
真面目におもしろいことをしよう!企業のビジネスが輝くような“世界観(ストーリー)”を世に展開し、顧客とのコミュニケーションを力強く後押しする
成長期の飲食系ベンチャーで、新たなリーダーを担う人材に
武文智洋 / Tomohiro Takefumi
株式会社WithGreen
代表取締役社長
関東と関西を中心に、サラダボウル専門店「WithGreen」を約20店舗展開しています。1号店のオープンは2016年5月。東京の神楽坂から始まり、フレッシュな野菜に肉・玄米などを乗せた「サラダボウル」の文化を広めています。
創業から大切にしているのは、国内の生産者と消費者をつなげること。サラダに使う野菜や肉は、契約農家から届く産地直送のものと、卸業者や専門店から購入するものの2種類があります。どちらの相手も「このアスパラが日本一なんです!」と語ってくれるような情熱のある人たちです。日本には、四季を通じておいしい野菜が採れる環境があり、想いを持って届けようとしている人たちがいます。そうした生産に携わる方々の熱量の積み重ねが、WithGreenのサラダのおいしさや食べた時の感動を生み出している。僕らは店舗をメディアとしてもとらえ、それらをまるごと消費者に届けたいと考えています。
また、WithGreenでは「オフィスサラダ」という事業を展開しています。お客様である企業の福利厚生の一環として、従業員に提供するサラダの価格の一部を会社が負担するというものです。社員食堂を持たない企業や健康意識の高い企業などが取り入れています。このような法人事業と店舗事業が僕らの主軸です。
従業員の健康をサポートし、飲食の枠を越えて、農業やヘルスケアまで包括することを目指しています。
上質で健康的な食事を提供できることが魅力です。
前職でアメリカのニューヨークにいた時に、初めてサラダボウルを知りました。一緒に働いていた同僚の半数以上が、毎日のランチに主食としてサラダを食べていたのです。まねして取り入れてみたところ、効果はすぐにお通じに表れました。毎朝のコーヒーのようにサラダを食べる習慣が付き、次第に体調が良くなっていく経験をして、これはとてもいい文化だと感じましたね。
ステーキなどの重たい料理が多いアメリカ生活では、「リセット飯」のように心と体を支えてくれました。WithGreenのお客様も7割ほどがリピーターで、効果を実感して取り入れてくれる人が多いように思います。サラダボウルを通じて、多くの方の健康に寄与できる喜びを感じています。
また、「生産者と消費者をつなげる」というミッションにおいては、まず自分たちが産地を訪れ、農業体験を行っています。社内では、社員やパート・アルバイトを合わせて「パートナー」と呼んでいますが、実際に農家さんと話しながら一緒に手を動かすことで、どのパートナーも仕事に対する熱量が変わりますね。この数年はコロナ禍で行けませんでしたが、単に店に立って商品を売るだけでなく、自ら体験して知った食材のストーリーをお客様に伝えられるのは、大きなやりがいだと思います。
併願に関しては具体的に把握していませんが、さまざまな分野で学んできた人たちから選ばれている実感はあります。
例えば弊社には、東京農大や栄養士の専門学校を卒業した方からの応募があります。資格や技術を生かした専門職と比べて弊社が選ばれる理由は、やはりお客様との接点があること。初めて来店された方に野菜の魅力をお伝えしたり、常連のお客様と会話が生まれたり、そういった「顔の見える楽しさ」は、飲食店ならではの特徴です。
また、僕らは、フードマイレージやフードロス、地球環境への貢献といったサステナビリティにも本気で取り組んでいます。特にフードロスについては、余った野菜の一部をスープに使うなどゴミの削減を心がけ、それでも出てしまった廃棄分は店舗ごとに毎日写真を撮って送り合い、対策を考えるなどして真剣に向き合っています。こうした社会に対する姿勢も、数ある飲食店の中から選ばれる理由の一つではないかと思います。
共通するのは「真摯さ」です。これは僕らが採用時から大切にしているポイントで、内定者に限らず、パートナーには誠実で真面目な人が多いと感じます。素直な「根っこ」があれば、どんな人でも伸び代がありますし、これまでのキャリアよりもそうした人柄を重視する社風があります。
そのような環境なので、合わないのは、ずるいことをしようとする人や隠れてサボろうとする人です。もちろん、業務上要領の良さは必要で、僕らも「なるべく残業をなくすために頭を使おう」と伝えていますが、「誰も見ていないからいいや」と手を抜いてしまうような怠心は、ダイレクトに店舗の雰囲気に影響します。各店舗ごとに工夫を重ね、みんなで成長を目指す当社には向いていないでしょう。
店舗でお客様の健康や喜びに貢献できる点、日本の農業や環境問題などサステナビリティに取り組める点、あと一つは「成長できる場があること」です。
飲食店というと、任された仕事を毎月ルーティンとしてこなすイメージがあるかもしれませんが、WithGreenは違います。特に今は会社が成長期に入り、いい意見はどんどん取り入れて経営に生かそうという雰囲気があります。
社員になると、まずはスタッフとして店舗に入りますが、およそ1年後には店をまとめるストアマネージャーに就いてもらいます。ストアマネージャーは、週に一度行われるエリアミーティングと、月に一度行われる「アジャイル」という全体会議に出席します。
新卒から2、3年という早い段階で責任ある立場を経験できるのは大きいと思いますし、例えば最近では、就任から1年目のストアマネージャーが店舗の売上を2倍に伸ばすという結果を出しました。
そのストアマネージャーが取り組んだ一例に、路面店の看板を光るものに変えて夜間の認知を広げるということがありました。とてもシンプルですが、これは日々店舗に立って観察し、お客様の目線で考えていないとできないことです。こうした工夫や事例を全体会議で共有してもらい、今では他店舗でもアイデアを取り入れています。自身の行動が数字に直結し、評価され、会社全体の成長につながる。この成長できる機会の多さが、弊社における働きがいの一つです。
弊社では、根本の真摯さと誠実さに加えて、チャレンジ精神や自主性のある人が優秀とされています。メンバーが集まる理由としては、理念への共感が大きなフックになっていますね。パートナーはみんな、「健康な食を提供する」「日本の生産者を大切にする」「サステナビリティに本気で取り組む」など、WithGreenの目指す姿に自分のビジョンを重ね、一緒になって本気で取り組んでくれる人たちです。そんな当社のパートナーの雰囲気が好きで入社を決める方がほとんどなので、似たような空気感や熱意を持った人が集まりやすいのだと思います。
大きなビジョンは、「日本一のサラダ」を提供する店として、サラダボウルという食文化を日本に根付かせること。目標である国内50〜100店舗展開が達成されれば、年間300万食ほどを販売でき、数百万単位の人に健康な食事を届けられます。日本の生産者に貢献するという意味でも、この数字が社会に与えるインパクトは大きいと考えています。
例えば、よく「アボカドはトッピングできますか?」と聞かれますが、アボカドは国内ではほとんど生産がないため、代わりにサツマイモやトマトなど栄養価の高い国産野菜を四季折々で使っています。そうした説明をすると「日本で採れる旬の野菜もいいね」と気付いてくださるお客様がたくさんいます。
私たちにできるのは、明確な問題提起や課題の周知ではないかもしれません。しかし、サラダを通じて国内自給率の低さや農業従事者の減少などに興味を持つ人を増やすのもWithGreenの役割だと考えています。これから生まれる新しい農業も含め、私たちの食や健康を取り巻く「今」を伝えていけたらと思います。
自分の強みや弱みを考えたり、これまでの頑張りを振り返る就職活動は、自分と向き合える大きなチャンスです。どんな職や環境が合っているのかをしっかりと考え、知るきっかけにしてくれたらと思います。
大企業が安泰と言われたのはすっかり過去の話で、この先はきっと、一企業の寿命より個人の寿命の方が長い時代が訪れます。そうした時に大切なのは、会社に頼らずとも、各個人が生きていける力をつけることではないでしょうか。
成長期である、今のWithGreenに携われるのはすごくおもしろいと思いますし、店舗だけでなく、本部の広報やサポート業務なども含めた成長のチャンスがたくさんあります。これまでも新しく入社した人が3カ月から半年間でメキメキと変わっていき、1年経ったら別人のように頼もしくなっている姿を多く見てきました。チームを作り、仲間と共に成長していくのが好きな方がいれば、どんどん応募してほしいです。
https://www.wantedly.com/projects/1217433
◆株式会社WithGreenさま
お話を伺って、食への関心の高さと、お客様の反応をじかに受け取れるやりがいの大きさを感じました!リーダーとして店舗をマネジメントしたり売上について考えたり、経営者マインドを身に付けられそうな環境が魅力です。
1983年9月8日生まれ。慶應義塾大学大学院機械工学科卒業。
2009年4月に証券会社に入社し、東京で日本株セールストレーダーとして勤務。その後、ニューヨークに転勤し、ウォール街で機関投資家営業として勤務。30歳で退職後は、200日30カ国の世界一周を行いながら、新規事業の計画を立てる。
2016年に弟と共に、サラダボウル専門店「WithGreen」の1号店を東京・神楽坂で創業。2022年時点で、関東関西エリアを中心に20店舗ほど展開。今後は、日本を代表するサラダボウル専門店として、全国に展開していく予定。
Contact
〒104-0061東京都中央区銀座3-11-3
インタビュー・執筆:間藤まりの/編集:山田富美
撮影:田中振一
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