
お金で困ることのない社会を実現し、日本を守り、元気にする
株式会社夢道
代表取締役
永井 貞夫 / Sadao Nagai
「どうすれば地元で農家を営む人たちがもっと働きやすくなるのだろう?」「農業を無理なく続けられる環境とは何だろう?」
そんな疑問を頭に巡らせ、農業支援に取り組んでいるのが株式会社夢道(ゆめみち)です。日本社会、特に地方では急速に高齢化、過疎化が進んでいます。体力も十分で、農業に関心を寄せる若者が増えていますが、その輪に加わるには制度的にも大きな壁が存在しています。
一方、軽トラックやトラクター、コンバインといった農機具は、日々農家の手となり足となる欠かせない道具ですが、その価格は数百万円~数千万円ほどで、決して買いやすいものではありません。そこで、個々のニーズに合った農機をリーズナブルに導入できるようにするため、2016年に農業用機械の買取と販売を新規事業として立ち上げました。
私たちは現在、全国規模で一般車や農業用機械の買取りをおこなっています。在庫を抱えないことで展示費用を削減。信頼関係がすでに構築されている地元鴨川を拠点に販売を展開しています。
また、私が代表を務める株式会社楽育・鴨川は、2020年9月に「鴨川市認定農業者」となり、生産者としても地元から認めてもらうことができました。
インターネットやゲーム機もまだない頃。私は太平洋に面した海と豊かな自然に囲まれた千葉県、南房総の鴨川で生まれ育ちました。そんな私が高校時代に夢中になったのが、自分の力でゼロからお金を稼ぐことでした。
今では誰もが知っている、メルカリなどのフリマアプリですが、今から約40年前、高校生だった私はこれと同じビジネスモデルを思い付き、自分一人で商品のマッチングから値段交渉、発送手配をおこなっていました。といってもその方法はアナログです。
会う人会う人に「今何か欲しいものはないか?」と聞いて回り、それらをメモに残し、同じものを売りたい人を探し出します。振り返ると、子どもの頃から似たようなことをやっていましたね。
社会人になると、初めて地元を離れ、東京・東銀座の不動産会社で働き始めました。転機が訪れたのはバブル経済崩壊後のことでした。不景気で住み替え需要が発生し、中には家賃が回収できない大家さん、また少しでも滞納した家賃を支払いたいという借主のために、中古家電・家具や中古自動車の販売サポートを始めました。同時期に中古車の販売に特化した会社へ転職。車の買取り・販売のノウハウを蓄えていきました。
そんなある日、農業を営んでいた両親の重労働ぶりが気になったことから、手伝いを始めました。本格的に農作業に関わってみると、両親は型の古い農機で非効率な作業をしていました。最新の高価な農機は作業効率を大きく飛躍させるものの、投資してから回収するまでに数十年はかかります。そのため仕方なく、古い機械を使い続けていたのです。
このような農家の現状を知り、「商品を売りたい人と買いたい人をつなげる」という自身の経験を農機具の売買にも生かせるのではないかと直感しました。
今若者の間では地方移住や農業が見直されており、農業をやりたい!という方々が増えています。そこで私は、「農家を営む、すべての人たちの暮らしやすさと働きやすさの実現」を目指したいと考えています。
明日から農業をやりたいと言う若者に「じゃあ一緒に始めよう、作物を作るって楽しいよ」と言えるような、そんな未来が少しでも早く訪れるように、夢道を通してこれからも活動していきたいと思っています。また、いち生産者としても、全力で農業をサポートしていく所存です。
生年月日 | 1967年8月4日 |
---|---|
出身地 | 千葉県鴨川市 |
血液型 | A型 |
星座 | 獅子座 |
インタビュアー・執筆:藤森美紗子/編集:佐々木久枝
撮影:後藤敦司
お金で困ることのない社会を実現し、日本を守り、元気にする
人材こそが会社の主役であり、競争力になる
講師育成の礎を築き、創業期から識学を支えてきた
多様なコンテンツとの掛け合わせでさらに拡がる識学流の事業展開
タグ