
「楽しく働く」をモットーに最速で支店長へ。直感を信じ、女性のキャリアモデルを体現。
株式会社RCG
代表取締役
天間 幸生 / Yukio Temma
私は2020年4月、地域商社の販路拡大を支援するコンサルティング会社として、株式会社RCGを創業しました。もともとは地域に根ざした商社「北海道総合商事」にて社長を務めていました。今回はそのスケールをひと段階大きくし、地域の金融機関と連携を図りつつ、主に企業の海外進出のサポートをするプラットフォーム作りを進めています。
そのほかRCGでは、日本郵政の「ふるさと小包」と協働し、地域企業の国内販路拡大の支援や、金融機関系商社の設立支援をおこなっています。これらの事業の特徴として、大手にはない我が社の強みとなっているのが、地方金融機関との連携です。
例えば、青森県のどこに、どんな会社があり、どんなニーズや悩みがあるのか、ということは地方の金融機関が一番詳しいものです。しかし、地方銀行は、中小企業に資金の貸し付けはできますが、関係性上、企業支援の限界も生じます。そこで、地方銀行どと協力関係を結ぶことで、ほかのコンサルティングでは成し得ない、経営者目線での事業提案を心がけています。
弊社は「どうしたら地域の企業を元気にすることができるのか?」を一緒に考える役割を担っています。私たちの原点は、地域の産業と経済の活性化を企業と同じ目線で叶えていくことにあるのです。
自然が豊かな青森県で生まれ育ち、小さい頃からのびのびと釣りや外遊びを楽しみ、大学は農獣医学部で農林水産業関係を学びました。青森の「みちのく銀行」に入社したのは1995年のこと。担当は、地元企業への融資と企業審査で、やりがいがある環境でしたが、2004年にはロシアのモスクワ、ハバロフスク支店へ異動になりました。単身でロシアに渡ることになったのです。
「みちのく銀行」は1999年に日本として初めて、ロシアに現地法人を設立した銀行でした。当時はインターネットが普及し始めたばかりで、海外で働くこと自体が夢のような時代。ロシアへ渡った後は毎日、前例のないことを手探りで進めていく日々でした。ロシア語も分からず、その上、貸し付けや債権回収などの銀行業務もおこなわなくてはなりません。
とある製材所に債権回収に行くと、銃を構えたスキンヘッドの門番が立っていたり、ニュースで「銀行の支店長が暗殺された」という話を耳にするなど、今振り返るとロシア時代は、なかなかできない体験をさせてもらいましたね。
その後日本へ帰国し、「北海道銀行」へ移った後は、道内からロシアに進出する企業の支援に携わるようになりました。そんな中、地域企業を支援するという点においての銀行業務に限界を感じ、社内ベンチャー制度を使って「北海道総合商事」を設立しました。
グローバル化が進んでいるとはいえ、地域の中小企業にとって、海外展開は言葉の壁もあることから容易ではありません。弊社では地域の企業がさらに販路を広げ飛躍できるよう、「SELAS(セーラス)」というプラットフォームを運営しています。
「SELAS」の由来はギリシャ語でオーロラの意味。逆から英語読みするとセールスになることから、多様な国との経済取引がおこなうことができるようにという意味が込められています。周辺の約10ヵ国のコーディネーターを通して、海外企業とのマッチングをおこない販路の拡大と利益確保を目指しています。
あまり意識をされていないことですが、日本の周りにはアジアを含めた35億人の海外マーケットが存在します。地方の消滅もささやかれる中、言葉の問題がなくなり、海外で勝負ができるしっかりとした支援制度さえあれば、高齢化や産業の衰退が進む日本の地方にも生き残るすべが残されているはずなのです。
都会の大企業だけが海外を相手に商売をするのではなく、今だからこそ地方企業が海外進出を目指すべきではないでしょうか。手付かずの自然の中で、元気で豊かな暮らしをしたり、地方にある独特の文化が残せる道を選べるような未来になってほしい。そんな想いで、株式会社RCGは走り続けていきたいです。
生年月日 | 1972年10月17日 |
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出身地 | 青森県七戸町 |
血液型 | O型 |
星座 | 天秤座 |
家族構成 | 妻・長女(社会人)次女(社会人) |
座右の銘 | 人生一度きり |
WAOJE Tokyoに入った経緯 |
京都信用金庫様のご紹介 |
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WAOJE Tokyoで得たいこと | 海外のネットワークを作ること |
こんな貢献ができます | 日本企業と海外企業とのマッチング |
こんな人とつながりたい | 世界で活躍している実業家 |
興味があること | #海外展開 #地域金融機関 #デジタルプラットフォーム #地域産品 |
1972年10月17日、青森県で生まれる。2015年、北海道銀行在職中に行内ベンチャーとして北海道総合商事㈱を設立。自身の持つ知見を基に、ロシアをはじめとする海外展開事業を推進。ヤクーツクでの通年型温室プロジェクト、ベトナムでの「北海道トマトハウス事業」の成功等の実績を挙げる。
2017年から2年連続でロシアでのプーチン大統領との食事会に招待され、日本の財界人で唯一プーチン大統領と握手した人物である。
2020年3月、北海道総合商事㈱を退職し、同4月株式会社RCGを創業。山口フィナンシャルグループ、みちのく銀行、沖縄銀行と連携協定を結ぶ。
インタビュー・執筆:藤森美紗子/編集:佐々木久枝
「楽しく働く」をモットーに最速で支店長へ。直感を信じ、女性のキャリアモデルを体現。
「人」「食」「社会貢献」を起点にビジネス総合力を身に付け、即戦力として活躍
BtoB特化のマーケティングと営業DXという希少価値の高い領域で 企画から実装まで手掛けるプロ集団
文化とコミュニケーションの発信を通して、心が豊かになる時間を生み出す
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