
病院を飛び出した理学療法士が鳥取県でつくる「つながり」
髙橋 拓巳 / Takumi Takahashi
株式会社インフォマート
事業推進2部 DX推進1課
事業推進2部DX推進1課に所属する髙橋拓巳は、「BtoBプラットフォーム」を新規顧客へ販売している。これは見積・販売・購買・請求業務などをペーパーレスで効率化するインフォマートのサービスだ。
「実際の業務は、新規顧客に対してヒアリングを行って、課題の解決や提案といったコンサルティング営業に近い仕事をしています。お客様のご要望に合わせて、『当社のサービスならこのような使い方ができますよ』とお話をしたり、時には他社サービスを含めたご案内をすることもあります」
髙橋の強みは、顧客のニーズに寄り添って伴走していく感覚を常に持つこと。「『業務が楽になった。そしてそのおかげで新しい何かに時間を捻出できた』などと、お客様からお褒めの言葉をいただけることは、私の喜びです。また、大切なお客様が業務に支障をきたすことがないように、タスクを漏らさないことや素早く返答すること、をモットーに日々の仕事に取り組んでいます」
インフォマートと髙橋が出合ったのは、学生時代にさかのぼる。アルバイトしていた飲食店がインフォマートの受発注サービスを利用していて、その便利さに興味を持ったという。そして就職活動を行い、最終面接で当時は執行役員だった現社長の中島健と出会った。
「会社の案内動画にあった、“社会人は学生の100倍楽しいよ”とはどういう意味ですか」と質問したところ、「その答え、面接の時間内じゃ収まりきらないけれど大丈夫?」と、情熱的に仕事への想いを語る中島の姿が印象的だったという。
「実際に働いている人が仕事の楽しさを熱弁する会社は、インフォマートしかなかった。私の中に、『楽しんで仕事をしたい』という軸があったので、この環境に身を置きたいという強烈な想いが湧き上がりました。入社後、かなり早い段階で、中島から聞いた仕事の楽しさってこういうことか、と実感しました。もちろん仕事ですから大変なことや辛いこともあります。それでも課題に対してどうアプローチしていくのか、また、それを成し遂げた時の達成感や、社会に変化を与えているという手応えは、『楽しい』の一言に尽きます」
髙橋の原点は柔道にあると言っても過言ではないだろう。中学・高校時代に柔道部に所属し、埼玉県大会で優勝という成績を残すなど、柔道に情熱を傾けてきた。
「柔道部で一番大変だったことは、高校時代にキャプテンを任せられたことです。最初は部員をうまくまとめられずに、10キロも体重が減るまで悩みました。結果として、部員一人ひとりの気持ちを聞くこと知ることの大切さに気付き、コミュニケーションや組織での人間関係の築き方を学べたのです。そのことは今の仕事でも生きていると信じています」
インフォマートには、風通しが良くて自由な風土があり、希望すれば仕事を任せてもらえる柔軟さがある。髙橋も入社3カ月目に希望が叶い、大手企業へ能動的に営業をかけるための新規部署立ち上げを経験することができた。
まさにゼロからイチを作っていくという状態。「チームリーダーはOJTの先輩でしたが、対等に意見を交わし正攻法を見つけていくことが大変でした。トライ&エラーを繰り返し、アプローチする経験ができました」
仕事に邁進した分、経験値として培われるものがあると髙橋は言う。柔道部時代に挫折を経験しながら課題を克服したことが、社会人生活にもとても大きく関係している。
今、髙橋が直面している課題は、営業としての売上目標をコンスタントに達成すること。「毎月の目標値をきちんと達成しつつ、毎年営業部で1人だけ選ばれる社内 MVPを獲得することを今は目標に掲げています。業務の底上げを課題に見据え、あと2年以内に成し遂げたいです」
入社3年目の髙橋は、最近新卒の教育を任されるようになって、そこへも力を注いでいきたいと意気込んでいる。「これまでの恩返しというわけではないですが、新卒の教育に尽力することで、会社全体の成長に貢献できたらうれしいです」
営業という仕事を通して多種多様な提案方法が身に付いたことは、大きな武器であると髙橋は振り返る。そしてインフォマートには、同じ場にとどまるルーティン業務だけではなく、声をあげればやりたい仕事に挑戦できる環境があることに心底満足してるという。
「前に触れたように私は入社3カ月目に新規部署立ち上げに関わり、成果が出て契約が取れたという、努力が報われる体験ができました。仕事を通じて学びや成長、やりがいを求める方にはインフォマートという会社はぴったりだと思います」
常に謙虚で前向きな髙橋の言葉からは、「世の中の当たり前を変える」をコンセプトとしたインフォマートのサービスにやりがいを感じ、働くことを通して学びを深め続けていることがひしひしと伝わってくる。
公開日:2023年1月11日
インタビュー・執筆:大曽根桃子/編集:寺澤順子
撮影:田中 振一
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