
病院を飛び出した理学療法士が鳥取県でつくる「つながり」
株式会社ブラス
代表取締役社長
河合 達明 / Tatsuaki Kawai
EO Tokyo 名古屋チャプター
創業:1998年
EO加入:2003年
「それぞれの新郎新婦にとって最高の結婚式を創る」という理念のもと、全国に結婚式場、ドレスショップ、レストランなどを展開しています。2020年には関東と京都に初出店を果たし結婚式場数は23店舗となりました。
1チャペル・1パーティ会場・1キッチンの「ハウスウエディング」スタイルで、1日最大2組の貸切。そのため自由度が高く、新郎新婦が望む結婚式を実現できるのが強みです。
会場の構造、設備、テーブルなどは、すべて「結婚式」に最適であるよう設計しており、結婚式を盛り上げるさまざまな演出を可能にしています。
「ウェディングプランナー一貫制」も大きな特徴の一つ。多くの式場では新規接客(営業)、プランニング、各種手配、当日のアテンドが分業制となっていますが、当社では1組の新郎新婦に対し、最初から最後まで1人のプランナーが担当します。それにより、新郎新婦とプランナーの間で信頼関係が築かれ、満足度の高い結婚式の実現につながっています。こうした働き方に魅力を感じたウェディングプランナーたちが集まってきており、志を持つ、モチベーションの高い人材が揃っていることも自慢です。
14年前に加入し、毎月名古屋から東京に通ってフォーラムや会合に参加してきました。
EOで得た一番の財産は「仲間」「親友」。それも気が合う人と自然に仲良くなるのとは少し違い、EOの活動の仕組みそのものが、メンバー同士濃密な関係が作れるものだという点が特徴的だと思います。
当社は、2016年3月に東証マザーズと名証セントレックスにダブル新規上場、その後、2017年4月に東証一部と名証一部に市場変更を果たしました。EOに所属していなかったら、おそらくしていなかったでしょう。ローカルエリアで、お山の大将で終わっていたのでは…。EOでは、皆の成長意欲に後押しされました。身近に「目指したい」と思える人がたくさんいて、若くてもすごい人がどんどん出てきて。彼らに触発されて、「さらに上を目指す」という意識を14年間持ち続けた結果、IPOにたどり着いていました。
IPOの具体的な実務やノウハウもEOで学べました。何しろ経験者が周りにたくさんいますから。勉強会もあるし、聞けば皆快く教えてくれる。証券会社やIPOコンサルタントからのアドバイスも受けましたが、彼らは自分でIPOを経験していませんからね。その点、EOメンバーからは「自分はこうだった」というリアルな体験談が聞けて、すごく勉強になりました。
今後はEO Nagoyaを盛り上げていくことで、EOにも名古屋にも恩返しをしたいと思っています。
Q. あなたが自慢できることは?
「「どこよりもいい結婚式を創っている」ということ。ウェディングプランナーだけではなく、厨房スタッフ、サービススタッフ、そして本社管理スタッフまで、社員全員がそれを目指し、実践しているということ。自信を持って誇ることができます」
Q. これまでに挫折や失敗の経験は?
「若かりし頃には、たくさん失敗しました。大きな反省は、21歳で「結婚式の司会」という天職に出会っていながら、ずっと副業にとどめ、司会業で独立したのは32歳になってからだったこと。「10年も何やってたんだ」という反省があります。
起業してからも、建物の契約などでの失敗があります。失敗の原因というのは、たいてい最初の段階に潜んでいる。立ち上がりの段階で「ま、いいか」とあいまいにしてはダメですね。」
Q. 大切にしている言葉は?
「謙虚さと笑い」。
勝利の女神は、謙虚さと笑いを持った人に微笑む――27歳のとき、この言葉に出会って、すっと納得できたんです。「笑い」は昔から好きなので問題ないけれど、「謙虚さ」はなかったので、この言葉を常に意識しています。
インタビュー・編集:垣畑光哉、青木典子
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