
品物に込められた「人の想い」に寄り添うリユースショップ
株式会社アイドマ・ホールディングス
クラウド・メンバーズ事業部 リーダー
冨田 梨紗 / Risa Tomita
アイドマが運営する日本最大規模の在宅ワークプラットフォーム『ママワークス』。
在宅で働きたい人と在宅ワーカーを活用したい企業のマッチングサービスを提供している。
立ち上げ間もない時期から唯一の営業担当として利用企業を開拓し、事業として大きく成長させる立役者となったのが冨田梨紗だ。
大学時代、福祉系の学部で障害児支援を専攻していた冨田。
障害児が通う療育施設で実習をしているとき、母親たちから「働きたい」という声を聞いた。
「子どもと向き合う時間も大事ですが、本当は働きたいと思っているお母さんもいることを知りました。そんなお母さんたちが働けるようになるためには、社会とのつながりを持ってもらうことが必要だと考えたんです」
就活時、求人サイトで「母親支援」というキーワードで検索。
アイドマが在宅ワークの情報提供サービス『ママワークス』を手がけていると知った。
「母親たちが働く機会・環境をつくれる」と考え、応募。
「どうしてもこの事業がやりたい」と訴え、採用された。
2017年に入社した当時、『ママワークス』は立ち上げてまだ1年半。
無料サービスのみで手探りをしている状態で、収支は赤字だった。
メンバーはわずか3人。
事業として成り立たせるためには、募集広告を載せる企業を増やして売上を伸ばさなければならない。
事業部長に指導を受けながら、冨田は1人で営業活動を開始した。
それから半年で黒字に転換。
冨田がこれまでに契約いただいた顧客数は1000社に達する。
「母親の就業を支援したいという想いではじめましたが、人材確保という側面で企業にもメリットがあることを実感し、『在宅ワーカーをうまく活用することで経営にプラスになる』と、提案し続けました。お客様からは、『採用に悩んでいたが、冨田さんのおかげでいい人材と巡り合えた』と言っていただけたのがうれしかったです」
より多くの企業と在宅ワーク希望者に『ママワークス』を知ってほしい。
そのためには広告宣伝やサイトリニューアルもしたい。
その予算を得るためにはさらに売上を伸ばさなければならない――冨田は自分自身の仕事や業務を整理し、事務作業などをアシスタントに任せて効率アップを図りたいと考えた。
顧客開拓が進み、求人掲載数が増えたことで、登録者も当初の1万5000人から2年で10倍の15万人へと拡大している。
『ママワークス』を通じて在宅ワークのチャンスを得て、活躍する人たちの姿を見ることも喜びの一つだ。
和歌山在住で九州の企業の業務をおこなう女性は『和歌山支社の社員』を自負し、会社ブログでも紹介された。
イギリス在住で日本企業の仕事をはじめた女性は、後に役員に昇格し、海外拠点設立にあたって冨田に採用支援を依頼してくれた。
問題を抱える子どもを持つある母親は、後に出版した著書で「ママワークスに出会って人生が変わった」と綴ってくれた。
冨田の「働きたい母親、採用に悩む企業、両方の助けになりたい」という想いが、着実に実現されている。
「リーダーになった今、後輩の夢を叶えられるように成長をサポートしたい。将来的には、母親の働き方の可能性をさらに広げる新事業を自分の手で生み出したいですね」
インタビュー・編集:青木典子 、西野愛菜/撮影:後藤敦司
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