
飲食が担うのは「心を繋ぐ」場所づくり 街コミュニティの中心となるレストランを目指す
株式会社カスタマーリレーションテレマーケティング
人事戦略本部 新卒採用課
清水菜央 / Nao Shimizu
アルバイトや派遣社員も含め、4000名近くの従業員を抱える株式会社カスタマーリレーションテレマーケティン(以下、CRTM)。入社2年目の清水菜央は、人事戦略本部で大学生と高校生の新卒採用を担当している。説明会や面接といった採用活動に加え、入社後のフォローや働きやすい環境づくりのための業務、風紀委員会の活動も並行しておこなっている。これだけ大所帯なら、人間関係で深刻な悩みを抱える人が多く出そうなもの。ところが、CRTMではそういう話はほとんど聞かない、と清水は言う。
「コールセンター業務を手がけるCRTMはあらゆる面において声を大切にしている会社です。社内の交流イベントは多いですし、お互いが気遣い、密にコミュニケーションを取ろうとしてくれる。上司と部下、同僚の人間関係がよく、社内の風通しもいい。働きやすい会社だと感じています。実際、定着率は95%で、離職率がとても低いんです」
現在は採用活動や社内環境の改善に取り組む清水は、もともと営業部の社員として入社。当時は顧客に対して電話をかけ、商品を勧めることを繰り返すアウトバウンド業務を担当していた。業務内容をできるだけ早く覚え、次々と与えられる目標を達成していかなければならない、とプレッシャーを感じる日々。その上、就職を機に引越しをしたことで、見知らぬ土地での生活に馴染むのに苦労していた。清水は入社1年目にして仕事とプライベートの劇的な環境変化についていけず、ついにはふさぎ込んでしまう。
そんな清水の様子に気付いたのは、当時の上司だった。それまで仕事とプライベートはしっかり分けるべきだと気を張って過ごしてきた清水は、他人に自身の話をしたことがなかった。しかし、上司に促され、悩みを打ち明けることにした。
「肩をトントンとされ、『どうしたの、いつもと違うよ』と上司が業務中に声をかけてくださったんです。思わず仕事の悩みもプライベートの悩みも全部打ち明けたところ、親身になって聞いてくださいました。一緒に解決していこうと言われ、心が軽くなりましたね。それからも折にふれて話を聞いてくださり、とても助けられました。CRTMの業務は受け身ではなく、お客様に働きかけていくものなので、大変な面もあります。ただ、社内のコミュニケーションは密で、会社も働きやすさを考えた環境改善に積極的です。だからこそ、働く人が明日も会社に行きたいと思える環境ができているんだなとこのとき実感しました」
この出来事が転機となり、清水は異動の希望を出す。自身の経験から「社員の働きやすい環境づくりに取り組みたい。気軽に相談できること、この会社の人間的な温かさをもっと多くの社員に伝えたい」と考えたのが理由だった。希望がかなった今、一つひとつの仕事を終えたら振り返りをし、反省点を次に活かすことで役割を全うしたいと清水は考えている。現在、挨拶や報連相、ビジネスマナーの徹底を促す風紀委員会のメンバーも務めている。委員会の有る無しに関わらず、社員一人ひとりが会社を良くする意識を持ってもらえることを目標に、活動を続けている。
「『働きやすい環境』と言うのは簡単です。ただそれは、社会の変化や個人のライフスタイルの変化によって絶えず変化するものだと思います。私たち人事戦略本部はその時々に合った働きやすい環境のあり方を敏感に捉え、逐一、環境改善を続けていくことが一番大事だと考えています。休憩室にいるときに聞こえた『こんなのがあったらいいな』という声に耳を傾けたり、他社の良い制度や取り組みをピックアップしたり。そうして常に視野を広くしておくことが、働きやすい会社、長く働きたい会社につながるのではないかと思います。入社2年目にしてこれだけの業務を任せていただけているありがたさと、責任の重さを感じています。これからも与えられた役割を全うしていきたいと思います」
インタビュー・編集:垣畑 光哉、横山瑠美、西野愛菜/撮影:正畑綾子
飲食が担うのは「心を繋ぐ」場所づくり 街コミュニティの中心となるレストランを目指す
お母さんと子どもが安心して通えて笑顔になれる場所を作りたい
幅広いスキルが身についたことで、産後も復帰してみようと思えた
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