
飲食が担うのは「心を繋ぐ」場所づくり 街コミュニティの中心となるレストランを目指す
株式会社アイドマ・ホールディングス
マーケティング事業部 リーダー
稲川 望咲 / Misaki Inagawa
前職では、ゲーム会社でスマホ向けアプリのデザイナーとして働いていた稲川望咲。
勤めていた会社の倒産を経験し、新たなキャリアとしてアイドマで働きはじめ、5年目を迎える現在は約1800名のスタッフのマネジメントを手がけている。
企業の営業活動を支援するアイドマでは、クライアント企業に代わって見込み客リストに対してアプローチを実施している。
そのアプローチ業務をおこなうのは、主に在宅ワーカーたちだ。
稲川は月30万件のアプローチをミッションとし、約500社にも及ぶクライアントをメンバーに割り当て、稼働状況を管理。
メンバーの業務サポート、サービスの品質向上、メンバーの満足度向上、スタッフの採用・研修など、一人数役の幅広い役割を担う。
在宅ワーカーたちのマネジメントにあたり、稲川が常に意識しているのは「少しでも距離が近くなるように」ということだ。
「在宅で働く方達は誰もいない部屋でPCに向かって作業しています。1人で作業する不安感、孤独感。それらを和らげられるように、相談を受ければすぐにレスを返す、チャットツールでは顔文字や絵文字を使ったり、電話ではフランクな言葉で話したりと、安心感や親近感を持ってもらえるように心がけています。私とワーカーさんの間に立つディレクターたちにも、それを強く意識するように伝えています。ワーカーさんが『アイドマは働きやすい』と感じる環境をつくることが、私の役割だと思っています」
稲川の「面倒見の良さ」は、小学生の頃から培われたようだ。
両親が共働きのため、放課後は学童保育に通っていた。
学童保育とは、早い時間に帰っても家に保護者がいない子どもたちが集まり、遊んだり勉強したりする場所。
学童保育で6年間過ごした稲川は、自然と下の学年の子たちの面倒をみるようになったという。
自分が手助けしたり教えたりすることで、できなかったことができるようになる。
そんな姿を見るのがうれしく、楽しかった。それは今でも変わらない。
「在宅ワーカーさんは育児中のママも多いので、お子さんが成長したらアイドマでの在宅ワークを辞めて再就職することもあるでしょう。そのとき、『アイドマで働いたおかげでスキルを磨けて良かった』と思っていただきたい。だから、電話でプレゼンする際の話し方なりメール文章の作成なり、その人がプラスのスキルを得られるようにトレーニングやアドバイスをしています。ワーカーさんがクライアント企業から名指しで褒められたりすると、自分が褒められる以上にうれしいですね」
「人の成長を見られるのが大きなやりがい」と語る稲川。
では、稲川自身は今後、ビジネスパーソンとしてどう成長していきたいと考えているのだろうか。
「10年後、20年後、どんなことをしていたいか」と尋ねると、「明確な目標やビジョンはない」という答えが返ってきた。
それは、アイドマが「すごいスピードで変わっていく会社だから」だという。
「当社では常に新しいサービスが生み出されています。時代の変化に応じてサービスの形を変えていくので、おそらく10年後には今とまったく違うサービス形態になっているんじゃないでしょうか。ルーティンワークなどを、今後はAIやロボットを使って運用していく計画もあります。だから、時代の変化・会社の変化に応じて、私自身も柔軟に変わっていきたい。60歳になっても70歳になっても、『私、もうトシだから』なんて言わず、新しいことにチャレンジし続ける自分でありたいと思います」
インタビュー・編集:青木典子 、西野愛菜/撮影:後藤敦司
飲食が担うのは「心を繋ぐ」場所づくり 街コミュニティの中心となるレストランを目指す
お母さんと子どもが安心して通えて笑顔になれる場所を作りたい
幅広いスキルが身についたことで、産後も復帰してみようと思えた
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