
病院を飛び出した理学療法士が鳥取県でつくる「つながり」
株式会社アイドマ・ホールディングス
経営管理本部 人事・労務課 課長
齊藤 美香 / Mika Saito
齊藤美香がアイドマに入社したのは、2018年11月のこと。
総務人事課の課長として過ごした1年を振り返り、「これまでの人生で一番あっという間に過ぎ去った」と語る。
前職でも管理部門でキャリアを積み重ねていた齊藤が転職してきた理由は、株式上場を目指しているというアイドマの挑戦に惹かれたから。
管理畑を歩んできた者にとって、上場準備に携わることは一生に一度経験できるかどうかという仕事。
経験はなかったが、「やってみたい」という自らの意思を信じて飛び込んだ。
入社後は、社内管理体制の整備に励む日々。
総務人事の仕事はもちろん、数ヶ月間は経理業務も兼務。
さらに営業部門の支援として申し込みから契約締結、入金管理といった業務も統括し、内部統制の強化にも務めている。
こうした日常業務を課のメンバーと協力して進め、並行して上場準備にも取り組む齊藤の業務範囲は実に深く、そして広い。
「以前の職場では労務の仕事をはじめとして、税理士事務所へ出向するなど、さまざまな業務を担当しました。この1年間は、そうやって積み重ねてきた経験を総動員して臨んだ感覚。これまでのキャリアの集大成として、密度の濃い時間を過ごせていますね」
齊藤がアイドマでの刺激的な毎日をこのように語るのは、もう一つ理由がある。
それは、スピード感。
以前の職場であれば半年かけて検討から実行するような案件を、アイドマは1ヶ月でやり切ってしまう。
一人ひとりの行動が早いことはもちろんのこと、齊藤が目を見張るのはマネジメント層の決断スピードだ。
「業務上、代表や取締役とやり取りをする機会も多いのですが、皆さんが瞬時に判断することに驚きました。検討時間が必要だと思うことでも『すぐにはじめてください』とその場でGOサインが出ることも。そうした経営陣のスタンスが組織全体に浸透しているからこそ、一人ひとりが自然と大胆な挑戦や迅速な行動ができるのだと思います」
こうしたアイドマの環境に身を置くうちに、齊藤自身の考え方も変わってきた。
たとえば、課長としてメンバーの相談に乗ったり、指示を出したりするとき。
自分が時間をかけて悩むと、その分だけ社員を待たせてしまう。
そのため、すぐに動き出せるように、“その場で最良の決断をすること”を意識するようになった。
“人生史上最速”の1年を過ごした齊藤。しかし、彼女にとってこれはまだはじまりに過ぎない。
「管理体制をやっと形にできた段階。本当の意味での強化や進化はこれから」と語る様子からは、さらにアクセルを踏み込んで走り続けるような意気込みも感じられる。
「これから会社全体でもっと人は増えていくだろうし、会社の規模が大きくなればなるほど、社内外からさまざまなニーズや要望が増えていくはず。そうなると、管理部門が担う役割は今以上に大きくなり、高度化していきます。そんな未来に応えられるように、もっと強い管理部門をつくっていきたい。経営や現場が全速力で走る後ろ姿に付いていくのではなく、私たちが皆の半歩先を行くスピード感で会社を支える存在でありたいですね」
インタビュー・編集:森田大理 、西野愛菜/撮影:後藤敦司
病院を飛び出した理学療法士が鳥取県でつくる「つながり」
一人ではできないことを、チームで実現させるスイミー経営
入社1年目にして大阪本社の新規プロジェクトに抜擢。2年目には東京拠点の立ち上げを担う
写真家と事業家、二つの顔で自然や動物に寄り添う
タグ