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ストーリー代表・CEO

求人広告を通して、 経営課題の解決へと導く。 「個」の成長が「組織」の強さに。

代表_フロム・エージャパン

さまざまな職種が連携する
チームワークが強み

「変化」と「学ぶこと」を楽しみ、
人間力が高いプロフェッショナル集団を目指す

株式会社フロム・エージャパン
代表取締役
金子 孝暎 / Takaaki Kaneko

永く働いて「できること」を増やす

株式会社フロム・エージャパンは、求人広告を扱う広告代理店だ。『タウンワーク』『フロムエーナビ』『リクナビNEXT』といったリクルート社の求人媒体を主に手がけ、リクルートトップパートナーとして数々の受賞歴を誇る。

代表取締役の金子孝暎は「目指すのは、ただ広告枠を売ることではなく、クライアントのパートナーとして経営課題の解決に貢献すること。『人と組織』の可能性を拡げること。それがこのビジネスの最大のやりがいだ」と語る。

金子が組織運営においてこだわるのは、「能力の高い個人を育てる」。メンバーが永く働きながら「できることを増やしていく」ことを最も大切にしている。そのため、短期間の業績だけで評価せず、中長期視点で力を付けていくことに重きを置く。実際、この8年間で新卒入社した社員は32名のうち28名が現在も活躍している。定着率の高さからも、その理念が本物であることがうかがえる。

「できることを増やす」ための制度や活動は多彩だ。例えば、資格取得支援制度として、キャリアカウンセリング、パソコンスキルなどの勉強にかかった費用の一部を会社が負担する。また、毎月、外部から講師を招いて勉強会を開催。テーマは、「マーケティング」や「チームビルディング」などビジネススキルを高めるもののほか、「ファイナンシャルプランニング」のように人生に役立つものもある。ときには落語家を招くなど、文化・教養を磨く回もある。金子が考える「プロフェッショナル」とは、教養が豊かで、人間力が高い人。それを目指すため、幅広い知識を学べる機会を提供しているのだ。

「社員一人ひとりが『知っていること』『できること』を増やすことで、お客様により高い価値を提供できると考えています。学ぶことを楽しみ、お客様に感謝される喜びを味わってほしいですね」

広告業界では、自分の業績を追求する「個人プレー」型の営業スタイルが多い。しかしフロム・エージャパンは、「チームプレー」にこだわる。組織で目標を掲げ、個々人が「自分は何ができるのか?」を考え、所属の枠も越えて連携する。

「能力を高めた個人がチームプレーで戦うから、強い」と金子は自信を見せる。仕事をする上で孤独に陥らないことも、同社社員の定着率が高い理由の一つといえそうだ。

 

「独自の工夫」「仲間との連携」で仕事はより楽しくなる

金子は大阪生まれ。父は設計事務所を、母は雑貨も扱う食料品店を経営しており、5人兄弟の長男だった金子は弟妹の面倒を見ながら家事をよく手伝った。両親の働く姿を見つめ、幼心に商売の大変さを感じながらも、自然と「将来は僕も自分で商売するんだ」と思うようになった。

「いずれ飲食店で起業する」というビジョンを描き、大学卒業後は大手ファミリーレストランチェーンに就職。飲食店経営のシステムを学ぶのが目的だった。

しかし、社会は想像以上に厳しかった。なかなかスタッフが定着せず、不規則な交代勤務も続き、目の前の作業に追われるようになっていた。

そんなある日、他部門の先輩に「お前のサービスを受けたくて来店されているお客様はいるか?」と投げかけられ、ハッとした。

その日から、水の置き方ひとつから工夫をするようになった。マニュアルでは、お客様の右手の前にコップを置くのが基本。しかし、お客様が左利きと見れば、左手の前に置いた。赤ちゃんを抱っこしている人なら、赤ちゃんの手が届かない位置に。さらに、「こちらへ置いておきますね」と一言声をかけることを心がけた。

「お客様のために自分なりの工夫を凝らすことで、仕事がどんどん楽しくなっていった。

マニュアルを守ることが仕事だと思っていたけれど、『お客様にとって何がベストか』を考えて行動する大切さに気付いたんです。そのスタンスが、後の仕事のベースになりました」

主体的に工夫して行動する中で、金子の中に新しい挑戦心が芽生える。

「お店でお客様を迎えるのではなく、自分の企画やアイデアを売り込んでみたい」。

転職を決意した金子は、アルバイト情報誌を発行する株式会社リクルートフロムエーに入社した。当時、リクルートの社員がメディアで取り上げられる機会が多く、皆が生き生きと働いている姿に興味を抱いた。「リクルートグループの経営の秘密を知りたい」と考えたのだ。

営業職として働き始めると、ファミレス勤務時代の経験が活きた。アルバイトの求人広告を獲得する仕事であるため、営業先は飲食店や小売店が多い。スタッフの採用や育成、シフト管理など、店舗マネジメントにまつわる悩みや苦労を共有し、ときにはアドバイスすることで顧客の信頼を獲得した金子は、高い業績を挙げ、MVPの常連となる。

チームで協力し、一体感を持って働き、目標達成の喜びを分かち合う――そんな働き方の魅力を実感したのもこの頃だ。

「周囲にはなるべく気を配っていました。例えば、庶務さんへの書類提出の締め切りは絶対に守る。広告制作担当者が余裕を持って取り組めるよう、早め早めに発注する。相手の立場に立つことを心がけていたら、いつの間にか助けてくれる人が増えていました。協力して一つのものを創り上げる醍醐味を味わい、注力したいクライアントに関しては、制作も巻き込んで一緒に営業や広告の仕掛けをするようにもなりました。信頼関係をベースとしたチームワークはあらゆる場面で功を奏し、業績アップにつながっていきました」ね」


一人ひとりが「自分の力で変えていける」実感を持てるように

その後、営業所長を経て営業企画部門に異動。「良いと思うことを、とことんやってみろ」の言葉に押され、さまざまなチャレンジをした。不人気業界を盛り上げるための編集記事の企画、クライアント向けの勉強会、新人育成プログラムの開発、社内報でのナレッジ共有、顧客ニーズ分析など、幅広い業務を経験。次に経営企画室に異動し、中長期の事業計画の策定やシステム開発のプロジェクトリーダーを務めた。さらに、新卒・中途採用メディアも含めた人材系部門の事業と関連会社の再編、人事制度構築を手がけた。

経営の幅広いノウハウを身に付けた金子は、40歳の節目を迎え、リクルートを卒業。フリーで営業コンサルタントを務めながら将来の事業を考え始めた。金券ショップなど、個人で運営できる店舗ビジネスをしようと考えていた。そんな折、リクルートから代理店向けの営業研修を依頼される。引き受けて講師を務めると、心境に変化が生じた。

「研修講師の仕事が楽しかったんです。若い人が成長していく姿を見るのはうれしい。独立後は一人でやっていこうと思っていたけれど、やはり『組織』で働く魅力を再認識しました。自分が関わったメンバーたちが、学んだことを実践してビジネスパーソンとして育っていく姿を近くで見守りたい、と」

再び組織で働くチャンスはすぐにやってきた。「ある会社の創業社長が病により退任するから引き継がないか」と声をかけられたのだ。それがフロム・エージャパンである。このオファーを受け入れた金子は、2005年、オーナー兼代表取締役に就任した。

組織の再構築に取り組み、事業拡大を目指して社長業は始まった。金子が最初に行ったのは、社員一人ひとりと対話し、意見を聴くことだった。

実は金子は、ここに至るまでに苦い経験をしている。リクルートフロムエーでトップセールスの実績を挙げた後、営業所長に昇格した時期のことだ。それまでは周囲の人を気遣い、協業を大切にしていた金子だったが、「所長という肩書を得て、偉くなったと勘違いしてしまった」と当時を振り返る。

「『お前ら、やれ』と上から指示を出し、成果が挙がらないと『何でできないんだ』と叱責した。それで、皆の心がどんどん離れていってしまったんです。それまで好調だった営業所の成績は関西で最下位まで転落しました。メンバーを一方的に責めて追い詰めるのではなく『一緒に』取り組むべきだったと、後から痛感しました」

「皆で一緒に」。社長として、そのスタンスを大切にしていくと決意した金子は、社員全員と個別に面談し「これからどうしたい?」と問いかけ、率直な声を受け止めた。どんな会社にしていくかを皆で考え、新しい企業理念を掲げた。それが『笑顔で創造 チャンスあふれる社会~Create the dreams of JAPAN~』だ。

社長就任後、3年目には経営危機も経験した。2008年、リーマン・ショックにより景気が減退。求人広告の依頼は激減し、業界全体が冷え込んだ。このときも、社員一人ひとりの「意思」を確かめることで組織体制を再編した。赤字転落から1年で黒字化へ復活を遂げると、その後は右肩上がりで成長。今では社長就任時の倍の売上に達している。

現在も金子は半年に1度、全社員と面談。意見や提案を聴き、経営に反映している。2016年には皆で議論を重ね、『アプローチ2020』というプロジェクトを始動した。そのプロジェクトでは、2020年以降の社会の変化や景気に対する漠とした不安の中で「自分たちがどうありたいか」を考え、方針を固めた。「本業を高める」「顧客満足度を上げる」「新規事業積極展開」「働き方改革推進」「成長機会創出」の5つの目標だ。

「社員にとって『できることを増やせる』会社であるとともに、誇りを持てる会社でありたい。『自分たちの力で変えていける』と実感を持てる環境づくりを、これからも大切にしていきます」



リスナーの目線

インタビュー中、幾度となく「皆で一緒に」という言葉を口にされた金子社長。社員の意見を汲んでくれる社長って素敵だな…と思うと同時に、一社員であっても、組織を構成する当事者としての責任感を持つ必要性を感じました。自分ができることが増えたらうれしい。その力で会社に貢献できたら、もっとうれしい。社員さんたちのそんな想いが、同社の組織力の強さの秘密ではないかと思いました。

インタビュー・編集/青木典子、天田有美 撮影/出島悠宇

Profile

大阪府出身。同志社大学卒業。オージー・ロイヤル株式会社(現:ロイヤルホスト株式会社)にて、レストランのマネジメント業務を経験した後、株式会社リクルートフロムエー入社・関西事業部に配属。求人広告の営業として活躍し、MVPの常連となる。営業所長、営業企画、経営企画などを歴任後、2005年10月より株式会社フロム・エージャパンの代表取締役に就任。自身もGCDFキャリアカウンセラーの資格を持つ。

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