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ストーリー代表・CEO

新たな発想は人とのつながりの中にある。サラリーマン時代に培った関係構築力を活かし、企業と求職者の架け橋に

最新ストーリー代表_株式会社カナエル

人材・採用の課題解決にコミットし、企業の夢を叶える

真壁 由光 / Yoshimitsu Makabe
株式会社カナエル,
代表取締役

新たな戦法を編み出して、人材業界に変革を起こしたい

組織の命運を握るともいわれる人材・採用戦略。企業理念に共感してくれる人材を採用したい、といった採用課題から、社員の得意分野を伸ばしたい、社員の離職率を減らしたいなど、育成や定着の悩みまで幅広く課題解決に取り組む、採用コンサルティング企業「株式会社カナエル,」。

社名に込めた想いについて、代表取締役社長の真壁由光はこう話す。

「お客様の夢や希望を叶えられる存在でありたい。その願いを込めてこの社名に決めました。企業ロゴにもこだわりがあります。最後につけたカンマは、当社が役割を果たした後も、お客様と長く関係を継続していこうという意志の表れ。青、白、オレンジ、緑の4色を使った円形のコーポレートマークには、ブルーカラーやホワイトカラーなど、どの職種の人も夢を叶えられる世の中にしたいという想いが詰まっています」

ほかの採用コンサルティング会社にはない、カナエル,ならではのサービスが「結果にコミットする採用代行」だ。クライアントとの話し合いで決定した「総応募数」「有効応募数」「面接参加人数」の目標値に達するまで、採用代行を継続実施するというもの。目標達成までにどれだけの時間やリソースがかかっても、あらかじめ決められた予算以外の費用は請求しない。ITから製造、物流、運輸運送、人材派遣など幅広い業種で利用され、実績を残している。

求職者からの応募を募る過程でも、単にWebや紙面の求人広告を制作するだけではない。例えば、動画を活用したアプローチ。「文章や写真だけでは会社のすべてを伝えきれない」と、企業の仕事説明動画を制作して魅力をPRすることもある。カナエル,のスタッフが、クライアントが行う説明会や面接の会場付近まで足を運び、道案内動画を撮影することも多い。また、現在はドラマ風紹介動画の制作なども企画中だ。

近年増加傾向にある、インターネット上の批判・非難が企業のブランド力を損なわせるデジタルクライシス。時に応募者不足や内定辞退の要因になることもあり、採用活動に与える影響は大きい。そこでカナエル,では、デジタルクライシスによるネガティブイメージを払拭し、クリーンな職場環境をクライアントが発信できるWebサイト作りも手がけている。

「最近求人広告で増えているのが、インターネット検索での上位表示を最優先させるもの。検索にかかりやすいワードを多く入れるために、実際の仕事や職場とかけ離れた原稿内容になっていることもあります。正直、そんな世界は壊していきたい。求職者に正しい情報を伝えることが、長く働いてくれる社員の獲得につながる。そう信じて、さまざまなアイデアを形にしながら、新しい戦略を模索する日々です」

思いがけず訪れた起業のタイミング。 出だしから困難が待ち受けていた

「サラリーマン時代から型破りな提案をしていた」と話す真壁が初めて働いたのは、リクルートグループ。ここでは貴重な経験を数多く積んだ。中でも強く印象に残っているのは、新人時代の出来事だ。

当時、横浜でアルバイト情報誌の営業だった真壁は、みなとみらいに建設された「横浜ランドマークタワー」エリアを担当していた。斬新な提案をしようと、子どもの頃好きだった飛び出す絵本からインスピレーションを得て、情報誌を開くとランドマークタワーを模したイラストが立体的に飛び出てくる案を思い付く。同僚や先輩からは賛同されなかったものの、「自由にやってみたらいい」と後押しされ、制作スタッフと相談を重ねて企画書を作成。見積額は、制作費を含み2億円に及んだ。営業所全員からエールを受け、意気揚々とプレゼンテーションに臨んだが、クライアントからの返事はノー。しかし、真壁の独創性と積極的な姿勢が評価され、200万円の案件を受注することになった。

「2億円受注するぞ、と意気込んでいたので悔しくて仕方がありませんでした。笑顔で応援してくれた同僚たちにも顔向けできないと、なかなか営業所に戻れませんでしたね。ところが夜遅くに戻ったところ、営業所のメンバーがみんな待っていてくれて、私を責めることなく、『遅くて心配したぞ』『200万円なんてすごい』とねぎらいの言葉をかけてくれたのです。それが心底うれしかった。ランドマークタワーのクライアントとも、その提案を機に距離が縮まり、さまざまな取引へと発展しました。自分の望んだ結果にはなりませんでしたが、あの時チャレンジしたことは一生忘れられません」

2000年に退職した後は、会社役員や研修の外部講師に従事。2013年にカナエル,を起業するも、「逆風だった」と真壁は振り返る。何か事業を始めなければと考えていた時に思い出したのが、かつてリクルートグループが運営する研修で講師を務めた際の違和感だった。

真壁が携わっていたのは、リクルートグループの取引先企業向けに開催されていた、マネジメント職や営業職を対象とした研修。そこに参加する社員のモチベーションや情熱の低さに愕然としたという。

「そうした社員が増えてしまったのは、一概に採用した企業だけの問題とはいえません。採用を仲介した営業マンたちの意識が、目先の売上や目標にばかり向けられ、クライアントの『求める人物像』や『企業メッセージ』を求職者に訴求しきれていなかったのも要因だと思いました。採用活動に至った背景まで考えなければ、企業が本当に欲しい人材を見つけることはできません。自分が会社にいた時は、組織を繁栄させるためにはどのような人材を採用すればいいか、クライアントと一緒に考えていました。あの時のように、企業に寄り添った提案をしたい。そう思い、採用コンサルティング事業に着手したのです」

「辞めたらまた採用すればいい」では根本的解決にならない

リクルートの旧社訓である「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」を心の支えに、一社一社との出合いの機会を大切にしてきた真壁。求人原稿作りにおいても、企業によって異なる特徴や魅力をアピールできるよう、些細な情報も引き出すよう心がけている。

例えば倉庫内での仕事で、一人ひとりの着替え用ロッカーが半身サイズだと、ロングコートやワンピースなどがおさまらず、スタッフの小さなストレスになる。つまり、その逆で全身サイズのロッカーを使用している職場であれば、その旨を原稿に明記することで応募数のアップにつながる可能性がある。組織内の人間には当然とされている、待遇や制度について細かくヒアリングすることで、採用活動にプラスに働く要素として活かすことができるのだ。

また、採用の重要性を理解していないクライアントには、厳しい発言をすることもあるという。

「『新人を採用してすぐに辞めても、また採用すればいい』と短絡的に考えている経営者や人事担当者もいますが、それでは本末転倒です。なぜ辞めたのか、根本的原因を究明し、企業自ら職場環境の改善や教育体制の強化を図らなければ、私たちがいくらサポートをしても同じ事態が繰り返されるばかり。企業にとっても求職者にとっても幸せではありません。私は『共創』という言葉が好きで、ホームページにも掲げているのですが、時には議論を交わしながら、クライアントの採用戦略を共に創ることが使命だと感じています」

カナエル,の設立以降、挫折も数多く味わってきた。中でも精神的ダメージを受けたのが、クライアントの倒産により、その企業から路頭に迷う社員を出してしまったこと。長年の勘から企業の先行きに不安を感じ取っていたにもかかわらず、何もできなかったことで、しばらくは自責の念に駆られた。

「倒産後、失業した社員向けの就職相談や就職支援に応じることしかできず、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。あの時クライアントに進言しておけば、このような結果にはならなかったのではないか。企業の本質をしっかりと見極め、誤った方向に進む可能性があれば、私たちが軌道修正のための支援をする必要があるのだと肝に銘じました」

次なるステージに進もうとする人たちの就労支援が新たなる夢

人と企業をつなぐ架け橋として最前線を走り続けてきた真壁の原動力。それはクライアントの存在だ。

「クライアントは挫折しそうになった時に鼓舞してくれるだけでなく、新しい企画やサービスのヒントを与えてくれる存在でもあります。企業は常に課題を抱えていますし、それは人材や採用に限らない。自分の専門領域とは無関係と思える課題にも目を向けてみることで、新しい道が拓ける場合もあります」

その言葉通り、これまで真壁はクライアントの些細な悩みも自分事として受け止め、解決に貢献してきた。過去には、担当する喫茶店が店内改装の業者選びに悩んでいた際、別のクライアントである内装工事会社を紹介したことで、大きな受注につながったこともあった。「真壁に頼めば何とかしてくれる。そんな関係を構築して、求職者と企業、企業と企業をつなぎたい」と、言葉に力を込める。

最近カナエル,の採用支援は、一般企業だけでなく、劇団やプロ野球の独立リーグにも範囲を広げている。

「劇団の俳優や独立リーグの選手たちは、目標や夢を達成するための自己研鑽に多くの時間を割いているため、定職に就かない方が多いです。その結果、夢を諦めた後の就職にも苦労する、という現実があります。しかし努力を重ねてきた彼らだからこそ、持っている強みがあると私は思っています。その特徴を活かせる職場、やりがいを持って働ける職場を提供し、人生の第2ステージを支援したい。採用支援や就労支援という自身の武器を起点に、どのような立場にいる人も活躍できる世界を作ること。それがこのカナエル,で実現したい私の夢なのです」

公開日:2022年9月8日

Profile

1968年、神奈川県鎌倉市生まれ、茅ヶ崎市育ち。大学を中退後、IT企業でデータ分析の仕事を経て、1990年に株式会社フロム・エー情報センター(現在は株式会社リクルートに統合)に入社。

株式会社リクルートエリアリンク横浜支社などを経て、2000年に日総工産株式会社に入社。2005年、株式会社チアーズにて教育育成などの研修などに従事。2013年10月に株式会社カナエル,創業。代表取締役に就任。

Contact
神奈川県横浜市中区海岸通4-23 マリンビル8階

Staff

インタビュー・執筆:堤真友子/編集:勝木友紀子
撮影:田中振一

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