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ストーリー代表・CEO

「わくわく」を引き出すアイデアを駆使して日本をもっと輝かせる

代表_WonderSpace代表_猿

TV番組の口コミサイト
『TVログ』で
日本のエンタメを活性化。
1億人をわくわくさせる。

マーケティング×組織構築サービスで
本当の意味でのクライアントの売上利益に
貢献

株式会社WonderSpace
山本 尚宏 / Naohiro Yamamoto
代表取締役社長

※令和3年10月1日をもちまして、旧社名 株式会社猿は株式会社WonderSpace(ワンダースペース)へ社名変更いたしました。

『TVログ(ティビログ)』を通じ、TV番組への評価に新たな指標を生み出す

インターネット、SNS、ゲーム……スマホでの手軽な娯楽が増えた昨今、若者の「TV離れ」が起きている。

しかし、「TVには人を元気にする力がある」と、株式会社猿(さる)の代表取締役社長・山本尚宏は力を込める。つらいことがあってもTVを観て笑えば気分が晴れる。頑張っている人の姿を見て、「自分も頑張ろう」と思える。友達とTVの話題で盛り上がれる。そして、ときには「生き方」を教えてくれる――そんなTVの力をもっと活かすことを目的に、2019年春、猿はWebサイト『TVログ(ティビログ)』を立ち上げた。

食事に行くとき、『食べログ』『ぐるなび』などでユーザーの評価やレビューをチェックし、美味しいお店の情報を入手する人は多いだろう。それと同様に、TVや動画配信サービスの番組に対する視聴者の星評価やレビューを見て、面白い番組を見つけられるようにしたのがTVログだ。手始めに「ドラマ」を対象としてスタートした。

TVログでは番組の評価が指標ごとに5つ星で表示される。「自分はこのシーンに感動したけど、皆はどう感じたんだろう」と気になったら、レビューを確認。自分でレビューを書き込めば「いいね!」がつき、自分に共感してくれる人の存在を感じられる。学校の教室や井戸端会議でTVの話をするように、オンライン上で感想を話し合える。

TVログを通じて山本が目指すのは、TV番組に対して、「視聴率」だけではない新たな評価の指標を提案し、「量」ではなく「質」で測れるようにすることだ。

近年、TVの視聴率は伸び悩んでいる。今後、さらに少子高齢化が進む中、番組制作者が視聴率だけを追い求めたとしたら、健康番組や旅番組など高齢者層が好む番組ばかりに偏ってしまうだろう。それではTV番組の多様性が失われ、ひいてはクオリティの低下にもつながる。そこでTVログという場では、現在のTVの視聴率に反映されていないような層――例えばネットサービスや動画配信サイトを主に利用している人、リアルタイムで番組視聴できない人などの意見も反映される評価軸を作りたいと考えているのだ。

「TVというコンテンツに、新たな価値や気付きを生み出す必要があると考えています。今はその『プラットフォーム』といえるものはない。だから僕たちが、TVログを通じてTVの面白さを伝えるプラットフォームの役割を担っていきます」

山本自身も過去にTVに励まされた思い出がある。中学生時代、野球部の仲間たちとの人間関係に悩んだ時期があった。「明日、学校に行きたくない」。そんなとき、TVのバラエティ番組を見て大笑いし、「もう少し頑張ってみようかな」と思えた。

山本がTVログによって実現させたいのは、「1億人をわくわくさせること」だと言う。

「僕が起業したのは、事業を通じてクライアントにも従業員の皆にも幸せになってもらいたいから。そして『幸せ』の定義について考えを巡らせた結果、『自分の未来や取り巻く環境に対して、わくわくできていること』という答えにたどり着いたんです。そして『わくわくする人を増やす』を会社のパーパス(目的)として掲げました。誰もが手軽に見られる巨大メディアであるTVをもっと活性化させれば、日本国民全員をわくわくさせて、幸せを感じる人を増やすことに貢献できるんじゃないか、と思ったんです」

また、「制作者の想いを届けたい」という気持ちもある。ごく一部の人の目にしか触れない深夜枠の番組にも、制作者の熱意が注ぎ込まれ、面白く仕上がっているものがたくさんある。ネットで徐々に口コミが広がってブレイクする番組もあるが、TVログではそんな番組の存在がより早く認知されるようにしたいと、山本は言う。

「TVログでは制作者のストーリーも発信したいと思っています。ドラマの背景にある制作者の意図やこだわりにフォーカスして伝える。そうすれば、そのドラマを観たくなるし、楽しみ方の幅も広がる。多面的にドラマを味わえるようになればいいですね」

ドラマの魅力を伝えるTVログは、制作者側にもメリットをもたらす。いずれは制作サイドがTVログ上で新番組の宣伝を行えるようにする計画だ。

また、企画の一つとして、「○○主演の好きなドラマ」「続編を見たいドラマ」などの人気ランキングも発表。視聴者の生の声を集めることで、制作サイドにとっては次のドラマを企画するにあたってのマーケティングツールにもなり得るだろう。

「これまでにも、大手企業がTV番組の口コミサイトの運営を画策したことがあるようですが、実現していません。広告取引や提携といったしがらみから、全番組を網羅できないからです。僕らのようにフラットな立場のベンチャー企業だからこそ実現できるんです」

 

マーケティング支援だけでは不足。売上アップにつなげる支援を

猿はもともとマーケティングを支援する会社だ。社名の由来は豊臣秀吉のあだ名。人を思いやり、大切にすることで信頼を獲得した秀吉のようでありたい、という想いを込めた。
※猿の起業ストーリーはこちら

そんな猿は、最近、TVログのほかにも新たな取り組みを始めた。クライアントの売上・利益拡大のため、従来のマーケティング支援に「組織構築」を掛け合わせたサービスを提供するものだ。広告を出してECサイトへの集客はできても、そこから売上につながっていないケースは多い。そこで猿が組織構築の面からもサポートし、受注率アップまで伴走する。

山本の視線は、目の前のクライアントはもちろんのこと、その先にある社会――日本全体に向けられている。国会議員秘書を務めた経験もある山本には「日本に貢献する」という意識が根付いている。

「今の日本のGDP(国内総生産)は世界第3位。10年前に中国に抜かれ、今では2.5倍の差をつけられてしまっています。少子高齢化が進む中でもGDPはきちんと伸びていかなければならない。そのためには、消費支出を増やす、つまり国民はお金を使うべき。お金が回るようになれば経済も活性化します。消費者がわくわくして買い物をしたくなるようにするためには、企業のマーケティング力が磨かれ、よりよい商品・サービスを世に送り出せるようにすることが先決。だから僕たちは、外部からマーケティングを支援するだけでなく、組織の仕組みづくりから支援することで、企業自身がマーケティング力を身に付けるお手伝いをしていきます」

実際、猿がマーケティング×組織構築をサポートした企業では、わずか2ヵ月ほどで受注率がアップし、1億円の売上増加につながったケースもあるという。

マーケティングだけを支援する会社、組織構築だけを支援する会社は多い。それを「両輪」で行い、相乗効果につなげていけるのが、猿ならではの強みだ。

 

社員一人ひとりにとって「わくわく」できる会社でありたい

国家レベルの視野で「わくわくする」を理念に掲げる山本。その一方では、自社の社員一人ひとりがわくわくしながら仕事をしてほしい、と考えている。実際、社員からは「こんなことにチャレンジしてみたい」というプランが寄せられ、会社にメリットがあればGOサインを出してその社員に任せている。

2歳の子どもを育てている40代のワーキングマザーは、入社してまだ1年、10時~17時の時短勤務でありながら新規事業の立ち上げを担当。「『こうすればいいんじゃないか』を日々考え、どんどん形にしていける。わくわくが止まらない」と笑う。

人事を担当する20代の女性は、面接時に社長から「君は将来どうなりたい?」と問われ、「自分の生き方がそのまま仕事になればいい」と答えた。今は人事担当者として、社員が自己実現できる場所を作れることにやりがいを感じているという。「なぜこの会社で働いているのか」を全員が明確に、堂々と語れる組織作りを目指す。

山本が、「社員がわくわくできる会社」を目指す背景には、日本社会に対する危惧がある。

ある若者が「50歳くらいで死にたい」とつぶやく声を聴いた。自分が老いる頃には年金ももらえない、日本の未来には希望を描けない、と言う。「そんなふうに悲観する若者がいない社会にしなければならない」。強い使命感を抱いている。

山本は折に触れ、司馬遼太郎著『新史 太閤記』の中の秀吉に自分の姿を重ね合わせる。

「秀吉は農民の出。信長に雇われたことで貧乏暮らしから抜け出せた。だから、今でいうブラック企業のような織田家で大変な目に遭っても、信長に忠誠を貫いた。そんな秀吉の生き様に、僕はすごく共感しているんです。じゃあ、僕は誰に忠誠を尽くすのか。もちろん、これまで仕事でお世話になった方々には一生かけて恩返しをしていきますが、さらに辿って行き着くのは『日本』なんです。日本で生まれ、育ててきてもらったからには、日本の発展に少しでも貢献したいと思います」

リスナーの目線

天下統一を成し遂げた秀吉のように、常に「国家」レベルの視野で事業の意義・目的を捉えている山本社長。そんな高い視座から、クライアント企業、さらには社員一人ひとりの「わくわく」にまで落とし込んでいくきめ細やかさに驚かされます。注力するTVログ事業の背景には、自身も中学時代、野球部内の人間関係で悩む中、TVを観て笑って気力を取り戻した経験があるのだとか。人とTVの関係をどう発展させていくのか楽しみです。

Profile

1982年、神奈川県生まれ。東京大学中退後、約3年間のフリーター生活を経て、法律事務所に勤務。その後、IT企業・広告代理店での勤務を経験し、2012年より参議院議員・弁護士である丸山和也氏の秘書を務める。2013年、株式会社猿を設立し、代表取締役社長に就任。その他にも、結婚情報サイト「HOW TO MARRY」を運営する株式会社ハウツー、不動産投資の情報サイト「不動産投資の教科書」を運営する株式会社不動産投資の教科書も経営。

Staff

インタビュー・編集:青木典子/撮影:出島悠宇

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