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ストーリー代表・CEO

東南アジアから世界を代表する企業を作る

代表_エボラブルアジア

EVOLABLE ASIA Co., Ltd.

CEO
薛 悠司 / Yusa Sol

ラボ型オフショア開発でベトナム最大の日系企業に

当社の売上のうち85%は日本市場向けのオフショア開発(システム開発)、残る15%は日本市場向けのBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)が占めています。会社設立は2012年3月。当時の従業員は10名でしたが、3年で約500名(2015年3月)に成長し、現在東南アジアの日系法人の中で最大規模の開発、BPO事業者となりました。

このように短期間に急成長できた理由として、ラボ型オフショア開発に特化したことだと考えています。ラボ型開発の特徴は、お客様と一緒にラボのメンバー選定を行い、専属の開発ラインを当社の中に作ることです。受託型のようにプロジェクトごとにメンバーが変わり、複数のお客様の仕事を兼務することはなく、安定的な運用ができることで、お客様の信頼と満足度をより高めるのだと思います。

ラボ型オフショア開発が事業としての可能性を感じたきっかけは、オフショア開発の失敗のほとんどがコミュニケーションの齟そ齬ごによるものだったからです。お客様と一緒に開発を進めるスタイルであればしっかりコミュニケーションも取れ、成功すると感じたのです。創業当時、そのスタイルで、株主向けのシステム開発に成功したことにより確信を持つことができました。サービスをスタートした2年目には顧客紹介率が跳ね上がり、現在成功率が50%以下と言われるオフショア開発事業において、サービス継続率90%以上かつ増員率が80%以上と圧倒的な顧客満足を実現できたのです。

私の経歴としては20歳で仲間と共に学生起業をし、大学卒業後にはリクルートに入社しました。入社5年目に入った2010年のGWを、私はベトナムで過ごしました。縁あってベトナムで会社を設立してほしいというオファーを受けていたので、その視察のためです。

工業用地の選定で土地を見て回ったり、コアメンバーを探して面接したり、ビジネスモードの旅はとても楽しいものでした。しかも、街も出会う人々も熱量がとても大きい。この熱量の中に身を置きたいと思ったのです。平日の夜でも、街に遊びに行けば圧倒的に若い人たちが多い。日本では味わったことのない、若さのエネルギーが溢れていました。若者たちと接して「一生懸命に頑張ろうとしている人たちが確実にいる」と思ったことも、気持ちがベトナムに向いた大きな要因です。

特に衝撃を受けたのが、実務研修制度を利用して日本で溶接を学んだという青年との出会いでした。彼は日本語が上手で、話をすれば誠実で頑張り屋であることが伝わってきました。しかし、彼がせっかく日本で学んだ技術を活かす職場はなく、日本人客の多いアパレルショップで売り子をしていたのです。彼は欧米人にも対応できるよう英語も独学で身につけていましたが、裕福な家庭出身ではなく高卒の彼はどれだけ頑張っても豊かになれない。彼から「どうしたら僕はお金持ちになれるんですか?」と質問された時、私は答えに詰まりました。

こんなふうに頑張っている人たちが、フェアに評価される仕組みを作りたい。その思いが、ベトナムに来ることを決意させたのです。GW明けに出社した私は、その日のうちに「退職します」と会社に伝えました。年末まで勤めを続けながら、ベトナム法人を立ち上げる準備を進めました。



社員を大事に、会社とともに成長する

渡越後に予定通り依頼されていた会社を立ち上げ、その後現在の会社を起業しました。「頑張る人たちを、できるだけ大きな規模で幸せにしていきたい」というあの時の思いを実現しています。

先日、社内表彰制度で受賞した社員が「温かくて居心地が良く、プロフェッショナルな雰囲気で、社員は最大限のパフォーマンスが出せる」と評してくれました。さらに受賞者へ実施するFacebookインタビュー内で「社内で尊敬する人は?」という質問に対して、初めて私の名前を挙げてくれました。その理由が「ソルさんが社長だからではなく、エボラブルアジアの立ち上げから立派に成功し、ソフトウェア開発に興味を持つベトナムの若者に能力を与えているから」と回答してくれて、とても嬉しくなりました。

なお、私に衝撃を与えた例の青年は、いつの間にか当社の厳しい採用試験を経てコミュニケーターとして採用され、嬉しくも驚きの再会を果たしたのです。彼は不満を抱えていたあの頃の数倍の収入を得ただけでなく、大きなやりがいを感じながら働いてくれています。

当社で働くメンバーは、国籍、年齢、性別に関係なく果敢にチャレンジして成長しています。その頑張りは確実に評価され、さらなる成長を促しています。こういうところも海外で働く魅力です。

その良い例が顧客サービス本部マネージャーの岩淵由香理です。まだ社員20名程度の頃に23歳で入社しました。秘書兼総務の仕事を担当していましたが、前職は日本語教師で会社勤務経験ゼロからのスタートでした。彼女の成長は著しく、お客様のサポートに入った時も高い評価をいただいています。それを象徴するエピソードとして「マネージャー以上は表彰されないことは知っているが、ぜひ岩淵さんを表彰してほしい」というメールが、複数のクライアントの連名で届いたことがありました。現在は、最年少マネージャーであるばかりか、今や社内では欠かすことのできない人物となっています。

岩淵と時期を同じくして入社したのが、Nguyen Thi Phuong Anhです。彼女は優秀なベトナム人で、現在3人いる役員のうちの1人であり、人事・経理を担当しています。当社に来る前はフランス系の世界的なゲーム会社、ゲームロフトにいました。まだ創業したばかりの小さなベンチャーだった当社の面接に来た理由は、自分の持てるノウハウをすべてこの新しい会社に注ぎ込みたいというものでした。現在の採用の形を作ったのも、緻密なデータ分析から次期戦略を立てているのも彼女です。当時マネージャーとして入社した彼女は現在では役員にまで成長しました。

日本など他国から転職してきた社員も、皆が収入減などのリスクを覚悟したうえで入社してくれています。中でも昨年入社した営業担当役員の柏木武志は、当時すでに49歳。もとは外資系IT企業にいて、日本で素晴らしいキャリアを築いていたにもかかわらず、すべてを賭けて当社を選んでくれました。

同じタイミングで転職してきた吉迫寿も年齢は柏木と同じ。上海でアパレル会社を経営し、すでに成功していた人物です。現在は海外での起業や経営の経験を活かし、ハノイ支社長を務めています。会社の成長を信じてジョインしてくれたメンバーのためにも、さらに貪欲で挑戦し続けるメンバーを増やしていくつもりです。

当社では、今後5年ほどでベトナムの日本向けオフショア開発マーケットは10倍になると考えています。現在日本の開発市場でオフショアが担うのはわずか1〜2%。そのうち80%弱が中国であり、ベトナムは20%弱です。欧米の開発市場ではすでにオフショア開発が10%以上であることを考えれば、日本のオフショア開発率はまだまだ伸びしろがあります。また、ベトナムの市場の成長率を考えても、日本向けオフショア開発が増大するのは自然な成り行きです。

ベトナムは国家としても2020年までに100万人のエンジニアを育成する方針で、東南アジア最大のIT国家となることを目指しています。日本語学習者も東南アジアで最も多いと言われ、開発をサポートするコミュニケーター人材も豊富かつ優秀です。

当社は3年ほどで社員が10名から約50倍の500名に成長しましたが、2017年末までに現在の10倍にあたる5000名に、そして2019年末には20倍の1万名に成長する予定です。人数を増やすことで、ITの領域で日本のエンジニア不足を解消するソリューションになるところまで成長させたい。そしてベトナムのIT産業を牽引できる存在になりたいと思っています。

長期的には、私は社会変革を起こせると思っています。当社の社員が大事にされて幸せで、会社も儲かっているというプレゼンスが出せれば、その仕組みを参考にしたいという企業がきっと出てくる。その時は情報を全開示します。当社の仕組みを真似る会社がひとつでもふたつでも出てくれば、少しずつでも社会は変わるはずです。

そしてその先にある「東南アジアを中心とした最高の企業文化でつながるコングロマリットを作る」ことが、今後20年追いかけていきたい私のテーマです。

 
 

リスナーの目線

僅か3年で10名だった社員数が500名に達するなど、破竹の勢いを見せる同社代表でありながら、取材中、自らのサクセスストーリーというよりも、スタッフの名前を挙げ、メンバーの成長のおかげと語る薛さん。ローカルスタッフを〝労働力〞ではなく、あくまで〝人〞として見ている姿勢こそが、会社の急成長を支える本質なのだと気づかされます。

Profile

慶應義塾大学在学中に有限会社VALCOM(現株式会社エボラブルアジア)の立ち上げに参加。
2005年、株式会社リクルートに入社。2011年、Soltec Vietnam Company社を立ち上げ、代表取締役に就任。2012年ITオフショア開発事業のEVOLABLE ASIA CO.,LTD(ベトナム法人)を創業し、代表取締役に就任。2015年3月に同法人を500名体制に拡大させ、東南アジア最大の日系オフショア開発企業に成長させる。2014年に東南アジア展開を促進させるため統括法人としてSOLTECINVESTMENTS PTE.LTD.(シンガポール法人)を設立し同社代表取締役に就任。2014年AERA誌の選ぶ「アジアで活躍する日本人100人」に選出される。

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