
病院を飛び出した理学療法士が鳥取県でつくる「つながり」
花井 舜 / Shun Hanai
株式会社マケレボ
第3営業部 スーパーバイザー
「新卒の就職活動で、志望していた業界を断念せざるを得なかったんです。そこで『とにかく営業力を磨いて、自分の市場価値を高めよう』と、気持ちを切り替えました」
祖父が観光業に携わっていた影響で、幼い頃から旅行が好きだったという花井舜。観光業界を目指して専門学校へ進んだが、就活時期はコロナ禍の真っただ中。採用の門戸は閉じられていた。
別の道を探すに当たり、「営業力が身に付き、若いうちからマネジメント経験を積むチャンスがある会社がいい」と考え、マケレボを選んだ。
狙い通り、入社1~2年目の間にさまざまな経験を積んだ。
もともと名古屋支店の訪問営業部門に入ったが、2~3カ月後には世論調査の短期プロジェクトでオペレーター30人規模のコールセンターをマネジメント。
2カ月でそのプロジェクトが満了すると、大阪本社での通信回線営業の新規プロジェクト立ち上げメンバーに抜擢された。
そして大阪赴任から1年半後、担当していた事業を拡大するため、単身東京へ。派遣スタッフを中心とする30人規模の営業拠点の立ち上げからマネジメントまでを半年間務めた。
「大阪も東京も、率先して『行きます』と手を挙げました。常に新しい環境に身を投じてチャレンジをしたかったから。先輩たちが築き上げた仕組みの中で働くのとは違い、立ち上げプロジェクトであれば自分の考えと工夫で、いちから作っていけるんです。自分の成長スピードが2倍にも3倍にも加速するだろうと考えました」
上長からは、「チームを円滑に回す力がある」という評価を得た花井。
実際、業務を円滑に回すためにどうすればいいかを常に考えながら取り組んできた。
第一に、周囲をよく観察し、困っている人がいないかどうかに気を配る。そして、自分1人で回そうとせず、みんなに協力してもらい、任せられる部分はどんどん人に任せる。
しかし、以前の花井は、自分1人で抱え込むタイプだったという。専門学校時代、体験入学イベントの運営スタッフを務めていた頃、「自分でやった方が早い」と、後輩に頼ることをしなかった。
「30人規模のチームマネジメントをするようになって気付いたんです。自分でやるべきことは自分でやるけれど、そうでない業務はメンバーに振ればいい。その方が全体として早く仕事が終わるし、メンバーの成長にもつながるんだ、と。今は自分個人の目標達成以上に、チームでの目標達成がうれしい。部下の成長を実感した時、何よりの喜びを感じています」
入社間もない頃の自分を思い返すと、「考え方が大きく変わった」という。培われたのは強い「当事者意識」だ。
「新人時代は末端のプレイヤーの一人。多少無茶をしても先輩がカバーしてくれたり、分からないことがあればすぐに先輩に聞けたりしました。けれど、リーダーの立場になると、自分が一番知識を持っていて、自分が一番率先して数字を作らなければなりません。その責任の重さを強く意識するようになったことが、自分自身の大きな変化であり成長だと思います」
東京拠点を軌道に乗せ、今は名古屋支店に戻った。ここでも売上を拡大し、組織を活性化させるのが現在の目標だ。
その先の目標としては、新卒で就職を諦めた観光業界に再チャレンジしたいと考えている。その意思は上司との面談の機会にも伝えた。マケレボには個々が描くキャリアビジョンを尊重し、応援する風土がある。
「いつになるかは分かりませんが、観光業への転職を実現できた時、マケレボで磨いた営業力・マネジメント力が活かせると考えています。夢を叶える日まで、新しいことにチャレンジできる環境を活用し、スキルを磨き続けていきます」
公開日:2023年1月20日
インタビュー・執筆:青木典子/編集:寺澤順子
カメラマン:石本文子
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