立させたのは2000件を超える。

経営者、転職希望者、その他自分と関わるさまざまな人々の想いを汲み、心を通わせることが、森本のエンジンの点火材料となっている。

「この人にとって大切なのは?」。価値観の原点を探る

最近、ある上場企業から人事異動のお知らせの手紙が届き、それを目にして思わず「あっ」と声を上げた。新社長をはじめ、専務・常務などトップのポジションに就任したメン
バーの5人が、森本の紹介によって採用された人物だったのだ。

森本が求人企業と転職希望者のマッチングを行うとき、単にキャリアやスキル、年収などの条件で当てはめることはしない。

「入社後、その人がイキイキと働けるか。本来の力を発揮して活躍できるか」をとことんイメージするのだ。先の事例は、そんなスタンスでのマッチングが功を奏した好事例と言えるだろう。

では、その人が入社後に活躍できそうかどうか、どのように判断しているのだろうか。

「その人が大切にしていること、価値観・仕事観を共有することに意識を集中しています。ともすると、ご本人は仕事に追われる中でそれらを忘れてしまっていることもある。だか
ら、過去までさかのぼり、その人の価値観が形作られた原体験を探りに行くんです。例えば、学生時代にワクワクした経験、時間を忘れて夢中になったシチュエーション、そのとき周りにはどんな人がいてどう関わっていたのか ──そんな質問を投げかけます。そのうちに心のトビラが開かれ、潜んでいた本音がどんどん出てくる。それらをふまえ、これからどうしたいか、どうなっていきたいのかの将来ビジョンを、伴走しながら言語化します」

対話中、「こんな話、妻にさえしたことがなかった」と涙を流す人もいるという。

その人にとって本当に大切なことをつかんだら、それを大切にして働ける企業やポジションの求人を探し、紹介する。ときに、「あの会社の社長と合いそう」と直感すると、その会社から求人依頼を受けていなくても「会ってみませんか」と声をかけることも。引き合わせると、イメージした通りすぐに意気投合し、その社長が組織のフォーメーションを変更しポジションを用意して迎え入れたケースも少なくない。

「両者のケミストリー(=人と人の化学反応)によって、人も会社も成長し、新しい価値が生み出されるかもしれない。それが世の中をよりよく変えていくかもしれない。そんな未来を創るプロセスに私が介在できたとしたら、こんなにうれしいことはありません」

転職相談を受ける相手は、すでにビジネスで優れた実績を挙げているビジネスパーソン。自身のキャリアの強みもその活かし方も本人は十分心得ている場合が多いと、森本は言う。

それにも関わらず森本に相談に訪れるのは、自分でも気付いていない自分の将来の可能性を見つけてほしいと考えているからだ。

「転職エージェントとして長年経験を積むと自分の中に成功事例などのケーススタディのデータベースが出来上がってくる。書面上のキャリアを見て、『この人ならこの会社で活躍できそう』と瞬間的に思い浮かぶことがありますが、それは一旦リセットし、先入観を排除してお会いするようにしています。『あなたはこの道に進むべき』と私が誘導することがあってはならない。私との対話を通じてご本人が自分で気付き、納得することが大切だと思っています。そうしてその人自身が決断して走り出したとき、真の応援団・パートナーとしてゴールまで伴走する。それが私の役割であり、使命だと考えています」


Profile

1970年生まれ。獨協大学外国語学部英語学科卒業後、1993年にリクルート人材センター(現リクルートキャリア)入社。大手からベンチャーまで幅広い企業に対する人材戦略コンサルティング、採用支援、転職支援を手がける。入社1年目にして営業成績1位、全社MVPを受賞以来、受賞歴は30回超、常に高い業績を挙げ続けるスーパー営業ウーマン。現在は、主に経営幹部、管理職を対象とした採用支援、キャリア支援に取り組む。2012年、2013年、2015年とNHK「プロフェッショナル~仕事の流儀~」に出演。

Contact

株式会社リクルート エグゼクティブエージェント

東京都中央区銀座8-4-17 リクルートGINZA8ビル
http://www.recruit-ex.co.jp/

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