
病院を飛び出した理学療法士が鳥取県でつくる「つながり」
株式会社秋葉牧場
製造本部 部長
小野 貴行 / Takayuki Ono
製造業務を統括する製造本部の管理職をしています。牛乳・ヨーグルトといった乳製品とそれらを生かした洋菓子の製造や、調理全般に関する業務としてレストラン・ベーカリー・セントラルキッチンなどに携わっています。
事務をしたり、八千代にある菓子製造部門に出向いたり、各施設の担当者と打ち合わせや進行状況の確認をしたりと、仕事は毎日臨機応変ですね。
個人的に大事なルーティンワークは、土日のランチタイムに牧場内のレストランへ必ず顔を出すこと。そこでお客様の様子や、スタッフの状態を知るよう努めています。
自分たちプレーヤーが楽しみながら仕事することを大切にしています。仕事は受け止め方やモチベーション次第で、いかようにも変わるもの。私は正直「楽しくないと仕事ではない」と思っているので、例えば自分の発案が採用されなかったとしても、自分なりに楽しく取り組むにはどうすればいいかと考えます。お客様をお迎えする上でも、まずは従業員側が明るく生き生きと楽しみながら働いていることが大事ではないかと。
また日々勉強を積み重ね、職場でのパフォーマンス向上につなげることも大切にしており、部署の社員にも伝えています。秋葉牧場ではいろいろな仕事を体験できるチャンスがあるので、新しいことを学ぶ楽しさとして前向きにとらえてもらえたらうれしいですね。
高校1年生の夏に、成田ゆめ牧場で季節限定のアルバイトをしたのがきっかけです。名物の大型イベント「穴掘り大会」の運営に参加したことは思い出深いですね。最初は一定期間だけのアルバイトだと考えていましたが、牧場にあるすべての飲食店の基本業務を身に付け、ここで働くことの楽しさにのめり込んでいきました。
入社は、「うちで働いてみませんか」と社員に声をかけてもらったことから。最初の配属は牧場内のレストランです。それから菓子製造・販売店舗「牧場創菓 momom(モーマム)」の店長職を経て、千葉県北部の印旛郡栄町との協同事業として産直レストラン・農産物直売所「ドラムの里 成田ゆめ牧場ファーマーズマーケット」の立ち上げから運営に携わりました。有名ホテルの元総料理長・岩井義弘氏の下でプロの調理技術を学び、地元の産直野菜を駆使したさまざまな料理を会得。貴重な経験を積むことができました。
その後、独学で衛生管理を学び、成田ゆめ牧場セントラルキッチンの新設に関わり、調理師免許も取得。製造施設の運営や管理方法を学べたのも、本当に良い経験だったと思います。
商品開発では、牧場内レストランの季節メニューや「ホエイカレー」などの新商品を開発。スパイス配合を研究し何度も試作して、納得のいくものができ上がった瞬間の高揚感は今でも忘れられません。
今、秋葉牧場は、施設や体制のリニューアルなど仕事のひとつひとつを根本から見直す時期にあります。この大きな変化のタイミングに立ち合えることにやりがいを感じながら、楽しく仕事に取り組みたい。会社の今後数十年の土台を作り上げることを見据えて、恵まれた環境への感謝も忘れず、目の前の課題を達成していきたいですね。
公開日:2022年3月30日
インタビュー・執筆:大曽根桃子/編集:山田富美
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