
病院を飛び出した理学療法士が鳥取県でつくる「つながり」
株式会社秋葉牧場
商品本部 部長代行
遠藤 亘 / Wataru Endo
会社の経営状況を把握しながら物販事業や通信販売事業といった商品本部の予算を達成することが私の仕事です。物販事業は、観光牧場内売店部門、外部店舗、催事やキッチンカーなどの外販部門を含みます。
また、各部署の管理や販売強化のための施策の徹底、所属部署の社員育成なども行っており、数字やデータを頭に入れながら、利益を上げるために改善の余地はないかと常に考えています。
心がけていることは、誰に対しても「まずは相手の話をしっかりと聞いて理解する」ように努めることです。ヒアリングを入念にした上で、各部署の仕事がきちんと回るように、分かりやすく伝えることを大切にしています。管理部門で働く社員それぞれの長所を引き出し、一つにまとめる役割も担っており、チームとして最大限に良い動きへつなげることを意識しています。
牧場の飲食部門や売店など現場でも長く働いてきた経験を糧に、時には「これはこういう考えだよね」と相手の気持ちを言語化してあげて、コミュニケーションをしっかり取ります。そうすることで問題解決の糸口を見つけ、会社としての利益を上げていくことがとても大事だと思っています。
母と実家で飼っていた犬と一緒に、プライベートで成田ゆめ牧場に遊びに来たことがありました。その頃はまだ前職に就いておりましたが、これから先のことを考えたときに漠然と、「和やかで牧歌的な雰囲気の牧場を経営する、こんな会社で働けたら素敵だな」と思ったのです。そして、秋葉牧場が求人をしていることを知り、すぐに応募しました。
面接では、今まで自分が体験したものとはまるで違い、とてもフランクで世間話をしているような軽やかさがありました。そして、牧場が私の実家から遠かったことを配慮されてなのか、その日のうちに社長面接となり、「いつから来られますか?」と質問されて驚いたのを覚えています。
今思えばご縁があってのことかとも思いますが、とんとん拍子に就業が進んでいったことが印象的でした。また、お客として来ていた時に持っていた牧場のイメージと変わらず、面接で感じた穏やかな社風も魅力だと思いました。
一番の想いは、自分がこの会社でするべき仕事を全うし、会社の業績に少しでも貢献すること。会社が今後も発展し続けるために、責任を持って数値目標を達成していきたいです。
また、業務の効率化や売上を伸ばしていくために基盤となるのは、やっぱり働いている「人」。人を育てていくことは一日二日でできることではないので、長い目で見ながら粘り強く人材育成の面もしっかりと対応していければと思います。
数字に追われる仕事ではありますが、数年前に子どもが生まれたことで私の中で意識の変化がありました。休みの日に子どもと遊んで癒されたり、また子どものためにも仕事を頑張りたいという気持ちが強まりました。
成田ゆめ牧場に小さなお子様が遠足に来ている光景を見ると、「楽しんでいるかな」「困っていることはないかな」「いい思い出になるといいな」と今まで以上にお客様の気持ちに寄り添えるようになっています。
この気持ちの変化もプラスとしてとらえ、これからも外部店舗や催事、キッチンカーなどを含め、成田ゆめ牧場に来場していただいたお客様に楽しいひとときを提供できるよう、私に課せられた仕事にひたすら邁進し、お客様に喜びをお届けするための一助を担っていきたいと願っています。
公開日:2022年3月24日
インタビュー・執筆:大曽根桃子/編集:山田富美
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