
100年続く鍛冶屋の技術で宇宙産業へ参入 高い技術をオープンにしてつながることが飛躍の条件
株式会社マケレボ
執行役員 第2営業統括部長
武藤 孔明 / Yoshiaki Muto
株式会社マケレボの業務範囲は、主業とするコールセンターだけにとどまらない。例えば、QRコード決済の店舗導入や、 IoTによる家電コントロールを含めたセキュリティ、新電力への切り替えなど、時代のニーズにあった提案を行う新規部隊も次々に生まれている。さらに、法人向けにVPNネットワーク、インターネット回線といったネットワーク系商材の訪問販売もおこなう。その他派遣事業のスタッフも含めると、第2営業部のメンバーは総勢400名に上る。
多岐に渡って業務を遂行するため、マケレボは全国に多数の拠点を構えているが、そのうち大阪の難波、心斎橋、名古屋、札幌の4拠点を統括しているのが武藤孔明だ。その拠点すべてのスタッフに目を配るため、会議に参加できない場合はチャットやLINEといった連絡ツールを駆使してコミュニケーションを取るが、その中でも心がけているのは「面と向き合って接すること」だと言う。
「顔を見ないとわからないことも多いので、時間の許す限り各拠点に足を運ぶようにしています。しんどいのはもちろんですけど、それ以上に楽しいですね。時代には逆行しているかもしれませんが、ハードワークは充実している証拠だと思っています。気が抜けないけど、『だからこそ成長できるんだぞ、俺たちは突っ走っているんだぞ』ってメンバーにも言っているんですよ。その分、仕事が終わったら思いっきり食べて飲んで騒ごうよ、と」
働き方改革が叫ばれる昨今、残業を減らし、早く帰ることを優先して働く会社員が増えていると言われている。それでも、「もっと仕事をしたい」というメンバーがマケレボには集まっているその背景には、武藤自らが駆け抜けてきた時代の考え方、働き方に重なる部分が多く、その時代こそが自身を成長させたという実感があるからなのだろう。
武藤が新卒で入社したのは、マケレボの同業他社だ。同社代表取締役社長の髙嶋をはじめ、主要メンバーである髙城、迫田と出会ったのもこの会社だった。その後、武藤は東京の別会社にジョイン。支店の立ち上げで全国を飛び回る日々を送っていたが、そこで会社の危機的状況を目の当たりにしたことで、現在の経営者としての芯が生まれた。
「そのときも経営に近い立場にいたこともあり、そういう状況であることに対して責任を感じました。メンバーが自己都合で離れていくのは寂しくてもあり得ることですが、会社の都合でメンバーと離れざるを得ないというのはあってはならないことだと思います。今も経営に携わる立場としては、社員の生活を脅かすようなことだけは二度とするわけにはいかない。だから、安定した基盤作りに務め、なおかつ守りながら攻め続けるという意識を持っています」
過去の反省と後悔を未来につなげるために、今後は社員の生活のベースが上がるような環境を作りたいと武藤は話す。仕事はあくまでもしんどくて、苦しいものだ。それでも、スタッフ全員が前を向いて走っていける今の会社なら、その先に必ず未来があると意気込んでいる。
「成果を出した現場のメンバーが着実にキャリアアップしていけるよう、やりがいを感じられる環境とポジションを作っていくことが今の最大のミッションだと思っています。今いる社員にも、これからジョインする人にも、目の前のことに没頭して、その中でしんどさや苦しさに負けないスキルを身に付けていってほしい。どんな仕事に対しても、腹をくくって取り組める人になってほしいと思います」
インタビュー・編集:垣畑光哉、藤巻史/撮影:石本文子
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