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ストーリー代表・CEO

愛情を持って負荷をかけてくれる環境

代表_イデアル

株式会社イデアル

代表取締役
薄葉 直也 / Naoya Usuba

先が見えなかったフリーター時代

子どもの頃からサッカー小僧。高校はスポーツ推薦で帝京高校に入学して、3年間サッカー漬けの日々を過ごしていました。勉強を一切しなった報いで、大学進学を断念。高卒のフリーターとしてフラフラしていました。働かなきゃいけないけど、働きたくない。現実逃避するように毎日遊び倒していました。世の中に対してかなり卑屈になっていましたね。当時大流行していた「ノストラダムスの大予言」では、「1999年7月に人類は滅亡する」といわれていたのですが、私は「それも有りかな」と思っていました(笑)。

当然ながら予言通りにはならずに済み、大学3年生になった友人たちは、粛々と就活を始めていきます。それを見て、さすがに「そろそろちゃんと働かなくては」と思うようになりました。


初めての会社は超過酷な営業会社

高卒のフリーターを雇う会社なんてあるわけがないと、半ばあきらめ気分である会社説明会に参加したところ、最初に入ったブースで、いきなり採用されてしまいました。

これには自分でも驚きましたが、後に、この会社がほぼ面接者全員を採用していたことを知ります。来る者は拒まず、私のような経歴の人間でも採用してくれる。案の定、入社してみれば、とにかく厳しい会社でした。仕事は不動産の飛び込み営業で、とにかく成果を求められる。成果が出なければ上司からは叱責と罵倒の嵐です。

入社1カ月後には、30人いた私の同期はわずか3人に。上司からは「おまえらの代は優秀だ。3人も残ったんだから」といわれる始末ですから、どんな職場環境かは、想像がつくでしょう。

ろくに新人を教育することもせず、とにかく営業に出させて成果を求める、まともな人間ならば、辞めて当然の環境。残るのは、よっぽど意識が高い奴か、ただの馬鹿です。私はといえば、完全に後者、しかも「世間知らずのバカ」だったと思います。まず、そもそも一般的な社会経験に乏しかったうえに、ほかの会社について考えることもしなかったので、ただ「社会って厳しいんだな」と受け止めていました。厳しいことで知られる帝京サッカー部で3年間鍛えられて、ほかの人よりもストレス耐性が身についていたこともあるかもしれませんね。サッカー同様、厳しい環境だったからこそ、途中で逃げ出さずに続けたことで、次第に自分でも成長を実感できるようになりました。

入社して4カ月が経ち、実際に成果が出るようになってきた頃、社内が分裂する事態が起こりました。結局、社長と袂を分かった専務が独立することになり、なぜか末席にいた私も新会社に移ることに。1999年9月に入社し、新会社への移籍は2000年1月。わずか5カ月の間に、私の社会人人生は、怒涛のごとく変転したのでした。


気合いの入った馬鹿はかわいい

新しい会社でも不動産の営業を続けていましたが、これまでの過酷な日々が報われるようになったのが、ちょうどこの時期でした。

私たちの仕事は、店舗仲介という不動産の中でもニッチなマーケットです。首都圏のビルオーナーから情報を得て、テナント企業に紹介します。簡単なようで、実はかなり難しい仕事で、中でも苦労するのは、オーナーへの営業です。営業先は、首都圏の一等地という世界的にも価値の高い場所にビルを所有するオーナー。そうそうテナントが空くこともありませんが、空きが出るまで粘り強く営業しなければなりません。不動産は有限なうえ、商業エリアは決まっています。道を一本曲がるだけで価値に大きな差が出るのが店舗物件です。つまり、一等地の店舗物件を所有するオーナーというのは、人気のあるアイドルのようなもので、なかなか相手にしてもらえません。当然、古くから付き合っている不動産会社もある。そこを突破して、人間力と能力を評価されなければ仕事にならないのです。

本気で怒られることも少なくありません。とにかく店舗仲介は、空いた店舗スペースを確保するという最初の段階が最も難しいのです。けれども、会社は設立したばかりで僕も21歳という若造。実績もないので、ガンガン営業するしかありません。そんな経験を繰り 返すうちに、オーナーを振り向かせる術が身についてきました。

そうなると俄然仕事が魅力的に思えてきます。売上に苦しんでいたお店が、チェーン店や人気店に生まれ変わり、街が活性化する。新しいテナントが繁盛して、オーナーにはテナント収入が入り、私たちも紹介料がいただける。何もないところから何かを生み出すことで収益を生み、お客様にものすごく喜ばれる。素晴らしい仕事だと気付きました。

私は入社1年目でトップセールスになり、新たなチャレンジとして、オフィス仲介の部署へ異動しました。ベンチャー企業の経営者にオフィス移転を提案する営業です。こちらも大変な営業でしたが、自分に自信が出てきたこともあり、順調に業績を伸ばしました。その頃、会社の業績も急激に伸びていて、2003年に上場が決まると、その翌年、創業メンバーとして会社に貢献してきたことが評価され、25歳にして役員に。当時の上場企業
の役員としては、最年少でした。

営業で成功した要因を振り返ると、怒られても、愚直に会いに行き真剣に提案し続け、最終的にはかわいがってもらったことに尽きます。言葉にも気を付けました。「私」ではなく「僕」、弊社ではなく「僕たち」や「ウチ」というようにもしました。相手は社長です。若造が堅苦しく話したところで、ただでさえ高いハードルを一層高くするだけです。

若い頃は、多少荒削りのほうがかわいがられます。当時の私は「気合いの入った馬鹿」でしたから、いま、そんな若者が目の前にいたら、無下にはできませんね。

 

失敗を許容し、若い頃から成長実感を得られる環境

様々なオーナーや企業経営者にかわいがってもらったこと、また役員として人脈が増えたことで、より経営者と接する機会が増えました。そんな彼らと話しながら、いつしか起業への憧れも強くなりました。少しずつ、会社経営の知識も蓄積されてきます。組織を大きくする楽しさも感じていたし、資金提供してくれるという方もいた。こうした中、自分の理想とする会社を作りたくなったのはごく自然な流れでした。

そんな思いから、2007年に「事業用不動産関連サービス会社」として創業した会社には、「イデアル(=理想)」と命名しました。起業時の理想は、まずは世の中から必要とされる会社であること。そして、前職で実感した仕事の喜びはそのままに、もっと社員が生き生きと働ける環境を築くことでした。前職の役員時代、「この会社にいると安心して結婚できない」という社員の話を聞いたことがあります。本当にショックでしたが、確かに給料も安かったうえ、厳しい成果主義の職場では、それを続けるには不安が付きまといます。だから、イデアルでは失敗を許容し、若い頃から成長実感を得られる環境づくりを目指しています。

上から押さえつけたところで、愛社精神は芽生えないものです。上司が厳しくするまでもなく、いまは社会が厳しい。営業という仕事は、取引先とのやり取りで厳しさを十分学ばされているわけですから、むしろ私たちは、営業マンをフォローすべきなのです。

店舗物件は、地場の不動産屋や個人ブローカーも入り乱れ、正しい情報がなかなか流通しない世界です。その中にあって、店舗情報の集約化を進めている当社は、専門知識やノウハウ、データ、テナントとの繋がりなど、業界随一の地位を築こうとしています。

あとはオーナーとの関係性さえ築けばよいというバックグラウンドがあるから、社員たちは、安心して営業に集中できる。その分、より早く成果を実感できるはずです。

高卒フリーターだった私が、いまこうしていられるのは、過去に厳しい環境へ身を置いたことで、人よりも成長できたからだと思います。厳しい負荷は、必ず人を成長させてくれます。けれども、人はつい自分を甘やかしてしまうもので、自分自身に負荷をかけるのは難しい。だからこそ、厳しい環境に身を置くことが重要だと思うのです。

では実際にどんな会社を選んだらよいか。私だったら、愛情を持って負荷をかけてくれる環境のある会社を探します。その会社のサービスや製品をあらかじめよく調べ、直接話を聞いて自分がそれを継続できるか、考える。そして、何より重要なことは、トップの話を聞いて興味が持てるか、ワクワクするか。簡単にいってしまえば、面白そうかどうかという判断です。正しい負荷と高揚感という感じですね。

誰でもはじめの1年目はトンネルを進むようなものです。その先に光明の見出せる会社を自分の嗅覚を信じて探してみてください。 


リスナーの目線

現在の姿からは想像もできない、若かりし頃のどん底期について赤裸々に語ってくれた薄葉社長。物質的にこれほど恵まれたこの国にあっても、ちょっとしたキッカケで若者に落伍者の烙印が押されてしまうこと、けれど正しい負荷をかければ、まだまだ大逆転ができることを教えていただきました。様々な準備態勢が整った同社の今後が楽しみです。

Profile

1978年埼玉県生まれ。
1997年帝京高校卒業。高校在学中はサッカー部に所属。卒業後2年間の充電期間を経て1999年不動産会社へ就職。店舗仲介業務に従事し、仕事に目覚める。2000年に不動産ベンチャー企業設立に参加。2003年に同社が上場し、2004年取締役に就任。当時の東証上場企業最年少役員となる。2007年株式会社イデアル設立、代表取締役に就任。「ideal」の社名の通り、理想の会社の実現へ向け日々、奮闘中。

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