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ストーリー代表・CEO

第三者の目線で話を聴き、表現することで、企業や人の魅力が伝わるストーリーをつくる

代表_リスナーズ

リスナーズ株式会社

代表取締役CEO
垣畑 光哉 / Mitsuya Kakihata

300社以上の経営者を取材してたどり着いたスタートライン

2016年4月、私たちは「リスナーズ株式会社」として新たなスタートを切りました。一般的には“ラジオの聴取者”という意味で使われる『Listener(リスナー)』という言葉ですが、英和辞典には「聴く人・傾聴者」とも書かれています。

私たちが提供するのは、社名の通り「聴く」ことによって企業や人の想いを引き出し、本来の価値や魅力、世界観を第三者の視点から明文化すること。『世界中の人々の声に耳を傾け、ストーリーで豊かな未来を創造する』という私たちのミッション、取材を起点とするビジネスモデル、求める人材像まで、すべての意味を集約した言葉として、「リスナーズ」と命名したのです。

実際には3年ほど前から、新規事業として国内外300社以上の経営者を取材してきたのですが、将来性溢れるビジョンや聴く人に感銘を与える経営観、他を寄せ付けない競争優位性など、「なるほど!」と膝を叩きたくなる話が取材では聴けても、コーポレートサイトや会社案内からは、それらがさっぱり伝わってこない企業がほとんど…という事実は驚きでした。

自分のことを自分で表現するのは想像以上に難しい。第三者の目線で話を聴き、表現することで、企業や人の本当の魅力を伝える役割が求められているのではないか…いつしかそう確信しました。

こうしてたどり着いたリスナーズのミッションは、50歳という年齢で迎えるリ・スタートアップにふさわしく、これからの人生を賭ける価値があるものと自負しています。

 

コンプレックスが教えてくれた「聴くチカラ」

私が「聴くこと」の持つチカラを知るきっかけは、2001年の創業から3年ほどが過ぎたころ、成長企業の経営者が集う「EO:Entrepreneurs’ Organization(イーオー)」という団体に籍を置いたことでした。10年間勤めた会社から独立して以来、予想以上に順調な滑り出しで余裕が出てきたころ、さらなる成長を目指して入会したのですが、そこで最初の挫折を味わいます。

サラリーマンを10年経験した私に対し、メンバーの多くは若くして起業し、既に海千山千の猛者揃い。どん欲なまでの成長意欲と経験に裏打ちされた自信に満ち溢れているように見えました。しかも、問題解決能力の塊である彼らは、自己主張が強く、議論好き。当時は語れるようなビジョンや経営観を持ち合わせていなかった私は、相手の話を遮ってでも持論を展開する彼らに圧倒されました。ただ、目まぐるしい主張の応酬に黙って耳を傾けながら、身の置きどころを探すほかなかったのです。

そんなある日、一人の経営者と深夜までお酒を酌み交わす機会がありました。酔いも手伝ったのでしょう。「実はさ…」と切り出した彼は、抱えていた悩みを吐露し始めました。こちらが口をはさむ隙もなく、溜まっていたものを吐き出すように語り尽くすこと2時間。トイレから戻ってきた彼に、私は何の気もなしに「つまり君の悩みはこういうことなのか」と総括し、さらに「経営者歴の浅い僕からすれば、うらやましい悩みだ」と賛辞を送りました。すると彼は、「なんでそんなに俺の気持ちをわかってくれるんだ!?」と驚き、涙を流して喜んだのです。

「ペンは剣よりも強し」とは言いますが、このとき私は「聴くこと」が極めてパワフルなスキルになること確信しました。人は誰しも、ただ黙って自分の話を聴いてほしいときがあり、話すことで落ち着いたり、頭の中が整理出来たりするものなのです。

この原体験が、後日、私に経営者への取材を天職と気付かせ、「listen first:すべては聴くことから始まる」という現在のコアバリューへとつながっていきました。

 

人生最大のピンチに一筋の光明をもたらした出版社からのオファー

私は、最初から起業家を志していたわけではありません。バブル真っ只中の就職活動中、大量採用する企業がほとんどの中、自分の個性を生かしたいと、当時は名も知られていない、少数精鋭の外資系保険会社へ就職、以来、一貫して保険業界のマーケティング畑を歩んできました。

責任ある仕事と分相応以上の収入。満足していたはずの日々に転機が訪れたのは入社10年目に入ったころ。交通事故で長期入院を余儀なくされた私は、病院のベッドでこれまでの会社人生を振り返りながら、ふとこんなことを思ったのです。

「このまま10年、20年勤めて、あるとき急に会社から放り出されたら、何もできず路頭に迷うだけの会社人間になってしまう。安定した地位や収入を一度手放してでも、自分の二本脚で歩ける人間になりたい。自分の人生なのだから、自分自身で切り拓きたい」―― 眠っていたベンチャースピリットが目を覚ました瞬間でした。

1999年、何かに導かれるように独立。個人創業を経て、2001年、保険業界に特化したマーケティング会社として現・リスナーズ株式会社を設立します。前職で得たダイレクトマーケティングのノウハウは引っ張りだこで、創業時から売り上げは右肩上がりでした。

しかし、好事魔多し。前述のEO入会から数年後、初めて地獄を見ることになります。少人数で高収益を上げていながら、周囲から聞こえてくる「成長せよ!」の大合唱に煽られるように始めた新規事業が鬼門でした。

それまで主力だった受託制作から、インターネットを使ったメディア事業へとシフト。新規性が奏功して一時は急成長を遂げますが、参入障壁の低さから競合サイトが雨後の筍のように現れたことで運営コストが高騰。それでも投資を続けた結果、赤字が雪だるま式に膨らんでいきました。労働集約型の受託制作ではいずれジリ貧になるという危機感は今も正しかったと思いますが、それまでが順調過ぎたせいで脇の甘い経営スタイルのまま、本当は得意でもない領域で勝負に出たのが敗因でした。最終的に新事業からは3年で撤退し、会社は空中分解。人生で初めてのリストラに胸が張り裂けそうになりながら、逃げるように憧れだった表参道のオフィスを出ました。

以後、既存事業に回帰して再起を図る中、出版社から舞い込んできたのが、ある月刊誌の保険特集ページを監修するオファーでした。それまで広告畑で仕事をしてきた私にとって、出版の世界は実に新鮮でした。畑違いが奏功したのでしょう。出版業界の人から見れば首をかしげるようなアイデアを取り入れ、徐々に保険関連以外の分野にも横展開しながら、続々と本を出版するようになっていきます。

そして2015年末、機は熟したと見た私は、15年間関わってきた保険マーケティング事業を譲渡し、取材を起点に企業や人の魅力をストーリー化する新事業に完全シフトする決断をしました。50歳を節目としてこの先10年をどう生きるかを考え、生き方を見つめ直した際に、より社会性の高い仕事に取り組みたいと思ったことも理由のひとつでした。


 

世界をストーリーでつなぐプラットフォーマーになる

この数年間で300人以上の経営者を取材し、20冊あまりの書籍を出版してきましたが、その間、「自分がやりたいことは、本を出すことなのだろうか」という自問自答を何度も繰り返してきました。そしてようやく、自分たちのコアコンピタンスは、「取材を起点に企業や人の魅力を伝えるストーリーをつくること」であり、出版はそのアウトプットの一つに過ぎないということに気付いたのです。

『聴く』→『表現する』→『発信する』→『記録する』→『アップデートする』

私たちの仕事とは、このプロセスを繰り返しながら企業や人のストーリーをつくり、そのストーリーを「誰に」「どのように」伝えるかによって、書籍(紙)・電子書籍・ブックレット・ウェブサイト・動画などの成果物へとアウトプットしていくことなのです。

出版に関していえば、販売部数が見込めないと出版できない、書店流通させるには既得権益がモノをいうなど、旧態依然とした制約が多いことに驚かされます。そもそも「Publish」という言葉には「出版する」ほかに「発表する、公表する」という意味があります。古い慣習を打破するのがベンチャー企業の本分であるならば、私たちは狭義の「出版」ではなく、広義の「発信」を目的とした、合理的でフレキシブルな「Publish」を実現していきたいと考えています。

こうして私たちがつくる企業と人のストーリーが、前述のように記録・アップデートされ、さらには多言語化されて世界中からアクセスできるようになれば、それは企業や人の本質を知るうえで欠かすことのできないデータベースとなり、ひいては取引や投資、就職、社内交流など、さまざまなシーンで企業と人を「共感」でつなぐ、一大プラットフォームになっていく。私はそんな世界観を描いています。

会社については、起業以来、何ごとにも私が起点となって会社をけん引するようなスタイルで経営してきたのですが、これからは私一人では成し得ない大志を掲げ、リスナーズのチカラを結集することで、IPOも視野に成長できたらうれしいと思っています。

個人的には「5年後に人生最良のときを迎える」と宣言しました。目指すは世界中のリスナーズを訪ねながら、仕事と旅を両立するノマドワーカー。そんな人生を送りながら、ミッションに共感してくれる仲間とたくさんのストーリーを紡ぎ、企業と人、ビジネスや社会をつないでいきたいですね。


 

「あなたの想いを聴かせてください」

リスナーの目線

誰もがいつの間にか心を開いて半生を語ってしまう。そんな魔法のような聴き手ぶりが挫折や劣等感から育まれてきたという事実に、驚きつつも納得の小一時間でした。聴くことに必要なのは小手先の技術ではなく、人間力なのですね。向き合うたびに伝わってくる「あなたとの時間を大切にしています」という姿勢が、リスナーズのあるべき姿を体現しているように思いました。

Profile

1965年岩手県盛岡市生まれ。1989年立教大学卒業後、外資系生保に10年間勤務しダイレクトマーケティングを経験。個人創業を経て、2001年保険会社や保険代理店向けにマーケティング支援を行うマネーコンフォート株式会社を創業。2011年出版社のオファーから保険プランナーのストーリーを書籍化したのを機に保険業界以外の経営者や働く人々のストーリーづくりに注力。2016年保険関連事業を売却、人の想いを第三者が引き出す「取材」をコアバリューとするリスナーズ株式会社を単身再創業。同年ローンチした“WEB×紙媒体“で人・企業のストーリーを発信する『採用広報プラットフォームLISTEN(リスン)』は現在25万PV・掲載企業500社超へ成長中。プロデュースした書籍は『10年後に後悔しない働き方 ベンチャー企業という選択(2014年幻冬舎刊)』ほか30冊以上、取材した経営者は世界9ヵ国1,000人を超え、ベンチャー界隈では“壁打ちの神様“の異名を持つ。

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