
病院を飛び出した理学療法士が鳥取県でつくる「つながり」
株式会社マケレボ
第3営業統括部 営業1部
スーパーバイザー
中園 芳人 / Yoshito Nakazono
「背が高いね、君。何かスポーツをやっていたの?」
初めて新規顧客を訪問すると、必ずそう言われる中園芳人。
身長194cmという体格を活かし、小学校~中学校時代はバスケットボール部、高校時代は九州大会ベスト4に入るハンドボール部で活躍した。
2回の転職を経て、2017年にマケレボ名古屋支店に入社。通信回線サービスの法人向け営業を担当し、現在はスーパーバイザーとして3人のメンバーのマネジメントも手がけている。「スポーツに打ち込んでいた頃と今の仕事は共通する部分が多い」と、中園は言う。
「ハンドボールは全員で攻め、全員で守るスポーツ。それだけにチームワークがとても重要なんです。マケレボの営業も、チームで協力して目標を追う。誰にでも調子が良いとき・悪いときがありますから、メンバーの様子に目を配り、お互いにフォローし合う。皆で一丸となって取り組む感覚は、あの頃と近いですね」
スポーツを通じて得られる喜び、達成感――それは「試合に勝つ」ことだけでなかった。中園はその「プロセス」に価値を感じていたという。
皆でフォーメーションを組み立てて、練習試合で試して、また組み立て直して。そうして一歩一歩ステップアップしていき、ゴールを決められるようになる。自分たちの成長を感じられるのがうれしかった。
「今の仕事も同じで、あの頃の経験が活かせていると思います。営業戦略を立てて、お客様にどうアプローチすればいいかを考える。同じ商品を案内していても、お客様の反応はさまざまです。『こう聞かれたら、こう答えよう』『こう言われたらこう説明しよう』など、メンバーそれぞれの経験やアイデアを共有して、『試合運び』――つまりは商談の技術を磨いていく。そうしてチームを強くしていくのが、今の仕事のやりがいです」
中園のチームは4名だが、法人営業部隊は総勢16名。日々、成功事例やノウハウを共有しているのだ。
マケレボに転職する前、中園は不動産会社に3年、ギターのメンテナンスサービス会社に7年勤務していた。いずれも個人顧客が相手。「法人向け営業のスキルを身に付けたい」と、マケレボに入社した。
商談相手は中小企業の経営者。学生時代、「鬼のように怖い顧問にしごかれた」という中園は、社長相手でも臆することはなかった。スポーツマンらしくハキハキと、正々堂々と話す姿は、経営者たちの心をつかんだようだ。着実に業績を挙げ、入社からわずか7ヵ月でスーパーバイザーに昇格を果たした。
「営業という仕事で成果を出すために必要なのは、『最後まであきらめない』ということ。その精神も、スポーツを通じて身に付いたと思います。10点差が開いた試合でも、終了のホイッスルが鳴る瞬間まで全力を尽くしていました。ハンドボール部時代の練習は本当に厳しかった。シュート200本をひたすら打ち続ける、夜9時まで練習して帰宅後も筋トレをする、県外への遠征試合で負けたら30kmの道のりを歩いて帰る……そんな経験をしてきたからこそ、簡単には折れません(笑)」
目標数字を達成したときは、まさに試合に勝った瞬間の感覚だ。
その達成感を仲間たちと一緒に味わい続けるために、メンバーの育成、チーム力の強化に力を注ぐ。
「メンバー一人ひとりの個性を大切に、強みを伸ばして弱点をサポートするようなマネジメントを心がけています。これからは新卒のメンバーも入ってきます。自分が営業成績を挙げるだけでなく、メンバーも自らの目標を達成し、ビジネスパーソンとして成長できるように導いていきたい。それが今の目標であり、やりがいです」
インタビュー・編集:青木典子/撮影:石本文子
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