
病院を飛び出した理学療法士が鳥取県でつくる「つながり」
株式会社 MUJI HOUSE
無印良品のリノベーション青山店
大越 翔 / Sho Ohkoshi
無印良品が戸建て住宅を手掛けはじめたのは、2004年のこと。「家をつくってほしい」という顧客からの要望からだった。そして2015年にはリノベーションにも着手。「暮らしのゼロ地点から住まいを編集していくリノベーション」というコンセプトのもと、暮らしやすい住空間を提供している。そんな、リノベーションの入口『資金計画』から、出口の引き渡しまでワンストップサービスを提供するMUJI HOUSEと提携しているのが、株式会社ピープルズコネクト。「無印良品のリノベーション青山店」の大越さんに提携理由やお客様の声などを語っていただいた。
ピープルズコネクトさんと提携したのは、2017年頃からですね。お客様の資金計画から相談に乗っていただけるお金の専門家、かつ、不動産の専門家との提携は必要だと考えていたところ、お声がけいただきました。
弊社では単にリノベーションを提供するのではなく、リノベーションを通して価値ある住まいを提供することを大事にしています。そのために、4つの特徴・基準を設け、お客様の暮らしにあわせた設計・施工をしております。
リノベーション後のリビング⾵景。落ち着きのある空間になっている。
4つの特徴・基準の一つ目は、広々とした一室空間をつくり、それを軸に家族構成や暮らしの変化に合わせて可変できるプランのご提案です。二つ目は、高断熱施工です。リノベーションというと、デザインや間取りに目がいきがちですが、住宅としての性能も大事です。冷暖房の効率をよくし、気持ちよく暮らせるような断熱性を持たせる施工をしています。三つ目は、スケルトン施工です。まずは、マンションの一室を全部解体して、コンクリートを剥き出しにします。その際、古くなった配管や配線の交換、コンクリートの状態の把握、漏水の確認などをおこないます。長く安心して住んでいただくためには必要なステップ、施工方法だと認識しています。四つ目は、簡素簡潔な素材・設備です。オリジナルのキッチンや洗面化粧台なども、長くお使いいただけるよう、飽きがこずシンプルなものをご用意しています。
スケルトンから見直し、飽きのこない永く使える空間を生み出していく。
しかし、お客様に価値ある住まいを手にしていただくには、設計・施工面だけでなく、実は予算や資金計画が非常に大切なのですが、どのような基準で予算や資金計画を考えたらよいのか分からず、お困りの方がほとんどです。それに加え、マンション選びの基準も、専門家でなければ実情が分からないことも多く、そこもお悩みのポイントです。
ピープルズコネクトさんには、ファイナンシャルプランナー事務所を母体とする不動産のスペシャリストとして、お客様が潜在的に持つお金や不動産のお困りごとに寄り添ってサポートしていただいています。例えば、住宅ローンを借りられる額と言うのは、年齢、年収、勤続年数などで自動的に算出できますが、返済していける額と言うのは、お客様の暮らし方によって変わります。意外なことにそこが盲点だったりするのですが、ピープルズコネクトさんは、お客様のライフプランをともに考えながら、返済計画も合わせて提案していただけます。その打ち合わせをしっかりとおこなったうえで物件探しをしていくので、お客様にとっては最短ルートで物件探しができます。とはいえ、お客様のご都合やペースもあります。どんなに時間がかかっても最後まで丁寧に対応してくださるので、お客様からは「じっくり物件探しに付き合ってくれるのもありがたかったです」などのお声を多数いただいています。
そのほかにも、「不動産屋さんのイメージが変わった」「物件ありきの紹介ではなくて、我が家の将来設計を考えての提案がありがたかったです」「押し売りせず、きちんと物件のプラスマイナスを説明してくれたのも助かりました」などご好評いただいてます。
打ち合わせは弊社も同席しますが、ピープルズコネクトさんは、最初からお客様と膝を突き合わせてお話をし、物件探しのパートナーとしての関係性を築いてくれます。そこもお客様に信頼される理由ですね。現在、ピープルズコネクトさんとは、弊社担当の方の人数を増やしていただくよう話を進めています。今後も、提携を強化していきたいですね。
無印良品のリノベーション青山店。2階のショールームでは、リノベーションした空間を体感できる。
1987年、東京都生まれ。慶応義塾大学卒業後、システムエンジニアを経て、兼ねてから興味のあった住宅リノベーション業界へ転身。自身の中古マンション購入・リノベーションの失敗経験を踏まえ、よりよい住まいづくりを広げるべく2018年に株式会社MUJI HOUSEに入社し、営業に従事。宅地建物取引士、マンション管理士、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、AFP。
インタビュー・編集/国場 みの 西野愛菜 撮影/後藤敦司
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