
病院を飛び出した理学療法士が鳥取県でつくる「つながり」
株式会社識学
事業開発部 池田韻 / Hibiki Ikeda
西日本営業部 齋藤響 / Hibiki Saito
東京営業二部 肥田百可 / Momoka Hida
2022年に新卒で株式会社識学に入社した事業開発部の池田韻、西日本営業部の齋藤響、東京営業二部の肥田百可。3人は笑顔を交えながら、識学への入社を決めた理由を振り返る。
学生時代、ラグビーに打ち込む日々を送っていた池田は、早稲田大学在学中にレフリーの資格を取得。卒業後もレフリーを続けたいと希望する中で識学と出合った。そのきっかけとなったのは、コーチの存在だ。早大ラグビー部では識学の組織論を取り入れるべく、部のOBである識学社員をコーチとして招聘していたのだ。レフリーの活動は海外遠征を伴うため、どうしても長期で仕事を休む必要がある。それでも、識学への入社を諦めたくない。コーチに相談したところ、同じく部のOBである識学社長の安藤から、会社として両立を容認する回答を得られたため、入社を決めた。
「池田さんのように将来の夢ややりたいことがなく、仕事に対してもネガティブな気持ちを持っていた。そんな私が識学に入社する決め手となったのは、識学の理論と安藤社長の言葉がきっかけでした」
そう話すのは齋藤だ。識学の理論では、自分のやりたいことと会社の進むべき道は無関係。「今は夢を持っていなくてもいいんだ」と肯定してもらえたように感じたという。背中を押してくれたのは、安藤社長との1対1の最終面接だった。「識学に入社すれば、絶対に成長できる」。自信満々に話す社長を信じてみようと思った。
大学時代、イギリスとセネガルに留学していた肥田は、多国籍なメンバーのいるチームで、ものごとを成し遂げる大変さを実感した。セネガルで経験したインターンでは、ルールのない組織を率いる中で生じるさまざまな困難に頭を悩ませた。帰国後、就職活動をする中で識学と出合った肥田は、「識学の理論を知ったうえでマネジメントを経験してみたい」と考えた。
識学の選考プロセスは、3人が想像していたものとは異なっていた。池田の「まるで、識学の理論を教えてくれる場のようだった」との言葉に、齋藤は次のように話した。
「一次面接では、業務上のあるシーンを提示され、『こんな時、あなたならどうしますか?』と問われました。課題についてその場で考え、返答すると、面接担当者が『識学ではこんなふうに考えます』とフィードバックをしてくれて。志望動機など、一般的な採用面接で聞かれるようなことにはあまり触れられませんでした」
識学では入社後、識学の講師資格を得るために、約1カ月半の研修期間が設けられている。1日1時間、座学で識学の理論を学ぶ。その後、テストに合格して講師資格を得ることで、ようやく社員としてのスタートラインに立てる。
「知識を身に付けるのは大変ですが、マネジメントの経験がある方ならばイメージが湧きやすいのではと思います。私はそこまでの経験がなかったので、記憶を定着させるのに苦労しました」(肥田)
講師資格を取得後、それぞれのフィールドで活躍する3人。識学の知識を身に付けたことで、池田は「組織での働きやすさ」を感じていると言う。
「識学の理論では、役割が不明瞭なばかりに社員が間違った解釈をしてしまったとしたら、そもそもその設定を変える必要があると考えます。個々に求められる役割がはっきりしていますので動きやすいですね」
齋藤も識学の考え方を基に、社会人1年目の不安を払拭してきた。
「入社後はすべての経験が初めてのことばかりなので、常に不安がつきまといます。そんな時には、『不安に怯えて立ち止まるより、早く行動しよう』という動き出しの早さを重要視する識学の考え方を支えにして取り組んでいます」
齋藤は、西日本営業部に配属されるまで、福島県にある識学の子会社に出向していた。本社同様に子会社も識学によって組織運営されていたものの、業務中に迷いが生じることもあった。一方で、自分の目線で見ても、まだやれることがあると未来に向けての期待感が持てた。そうした現状から齋藤は、マネジメントがうまくいかず悩んでいる組織に対して、識学の考え方を広めていきたいと決意を新たにした。
池田は、今求められている役割を堅実にこなすことで、会社の未来をつないでいきたいと話す。肥田は、日本以外の国でマネジメント教育の一環として識学の理論を広め、貧困問題や農村開発といった社会課題の解決に貢献したいと夢を語る。
「識学の社員は、ストイックでアスリート思考の人が多い印象です。日々研鑽を積んでいる先輩方からはたくさん学べることがある。これまで勉強やスポーツなどで、努力はしたけど実らなかった、挫折した経験を持つ人は、識学に入社して理論を学ぶことで、『正しい努力』の仕方が身に付くのではないでしょうか」(齋藤)
公開日:2023年1月6日
インタビュー・執筆:宮原智子/編集:浜田みか
撮影:原結佳
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